聖書通読クラブ Week 11

聖書通読クラブ Week 11

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シャローム!

通読は続いていますか?
今週は士師記、ルツ記、そしてサムエル記第一の通読に入ります。

今まで、この聖書通読クラブではあえて時事ネタ的なものを書いてきませんでした。
理由としては、こちらの記事のアーカイブを見たときに、タイミングがずれてしまうことを懸念してあえてそのようにしました。
そのような中、どうしたことか最近は聖書通読クラブのメールマガジンを登録してくださる方が突然増えてきています。
そこで、今回からは少しその時々に主が私に語ってくださったこと、またイスラエルの祭りなど、その時々の事柄も取り上げたいという思いに導かれました。
今までと違うコラムの形式で戸惑う方もおられるかもしれませんが、ご了承ください。

さて、早速ですが、今週はイスラエルでは「ハヌカの祭り」のまっただ中です。
この「ハヌカの祭り」は、このことばが直接聖書に出てくるわけではありませんが、ヨハネの福音書10章22-23節には「そのころ、エルサレムで、宮きよめの祭りがあった。時は冬であった。イエスは、宮の中で、ソロモンの廊を歩いておられた。」と書かれています。この「宮きよめ」がハヌカの祭りのことです。つまり、イエス様もハヌカの祭りを祝われていたことがうかがえます。
それでは、どうしてハヌカの祭りは宮きよめと呼ばれるのでしょうか。

ここで一つ注意しなければならないことは、ハヌカの祭りは主の例祭ではないということです。聖書に規定されている祭りは3+1,つまり過越の祭、七週の祭、仮庵の祭、そして安息日になります。

ハヌカの祭りは、「続編」と呼ばれるもののマカバイ書に記されています。時は旧約聖書の時代からイエス様が誕生される400年ほどの暗黒期と言われる時代の出来事でした。そのときには神のことばもなく、目立った預言者や神の器が立てられることもありませんでした。まさに霊的な暗黒期でした。
その最中、B.C.2世紀にセレウコス朝シリアのアンティオコス4世によってユダヤ地方は占拠され、そこで聖書や礼拝が禁じられました。さらには神を破壊するだけではなく、神殿に偶像を運び込んだり、豚の血をまき散らしたりしました。(豚はイスラエルの民にとって汚れたものの象徴のひとつです)
その中で立ち上がったのが戦士であり祭司でもあるイェフダ・マカバイでした。彼は当時最強と言われたシリア軍をどのようにして少数の弱小軍隊で打ち破ったのでしょうか。
もちろん、祈りが背後にあったのですが、彼は神の知恵を受け、イスラエルの地形を生かし、狭い路地にシリア軍を導き、その上から石を投げ落とすなど、さまざまな奇策を実行しました。その結果、マカバイ率いるイスラエルが勝利し、神殿を取り返したのです。
早速彼らは神殿の修復に取りかかり、神殿を神に捧げる時に行われた宮清めの祭りを迎えることができましたが、そこで礼拝に用いる油が1日分しかないことに気づきました。新しい油を用意するには8日ほどかかります。神殿での灯火は消してはならないというのが律法ですので、彼らは困り果て、主に祈りました。その結果、1日分の油しかなかったにもかかわらず、灯火は消えることなく、8日間燃え続けたのでした。
このことを記念して、今でもハヌカは宮清めの祭りとして祝われています。

この期間、イスラエルの人々は甘いお菓子を用意し、ハヌキヤと言われるメノラー(燭台)に似た9の枝のあるキャンドルスタンドに毎日一つずつ追加しながら火をともします。なぜ8日間なのに9本の枝があるかと言えば、そのうちの1本はシャマッシュといい、種火の役割をし、その種火を他のキャンドルに順番に点していくのです。このシャマッシュとは、「しもべ」とも訳されるものです。つまり、しもべなるイエス様が一人ひとりにいのちの光を点してくださるということも象徴しています。
ハヌカ, ハヌキヤ
UnsplashAlla Kemelmakherが撮影した写真

奇しくもこの季節は、北半球では冬至を迎えます。冬至とは1年の中で最も夜が長く、昼が短い時です。(厳密にはその数日前が夜が最も長いようです)
つまり、この光の祭りであるハヌカを経て、暗闇はこれ以上広がることなく、光がその領域を広げていくことも象徴しています。

そのような喜びのシーズンにおいて、先日、オーストラリアでハヌカの祭りを祝う人々を襲撃するという痛ましい事件も起こっています。
豪ボンダイビーチで銃撃、15人殺害される 容疑者は父子でユダヤ教祝祭でのテロと警察(BBC News Japan)
私たちはまことの光であるイエス様とともに、みことばと祈りの生活を続け、この地にまことの光、福音、神の御国をますます拡大させていきたいと願います。

今週も聖霊の助けを求めながら、聖書の真理を見つめ、通読を続けていきましょう。

●Day 066:士師記 7章-9章
●Day 067:士師記 10章-12章
●Day 068:士師記 13章-15章
●Day 069:士師記 16章-18章
●Day 070:士師記 19章-21章
●Day 071:ルツ記 1章-4章
●Day 072:サムエル記第一 1章-3章

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