シャローム!
私たちの心は変わってしまうものです。さっきまで幸せいっぱいと思っていても、次の瞬間、ふとした知らせを聞いて一気に暗くなってしまうこともあります。
しかし変わらないのは神のことばです。ですから、いつもこの変わらない神のみことばに触れるなら、自分の変化に気づきやすくなるはずです。
私たちは神の宮です。今日の通読箇所では宮の修繕がされていきます。
それでは、今日もみことばに教えられていきましょう。
それでは、今日もみことばに教えられていきましょう。
今日の通読箇所:列王記 第二 10章~12章
■アウトライン
主の宮の修繕
●バアルの根絶:10章
・エフーの手紙:1-11節
・ユダの王アハズヤの身内:12-14節
・主に対する熱心さ:15-17節
・公衆便所:18-27節
・エフーの業績:28-31節
・イスラエルを削り始める主
●途絶えない王権:11章
・かくまわれるヨアシュ:1-3節
・王宮の護衛:4-12節
・アタルヤの死:13-16節
・バアルの宮を壊す:17-21節
●神殿の修繕:12章
・ヨアシュ王:1-3節
・宮の破損を修理しない祭司:4-8節
・献金箱:9-16節
・金による解決:17-18節
・家来の謀反:19-21節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【10章】バアルの根絶
・エフーの手紙:1-11節
エフーは手紙を書き、サマリヤの長老たち、アハブの子の養育係たちに挑戦状を送ります。
すると、彼らはエフーに人を送り、完全に屈服する旨を伝えました。屈服の印として、王の子どもたちの首を持ってきて、門の入り口に積み重ねます。
エフーは巧妙にこの事件を利用して民の心をつかもうとしています。エフー自身が王に謀反を起こし、王の子等を殺したのは自分では無く養育係であること。彼らのアハブに対する忠誠はこれほどのものだと言うことを告げ、民の心を自分に向けます。
続けて、イズレエルにいたアハブの残りの者たちを皆殺しにしました。
・ユダの王アハズヤの身内:12-14節
エフーのストイックなまでの改革は続きます。アハズヤの身内をひとり残らずに殺します。しかし、重要のな人を見逃していました。アハズヤの母、オムリの孫娘であるアタルヤです。彼女を中心として、この後大きな展開があります。
・主に対する熱心さ:15-17節
エフーはさらなる改革に取りかかります。今度はバアルの礼拝者と祭司に着手します。
その前にある人物が登場しています。レカブの子ヨナダブです。1歴2:55を見ると、レカブはケニ人です。ケニ人はイスラエルの民ではありませんが、出エジプトの時には荒野の案内人として同行し、一緒にヨルダン川を渡った運命共同体のような人たちです。その後彼らはユダの地に住み着きました。
・公衆便所:18-27節
エフーは大胆な行動に出ます。自分はアハブよりもバアルに仕えることを宣言します。そして、なんとバアルのためのきよめの集会を主催します。
これだけ聞くと一体エフーはどうしてしまったのかと思うかもしれませんが、これはすべてエフーの悪巧みです。
集められたバアルの信者たちは祭服を着せられます。これはバアルの信仰者という目印になります。
彼らがいけにえをささげた直後に80人によって皆殺しにされ、さらにバアルの宮の柱を運び出して焼き、石の柱も壊し、宮も壊し、なんと公衆便所にしてしまいました。
私たちはこの逆の作戦に気をつけなければなりません。私たちを突然有名にしたり、あらゆる一見良さそうなことを持ち寄ってきて私たちに同調したように見せて、様々な混ぜ物を送り込んできます。気をつけましょう。みことばによってみわけ、エフーがしたように自分の中にあるバアルの宮を徹底的に破壊していきましょう。
・エフーの業績:28-31節
これほどの事をしたエフーですが、アハブの罪については熱心に守り行いました。しかし、ヤロブアムの罪に対してはなにもしていませんでした。ヤロブアムの罪とは何でしょうか。ベテルとダンにあった金の子牛に仕えることです。
・イスラエルを削り始める主:32-36節
なぜイスラエルは削り始められたのでしょうか。エフーがヤロブアムの罪から離れなかったからです。
削り取られるとはどういう意味でしょうか。この後起こる紀元前722年のアッシリア捕囚、前586年のバビロン捕囚のことです。
【11章】途絶えない王権
・かくまわれるヨアシュ:1-3節
アタルヤの母は誰でしょうか。イゼベルです。このアタルヤはエフーの惨殺を逃れて生きていました
自分の子が殺された事を知ると、王の一族をことごとく滅ぼしています。
ダビデの子に約束されたユダの王を自分の手で殺し、自分が王になっています。さすがイゼベルの娘です。
しかし、その様な中でも希望がありました。エホシェバという女性がアハズヤの子ヨアシュを盗み、小部屋に入れ六年間、人の目に触れずに育てます。
・王宮の護衛:4-12節
カリ人とはケレテ人のことです。ダビデに忠誠を誓った兵士たちです。そして彼らはダビデの子孫が王にならなければならないことをよく知っていました。そこで、誰にも口外しないことを約束し、王の子を見せます。
そして、次は人々の前に王をお披露目する順番です。万が一に備えて手厚い警護体制を敷きます。安息日に王をお披露目しますが、その時に普段警備につかない部隊も王宮を警護します。いつも安息日に警護の後退があるので、不自然な行動と思われません。
ついに王がおひろめされます。祭司エホヤダの指揮のもと、主の宮にあるダビデの槍と丸い小楯が与えられます。
厳戒態勢で王を囲み、王の子に王冠をかぶらせ、さとしの書を渡しました。
・アタルヤの死:13-16節
民の声を聞きアタルヤは出てきて驚きます。アタルヤは自称王でしたが、目の前にいる王は正式な手続きをもって王とされています。
王気取りだったアタルヤは地の底に落とされます。主の宮から引き出され、殺されてしまいます。
・バアルの宮を壊す:17-21節
エホヤダは二種類の契約を結びました。ひとつは主に対して、王と民とが主の民となるという契約です。
もう一つは王と民との間における取り決めです。
イゼベルの霊性を受け継いだ娘、アタルヤの死を持って平和が訪れました。王の血族が正式な手続きを持って王となることで、一般の人々はみな喜びました。
ここで考えたいと思います。私たちの王は誰でしょうか。私たちを創造されたのは主です。ですから私たちは主のものです。そこに違う王が不法な形で占拠していないでしょうか。
もう一度私たちの内に正しい王をお迎えしましょう。その時、本当の平和が訪れます。
【12章】神殿の修繕
・ヨアシュ王:1-3節
ユダ王国にヨシャパテの時代から失われていた神への信仰が回復していきます。実はもう一度霊的に堕落してしまうのですが、その後に現れるヒゼキヤによって一気に立て直されていきます。
ヨアシュ王はわずか7歳で王となりました。まだひとりでは何も判断できない年齢です。ですから、祭司エホヤダが彼を助けていました。しかし、2節にあるように、エホヤダがいる間は良かったのですが、その後は主から離れてしまいます。
言うなれば、いつまでも霊的に子どもであったということです。私たちもいつまでも初歩の教えのままで留まっていてはいけません。霊的な成長を目指す必要があります。「ですから、私たちは、キリストについての初歩の教えをあとにして、成熟を目ざして進もうではありませんか。」(ヘブル6:1)
・宮の破損を修理しない祭司:4-8節
ヨアシュは主の宮の破損したところを修繕することを願います。まずは祭司たちが普段受け取っているお金の一部を修繕のためにあてがうことを命じます。
当時、祭司たちは二つの収入源があったはずです。ひとつは宮への納入金です。出エジプト30章には人が登録されたときに納められていました。ペテロが釣りをして魚の口から得た硬貨を支払ったのがそれに当たります。
もう一つはレビ記27章に書かれている誓願を立てるときです。
これらの中から自発的に祭司たちが納めてくれるだろうと期待していましたが、いつになっても修繕が進みません。祭司たちから修繕への献金が出てこなかったのです。
・献金箱:9-16節
そこでエホヤダは宮の修繕のためだけに用いられる献金箱を作ります。すると、民の心に進んで献げたいという捧げたいという志が与えられていきました。
本来であればお金の管理はしっかりすべきです。しかし、宮の修繕を担当する者があまりに忠実に働くので、残高の勘定もしなくて良いほど、経済の流れに透明性がありました。
・金による解決:17-18節
ハザエルはエフーの時代からイスラエルに攻めていました。今回も攻めてきましたが、ヨアシュは驚くことをしてしまいます。
なんと今までヨシャパテ、ヨラム、アハズヤが聖別していたすべてのもの、また主の宮と王宮の宝物倉のすべてを渡してしまったのです。
これがどれ程のことかわかるでしょうか?代々の王が「主のため」といって捧げたものを自分のものとして使ってしまったのです。
何に於いても築き上げていくことには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
・家来の謀反:19-21節
ヨアシュは自分の保身のために、霊的に後退していきます。そしてその影響は徐々にまわりに広がっていきます。北イスラエルに於いてはこういうことが起こることは理解できますが、ユダでこのような事が起こることは驚きです。
結局、家来によってヨアシュは殺されていきます。
もし、私たちが神様との関係が崩れてくるなら、それは私たちだけの問題では無く、周りにも影響していってしまいます。
変わらない主のみことばに毎日触れるとき、自分と神様との関係を知ることができます。通読を続けていきましょう。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
何があっても変わらない神様のみことばに感謝します。私の王がいつもイェス様になるように祈ります。