シャローム!
今週の通読はエズラ記・ネヘミヤ記を経てエステル記までになります。
ネヘミヤ記は、今からおよそ2500年前の出来事を記した書物です。舞台は「ペルシア帝国」という大きな国が世界を支配していた時代です。
その少し前、エルサレムはバビロンという国に滅ぼされ、神殿も城壁も壊され、多くの人々が外国に連れて行かれました。これが「捕囚」と呼ばれるものです。
やがてバビロンはペルシアに征服されます。しかし、多くのイスラエルの民が祈った結果、神様がペルシア王の心を動かして、捕囚の民が自分たちの故郷に帰ることを許しました。こうしてイスラエルの人々は少しずつエルサレムに戻り始めます。しかし、町は荒れたままで、特に城壁が壊れたままになっていました。
この「城壁」は単なる壁ではありません。当時の町にとっては次のような機能がありました。
・敵から身を守る防衛設備
・町としての誇りと象徴
・政治的な安定のしるし
すなわち、城壁がないということは、「守られていない町」という意味でもありました。
一方、ネヘミヤという人物はどういう人だったでしょうか。彼は、その時代にペルシア王に仕えていた役人でした。彼は王の「献酌官」という立場で、王に飲み物を差し出す重要な役職でした。王に非常に信頼されていた人物だったと考えられます。
彼はエルサレムの悲惨な状況を聞いて深く悲しみ、王に願い出て、エルサレムへ行き城壁を再建する許可を得ます。そして総督として派遣されました。
しかし再建は簡単ではありませんでした。周辺の勢力(サマリア人など)が反対し、工事を妨害しようとします。それでもネヘミヤは祈りながら、実務的にも慎重に計画を立て、民を励まし、城壁を完成させました。
また、ネヘミヤ記は単なる建築の物語ではありません。その中では次のようなことが記されています。
・町の再建
・信仰の再建
・共同体の再出発
城壁が完成したあと、人々は律法を読み直し、神との関係を立て直そうとします。つまり、外側の壁だけでなく、内側の信仰も建て直していくのです。
歴史的に見ると、ネヘミヤ記はペルシア帝国時代(前5世紀)の出来事を背景にしていることは、聖書の記述や当時の歴史資料とよく一致しています。ただし、細かい年代や編集の過程など、すべてがはっきり分かっているわけではありません。
それでも確かに言えるのは、ネヘミヤ記は「滅びの後にどう立ち上がるか」を語る書だということです。
町が壊れても、神殿がなくなっても、国が失われても、神との関係を立て直すことはできるということを知ることができます。
このように、ネヘミヤ記は、絶望のあとに始まる再建の物語です。そして、それは私たちの内なる人に関することでもあります。
今週もみことばを通して、私の内なる人で壊された城壁があるなら、そこを聖霊様に教えていただき、主とともに再建していきましょう。
【今週の通読】
●Day 136:エズラ記 7章-10章
●Day 137:ネヘミヤ記 1章-3章
●Day 138:ネヘミヤ記 4章-6章
●Day 139:ネヘミヤ記 7章-9章
●Day 140:ネヘミヤ記 10章-13章
●Day 141:エステル記 1章-3章
●Day 142:エステル記 4章-6章

