シャローム!
通読は続いていますでしょうか?今週はアモス書、ハバクク書、ゼパニヤ書、ハガイ書、そしてゼカリヤ書の通読になります。今回はハガイ書を見ていきたいと思います。
このハガイとはどのような人物なのでしょうか。ハガイは紀元前520年、バビロン捕囚から帰還したユダヤ人たちの時代に生きた人物です。クロス王の勅令でイスラエルの民はようやく故郷へ戻ることができました。しかし帰還から約18年が経っても、神殿はまだ廃墟のままでした。そのとき、民はこう言っていました。「神殿を建てる時はまだ来ていない」と。しかしながらその間、自分たちの住む家は立派に建てていたのです。
神はハガイを通してこう語られます。
「この宮が廃墟となっているのに、あなたがただけが板張りの家に住むべき時であろうか。」(1章4節)
このハガイ書の鍵となるポイントを見ていきましょう。
① 優先順位の問い(1章)
「あなたがたは、多くの種を蒔いたが少ししか取り入れず、食べたが飽き足らず、飲んだが酔えず、着物を着たが暖まらない。かせぐ者がかせいでも、穴のあいた袋に入れるだけだ。」(1:6)
豊かに見えるのに、何かが満たされない。皆さんもこのような感覚に覚えはないでしょうか?ハガイはその原因をはっきり指摘します。それは、民が神を後回しにしているからだと。今で言えば、礼拝よりも仕事、祈りよりもスマホ、御言葉よりも娯楽——私たちの時代にもそのまま刺さる言葉です。
② 後の神殿の栄光(2:6-9)
民が「昔のソロモン神殿に比べて、これは何と貧相なことか」と嘆いていたとき、神はこう言われます。
「この宮のこれから後の栄光は、先のものよりまさろう。万軍の主は仰せられる。わたしはまた、この所に平和を与える。--万軍の主の御告げ--」(2:9)
目に見える貧しさの中で、神は「もっと大きな栄光が来る」と約束されます。これはただの神殿再建の励ましではありません。メシアの到来を指し示す預言なのです。
③ ゼルバベルへのしるし(2:23)
「わたしはあなたをしるし印とする」
ゼルバベルはダビデの子孫であり、帰還後のユダの総督でした。彼がメシア系譜の中に置かれていることは、マタイ1章の系図にも確認できます。ハガイ書の最後はひっそりと、しかし確実にメシアの到来を啓示しています。
さて、このハガイが書き記した預言はどこで成就したのでしょうか。イエス様はこのように言われました。
「この神殿を壊してみなさい。わたしは三日でそれを建て直します」(ヨハネ2:19)
弟子たちは後になってこれがイエス様ご自身のからだについての言葉だと悟りました(ヨハネ2:21)。
ソロモンの神殿でもなく、ゼルバベルの神殿でもなく、イエス様ご自身が真の神殿でした。神の栄光が宿る場所、神と人が出会う場所——それがキリストです。そしてさらに驚くべきことに、その神殿は今、私たちの中に宿っています。
「あなたがたは神の宮であり、神の御霊があなたがたの中に住んでおられる」(Ⅰコリント3:16)
ハガイが廃墟の神殿を前に語ったメッセージは、十字架と聖霊降臨を通して、私たちひとりひとりの中で成就しているのです。
皆さんの人生は、何を優先していますか?皆さんが多くの時間、お金、労力をかけているものが皆さんが優先していることです。神様を後回しにしていないでしょうか?ハガイの民のように、悪意があったわけではなかった。ただ、いつの間にか優先順位がずれていた——そういうことは、私たちにも起こります。「わたしはあなたがたとともにいる」(1:13)とは、神殿が完成してから言われたのではありません。まだ廃墟のまま、民が「やってみよう」と立ち上がったその瞬間に言われた言葉です。一歩踏み出すとき、神はすでにともにいてくださいます。私たちも神の宮を今日から立て直して行きましょう。
【今週の通読】
●Day 276:ナホム書 1章-3章
●Day 277:ハバクク書 1章-3章
●Day 278:ゼパニヤ書 1章-3章
●Day 279:ハガイ書 1章-2章
●Day 280:ゼカリヤ書 1章-3章
●Day 281:ゼカリヤ書 4章-6章
●Day 282:ゼカリヤ書 7章-10章

