聖書通読クラブ Week 52

聖書通読クラブ Week 52

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シャローム!

通読は続いていますか?
今週はペテロの手紙 第一、第二、ヨハネの手紙 第二、ヨハネの手紙 第一、第二、第三、ユダの手紙の通読です。

ペテロの第一の手紙は、迫害や苦難に直面する小アジアの諸教会への励ましと実践的指導の書です。
著者は信仰の「希望」を強調し、復活に基づく確信が苦難を精錬する意義であると説きます。
また「聖なる生活」の呼びかけが一貫しており、被造物との関係・家庭や職場でのふるまい、教会内の長老への勧告など、共同体を保つための具体的指針が盛り込まれています。
信仰のアイデンティティ(選ばれた民、祭司的共同体)と倫理が結びついた実践書なのです。

ペテロの第二の手紙は、偽教師の侵入と終末論的混乱への警戒を主要課題としています。
使徒的伝承の堅持を訴え、旧約の裁きの事例を引いて偽りの教えと放縦な生活を厳しく非難します。
同時に主の再臨の確かさを再確認し、遅延に惑わされず聖なる生活を保つことを促す警告的な性格が強くなっています。

ヨハネの第一の手紙は、共同体内の異端(特にキリストの人格に関する誤り)に対する牧会的応答で、信仰の「確信」と「生活」の両面を扱います。
ヨハネ福音書の神学的主題と連動して「イエスは肉によって現れた」という真理、互いに愛すること、罪の告白と赦し、光と闇の対比が中心です。
信仰のテストとして「正しい教え・聖なる行い・互いの愛」を三つの標準として示しています。

ヨハネの第二の手紙は短く家庭的な書簡で、ある「選ばれた女(教会)」とその子らへの助言です。
真理と愛の両立を説き、誤った教えを広める者へのもてなし(支援)に注意するよう警告します。
ヨハネの第三の手紙はさらに個人的で、忠実な宣教者のもてなしを奨励し、教会内で権力を振るう者(ディオテレフェス)を非難する現場的書簡です。

ユダの手紙は短いながらも激しい警告書で、偽教師の進入に対し「信仰のために争え(contend)」と呼びかけます。
旧約や外典的資料を引用し、カイン・バラム・コラの例をもって堕落の危険を示し、最後は信仰の守りと神の守りへの賛美で締めくくります。
終末的裁きの確実性と共同体の堅持が強調されます。

これらの手紙群に共通するのは、「聖書の教えと生活」を結びつけ、教会の純潔と共同体の維持を目指す実践的指導である点です。
偽りへの警戒、苦難の意味理解、互いへの責任、指導ともてなしの実務――短くても深い教えが詰まっており、個人の霊性と教会の健全性の両方に役立つでしょう。

今週も聖霊の助けを求めながら、聖書の真理を見つめ、通読を続けていきましょう。

●Day 354:ペテロの手紙 第一 1章-3章
●Day 355:ペテロの手紙 第一 4章-5章
●Day 356:ペテロの手紙 第二 1章-3章
●Day 357:ヨハネの手紙 第一 1章-3章
●Day 358:ヨハネの手紙 第一 4章-5章
●Day 359:ヨハネの手紙 第二、ヨハネの手紙 第三、ユダの手紙
●Day 360:ヨハネの黙示録 1章-3章

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