シャローム!
今週も喜びを持って通読を進めていきましょう。今週は列王記第一を読み終え、第二に入ります。預言者エリヤからエリシャへのバトンタッチがなされていきます。
このエリシャとはどのような人物だったのでしょうか?彼はエリヤの霊が注がれた預言者です。
彼の具体的な働きとしては、神の声を聞き、王や民に対して預言的な助言をします。また、力を持った預言者ですが、弱い者にも寄り添う愛がありました。一方、時にはとても厳しい裁きをなすこともありました。
そのようなエリシャの時代背景はどのようなものだったのでしょうか?
彼が活躍したのは9世紀頃、モアブ戦争の時代から北イスラエル王国期ころだと言われています。エリヤが担っていた霊的な伝統を受け継いで、北王国の政治や信仰の確立に深く関与しました。
さらに、彼は預言者を育成するシステムを確立し、弟子や共同体を持っていたことが聖書の中から受け取ることができます。
また、エリシャの働きを簡単に挙げると以下のようになります。
・エリヤの昇天の直後に彼の霊を受け、ヨルダン渡河の奇跡を継承します(主な舞台:列王記下2章)。
・数多くの奇跡を行い、代表的なものに次が含まれます:
・女の子の復活(2列王4章)
・貧しき未亡人の油を増やす(2列王4章)
・食物の倍加(100人分のパンを満たす、2列王4:42–44)
・鍋の毒を除く(2列王4:38–41)
・鉄斧の浮揚(2列王6:1–7)
・アラム軍を盲目にする・その後の和解(2列王6:8–23)
・ナアマンのツァラアトを治す(2列王5章)/その際に従者ゲハジの貪欲が露呈しツァラアトを受ける(戒めのエピソード)
・死後も遺体の骨で死人が生き返る(エリシャの死後の出来事、2列王13:20–21)
これらの奇跡は「神の力が預言者を通して現れる」ことを鮮明に示しています。まるで、新約聖書を読んでいるのかと錯覚するほどです。
では、エリシャの性格や神学的な特徴はどのような者でしょうか?
彼の記事を見ると、憐れみと実践的配慮:弱者(未亡人、貧者、外国人の女ラハブなど)に対する配慮と救済が目立ちます。
預言的な権威としては、信仰を持って神の言葉をはっきりと語り、現実の状況を変える力が示されています。
また、厳しさと裁きの側面を見ることができます。ゲハジの懲罰や共同体に対する厳しい清め(アカン的帰結を招く罪に対する厳しい対応)の場面もあり、預言者の裁き的側面も表れます。
さらに、伝承の継続性とえいて、エリヤからの霊的継承という点で、預言者職の「世代間連続」を象徴します。
このように、エリシャは「言葉(預言)と行為(奇跡・社会的介入)が一致する預言者像」であるということがわかります。神の関心が礼拝に加えて、日常の必要(飢え・貧困・病)に及ぶことを体現しています。また同時に、預言者が持つ権威は慈しみと正義の両面を要求すること、そして共同体の罪が全体に影響するという責任観も教えます。
エリヤは旧約聖書の中でもひときわ異彩を放つ預言者です。彼のことが書かれている列王記から、十字架を通して主からの恵みを受け取ることができますように。
【今週の通読】
●Day 087:列王記 第一 13章-15章
●Day 088:列王記 第一 16章-18章
●Day 089:列王記 第一 19章-21章
●Day 090:列王記 第二 1章-3章
●Day 091:列王記 第二 4章-6章
●Day 092:列王記 第二 7章-9章
●Day 093:列王記 第二 10章-12章

