シャローム!
今週はヨハネの福音書を読み終え、使途の働きに入ります。
使徒の働きは、著者ルカによるルカの福音書の続編です。ルカの福音書がイエス様の地上でのご生涯を描いたのだとすれば、使徒の働きは昇天されたイエス様が、聖霊を通して教会を通してどのように働き続けられたかを描いています。
いわば「イエス様の働きの第二部」であり、主人公はイエス様ご自身であり続けていることに注目しましょう。ただしその働きは、肉体を持ったイエス様では無く、聖霊によって満たされた弟子たちを通して現れます。ですから、使途の働きは「聖霊の働き」の書物でもあるのです。
書全体の構造は、1章8節に凝縮されています。
「あなたがたの上に聖霊が臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そしてエルサレム、ユダヤとサマリアの全土、また地の果てにまで、わたしの証人となります」
エルサレム → ユダヤ・サマリア → 地の果て——この地理的拡大が、使徒の働き全体の骨格です。今週通読する1〜12章はこのうち、主にエルサレムからサマリア、そして異邦人世界への広がりの入り口までを描いています。
今週の通読箇所を簡単にみてみましょう。
① ペンテコステ、教会の誕生(2章)
五旬節の日、弟子たちに炎のような舌がとどまり、聖霊に満たされました。ペテロが立ち上がり、こう説教します。
「終わりの日に、わたしはわが霊をすべての人に注ぐ」
(2:17、ヨエル書の引用)
ヨエルが預言した「すべての人への聖霊の注ぎ」が、まさにここで歴史的な出来事として実現しました。その日、三千人がバプテスマを受け、教会が誕生します。
② ステパノの殉教(7章)
初の殉教者ステパノは、石打ちにされる間際、天を見つめてこう言いました。
「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」(7:60)
これはイエス様が十字架上で語られた言葉と重なります。そしてこの場に、後に大きな役割を果たす一人の青年が静かに登場しています——サウロです。
③ サウロの回心(9章)
教会を迫害するためダマスコへ向かっていたサウロに、天からの光が輝きます。
「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」(9:4)
かつて教会を破壊しようとした人物が、この出会いを通して最大の宣教者へと変えられていきます。この人物こそ、後の使徒パウロです。
④ コルネリオ──異邦人への扉(10〜11章)
ペテロは幻を通して、神が異邦人にも救いを開いておられることを知らされます。異邦人コルネリオの家で語っている最中、聖霊が異邦人たちの上にも降りました。
「神はえこひいきをなさらない方だと、私はほんとうに理解しました」(10:34)
福音は、民族の壁を越えて広がり始めました。
ここまでで見えてくるのは、エルサレムから始まった小さな群れが、ユダヤとサマリアへ、そして異邦人世界の入り口へと広がっていく——この歩みを貫いているのは、人間の計画ではなく、聖霊の導きだということです。
迫害は教会を破壊するどころか、宣教の拡大を促しました。ペテロの偏見は、幻によって打ち破られました。最大の敵対者サウロは、最大の宣教者へと変えられました。
「神のことばはますます盛んになり、広まっていった」(12:24)
たとい、私たちに迫害が起こったとしても、私たちは神に信頼し、聖霊に依り頼み、みことばの中に生かされていきましょう。
今週も主の豊かな祝福の中、歩むことができますように。
【今週の通読】
●Day 309:ヨハネの福音書 13章-15章
●Day 310:ヨハネの福音書 16章-18章
●Day 311:ヨハネの福音書 19章-21章
●Day 312:使途の働き 1章-3章
●Day 313:使途の働き 4章-6章
●Day 314:使途の働き 7章-9章
●Day 315:使途の働き 10章-12章

