シャローム!
今週は使途の働きを読み終え、ローマ人への手紙の通読に入ります。ローマ人への手紙はどのような書物なのでしょうか。
ローマ人への手紙は、使徒パウロがローマの教会に宛てて書いた手紙です。実は、パウロはまだこの教会を訪れたことがありませんでした。彼はローマを経由してスペインへ宣教に行くことを計画しており(15:24)、その前置きとして、自分が宣べ伝えている福音とは何かを、体系立てて説明する必要があったのです。
そのため、この手紙はパウロの書簡の中でも最も系統立っており、最も神学的に深い書物として知られています。新約聖書の中で「福音とは何か」を最も体系的に説き明かした書、と言ってもよいかもしれません。
宗教改革者マルティン・ルターは、この手紙を読んで信仰の核心に目を開かれたと言われています。教会の歴史を通して、この手紙は幾度も、人々の信仰理解を根底から変えてきました。
今週の通読箇所のポイントは以下のようになっています。
① すべての人は罪人である(1〜3章)
パウロはまず、異邦人もユダヤ人も、例外なくすべての人が神の前に罪を犯していると論じます。
「すべての人は罪を犯したので、神の栄光を受けることができず」
(3:23)
これは絶望的な宣言に聞こえるかもしれません。しかしパウロがこれを最初に語るのには理由があります。自分の必要を正しく理解しなければ、福音の価値も正しく理解できないからです。
② 信仰による義認(3〜5章)
パウロは続けてこう宣言します。
「人が義と認められるのは、律法の行いによるのではなく、信仰による」
(3:28)
ここに、ローマ人への手紙の核心があります。ギリシャ語で「義と認める」は δικαιόω(ディカイオオー) という言葉で、これは裁判用語です。実際に正しい者になったという意味ではなく、神の法廷で「無罪」と宣告されるという意味です。
私たちの行いによってではなく、イエス様の十字架を信じる信仰によって、神は私たちを義と認めてくださいます。これが恵みによる救いの核心です。
5章では、アダムとイエス様が対比されます。一人の人(アダム)の罪によってすべての人が罪の下に置かれたように、一人の人(イエス様)の従順によって、すべての人に義がもたらされる道が開かれました(5:12-19)。
私たちはイエス様の圧倒的な恵みによって義と認められたものです。その一点でも、主への感謝がつきません。
今週もみことばの中に生かされていきましょう。
皆さまの祝福をお祈りしています。
【今週の通読】
●Day 316:使途の働き 13章-15章
●Day 317:使途の働き 16章-18章
●Day 318:使途の働き 19章-21章
●Day 319:使途の働き 22章-25章
●Day 320:使途の働き 26章-28章
●Day 321:ローマ人への手紙 1章-3章
●Day 322:ローマ人への手紙 4章-6章

