聖書通読クラブ Week 44

聖書通読クラブ Week 44

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シャローム!

通読は続いていますか?
今週はルカの福音書の通読になります。
ルカの福音書は、医者であり宣教者パウロの同行者ルカによって執筆された、福音書の中では最も長い書簡です。成立は紀元80~90年頃とされ、主にギリシア語圏の異邦人クリスチャンを念頭に書かれました。

まず、系図と誕生物語の描写は独自のものになります。イエスの系図はアダムにまでさかのぼり、全人類に向けた救い主であることを示します。天使ガブリエルによるマリア受胎告知や、バプテスマのヨハネ誕生予告、マリアの賛歌など、他の福音書にない劇的な物語が豊かに展開します。

つぎに「救いの普遍性」と「弱者への配慮」です。「貧しい者は幸い」や「放蕩息子のたとえ」、「良きサマリヤ人」など、社会的に疎外された人々への神のあわれみが強調されています。

また、聖霊と祈りのテーマが随所に見られます。イエスは洗礼の際に聖霊に満たされ、荒野で聖霊に導かれて試練を受け、頻繁に祈られました。ルカ版「主の祈り」は簡潔で実践的です。

医者の視点から、病気のいやしや奇跡の場面が細やかに描かれています。たとえば、会堂での癒しやらい人の清めなど、現場の様子が生き生きと伝わります。

後半は、イエスのエルサレムへの旅路が中心です。各地で弟子への教えや受難の予告をされ、最終的に十字架と復活へ至ります。復活後のエマオ途上での聖書解釈や昇天は、教会の宣教が始まる幕開けとして印象的です。

ルカ福音書からは、「すべての人に向けた神のあわれみ」「立場や文化の壁を越える隣人愛」「祈りと聖霊の働きの大切さ」「困難の中にある人々への具体的ないやし」が学べます。イエスの生涯と救いの計画を、歴史の流れの中で豊かに味わえる書簡です。

今週も聖霊の助けを求めながら、聖書の真理を見つめ、通読を続けていきましょう。

●Day 298:ルカの福音書 4章-6章
●Day 299:ルカの福音書 7章-9章
●Day 300:ルカの福音書 10章-12章
●Day 302:ルカの福音書 13章-15章
●Day 302:ルカの福音書 16章-18章
●Day 303:ルカの福音書 19章-21章
●Day 304:ルカの福音書 22章-24章

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