シャローム!
すべてのものは実によって見分けなければなりません。実が実るまでには時間がかかります。そして、悪い木からは悪い実、良い木からは良い実しかできません。例えばキュウリの種を蒔き「すいかが食べたい」と言っている人がいたら、どのようにアドバイスしますか?
私たちはどのような実を実らせたいのでしょうか?それであれば、そのような種を蒔く必要があります。
まずは自分の内にある畑に種を蒔く必要があります。その地は人々が踏みつけ堅くなった道ばたでしょうか?手がつけられていない岩地でしょうか?世のことに惑わされるいばらの地でしょうか?それとも良い地でしょうか?
通読は私たちのたましいの土地を耕し、良い地にし、そこにみことばの種を蒔いていく作業です。実りと収穫にはとても長い時間がかかりますが、その実りは豊かなものとなり、永遠のいのちへと続きます。
今日もみことばの糧を頂いていきましょう。
今日の通読箇所:申命記16章~18章
■アウトライン
実によって見分ける
●主の選ばれる場所:16章
・春の過越の祭:1-8節
・初夏の七週の祭り:9-12節
・秋の仮庵の祭り:13-15節
・主の前に持っていくもの:16-17節
・裁き司の任命:18-20節
・祭壇そばの偶像の禁止:21-22節
●裁く者たち:17章
・偶像を拝む者:1-7節
・祭司によるさばき:8-13節
・君主制:14-20節
●神の奉仕者:16章
・奉仕者の支え:1-8節
・まじない:9-13節
・偽預言者の試し:14-22節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【16章】主の選ばれる場所
ここでもモーセは新しい世代に向けて主の例祭を教えます。
1節からは春の祭りです。過越の祭、初穂の祭り、除酵祭(種なしパンの祭り)の三つです。
これは決まった時に行われなければなりません。1節にはいつと書かれていますか?
このアビブとは「緑の芽」と言う意味があります。その名の通り、新緑がまぶしい3月末から4月にかけてのシーズンです。
前回にもお伝えしましたが、イスラエルの暦と世界の暦は違っています。ですから、太陽暦に当てはめて「この日」ということはできません。毎年代わってしまいますが、イスラエルの暦に於いては毎年同じです。
過越の祭はイエス様が最初に地上に来てくださったことを啓示する祭りです。罪無く歩まれた生き方はパン種を取り除く7日間です。イエス様こそまことの過越の羊です。そして、十字架の死と葬りと復活を経て、三日目に力強く、復活の初穂としてよみがえられました。これが初穂の祭りです。
9節からは初夏の祭り、七週の祭りです。シャブオットとも言われます。教会暦では(日にちがずれることもありますが)ペンテコステ(五旬節)にあたります。
11節には何と書かれているでしょうか?主の例祭は喜びです。礼拝も喜びです。この喜びは世がもたらすものとは全く別物の喜びです。
13節からは秋の祭り、仮庵の祭りです。
この秋の祭りも喜びなのですが、15節の最後にどのように書かれているでしょうか?「大いに喜びなさい」とあります。
その通り、秋の祭りは三大祭りの中でも最も私たちの知っている祭りに誓い形かもしれません。とにかくお祝いをします。歌います。ダンスもします。どうしてかわかりますか?
それは、この祭りがイエス様の再臨そして千年王国、また新しいエルサレムでの生活を啓示しているからです。ですから、この秋の祭りだけまだ成就していない祭りになります。
イエス様は「夏が来たら終わりが近いことを知りなさい」とい言われました。(マタイ24:32-33)乾期の夏が終わると、秋が来ます。つまり、イエス様が迎えに来られます。その時はそんなに遠くない日かもしれません。目を覚ましていましょう。
章の途中ですが、18節から別のトピックに移っています。さばきつかさに関してです。
このさばきつかさに求められるものは何でしょうか?20節を見てください。必要なのは正義です。これは人の正義では無く、神の正義です。神の正義を知るには、みことばを深く知っていなければなりません。何が正しく、何が間違っているかが判断できないからです。
しかし、恵みの時代に生きる私たちはそれに加えて、聖霊様の助けが必要です。なぜなら、このお方が罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせるからです。
神の正義を持って、この地でも正しく生きましょう。人をかたより見ることもなく、わいろも受け取らず(送らず)、聖く正しく生きましょう。たとえ損をしたとしても、主はその歩みを見て喜ばれます。
21-22節は祭壇のそばに偶像を置いてはいけないと書かれています。さらっと書かれていますが、とても重要です。
なぜなら、私たちが礼拝するとき、私たちの心は礼拝モードになります。人は弱いので、その時に神様以外の物があれば、そちらを何の艇庫も無く信じてしまう可能性があるからです。
主は私たち人に対して妬まれる神です。何を妬むのでしょうか?主以外を見つめるときに妬まれます。
神様をお喜びさせるためにも、私たちは徹底的に心の中の偶像を破壊する必要があります。祈り求めていきましょう。
【17章】裁く者たち
1節では、またいけにえが書かれています。主に献げるものは傷の無い完全なものでなければなりません。
イエス様は確かに十字架で傷だらけになりましたが、神に受け入れられました。その事からも、私たちは外見よりむしろ自分の内なる人にこの事を当てはめる必要があることを覚えます。
2節からは偶像礼拝の禁止が書かれていますが、日や月や天の万象もここに記されています。
星占いや太陽を拝む行為もこれに含まれるでしょう。もし知らないでしたのであればそれは仕方ないですが、知っててこの事を行うなら本気で悔い改めが必要かもしれません。
8節からは祭司によるさばきです。この箇所を読んで何を読み取れるでしょうか。
事件が起こったときに難しい問題なら祭司、さばきつかさに判断を仰ぎます。警察や司法局ではありません。みことばを熟知し、みことばを生きている者に判断を委ねます。
神を恐れる民の姿を見ることができます。
14節からは君主制に関してです。
この時、イスラエルの民には王はいませんでした。しかし、占領した土地の周りを見てイスラエルの民が王を欲しがることをモーセは予想していました。そのための決まりをあらかじめ語ります。
これはある意味預言です。その成就はもう少し後、サムエル記で見ます。
普通、王と言えば一番偉い立場ですが、イスラエルの民は違います。確かに一番偉いのですが、王に神のことばを伝える預言者がいます。この二人が共に立つときに主の御国が広がっていきます。
ですから世の王のように、持っているものを自慢することはしないようにと警告されています。
17節までにどれだけの禁止事項があるでしょうか?数えてみましょう。
18節、非常に重要な事が書かれています。王といえども、いつも神のみことばの下にへりくだる必要があります。それが王国が長く続く秘訣です。誰が最高権力者か、いつもその事を心にとめる必要があります。
【18章】神の奉仕者
ここではまた、神の宮に仕えるレビ人、祭司について書かれています。彼らはその地がどれだけ豊かでも割り当てを受けませんでした。彼らはイスラエルの民が献げるいけにえで生きていく必要がありました。本当に信仰の領域ですが、主はすべての人に必要な糧を与えてくださるお方です。
9節からは占い師、卜(ぼく)者、まじない師、呪術者、呪文を唱える者、霊媒者、口寄せ、死人に伺いを立てる者を禁じます。
イスラエルには預言者がいます。しかし、民は周りの国の王に憧れるように、なめらかな言葉を使ってイスラエルの民を誘惑するこれらの人に憧れを抱く可能性がありました。
隣の芝は青く見えるの法則です。
目に見えない霊の世界を語る者にはことさら気をつけましょう。そのことばが、またその人の生き方がみことばを生きているかを吟味しましょう。
私たちは心して2テモテ3-4を心に刻みましょう。
霊の世界は存在するのでしょうか?確かに存在します。しかし、すべてが神の霊とは限りません。この地を支配しているのは暗闇の君です。1ヨハネ4:1-3を読んでみましょう。大切なことです。
人は何かを信じます。それが神様かそれ以外か。私たちはそれをえり好みできないのです。神様一択。これが私たちの生き方です。
14節から、モーセはこの後もイスラエルの中から預言者が出ることを告げます。そして、その通りになります。
イスラエルの民に神は必要です。しかし、神の声を直接民が聞くなら、民は死んでしまいます。そこで、聖別された祭司が神の声を聞き、民の声を神の所に携えて行きます。この預言者に従うことが要求されています。
20節、前にもお伝えしましたが、本当に気をつけなければなりません。この事は十戒を犯しまくっているように思えます。
講壇から語られる事がみことばからそれてしまい、政治的な話、陰謀論、近未来の「予言」などがあまりにも多く語られていたなら、牧者のためにとりなしましょう。その事が起こらず、実現しないなら語る者を恐れず、神の御前でとりなしましょう。その祈りによって教会が、日本がより多くの民に救いをもたらすことができるかもしれません。イエス様はこの事に抵触したように思えますが、祭司や律法学者たちによって取り調べられましたが、何一つみことばからそれた事はありませんでした。イエス様こそ真の預言者です。そして、この方の語るひとことひとことで私たちは生きます。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
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