ハレルヤ!
通読は続いていますでしょうか?今週はテトスへの手紙、ピレモンへの手紙、ヘブル人への手紙、そそてヤコブの手紙の通読となります。
さて、今週日曜日、イスラエルでは大贖罪日(ヨム・キプール)を迎えます。ユダヤ暦の中でも最も厳粛で、最も重んじられているこの日について、共に学んでみましょう。
大贖罪日とはどのような日なのでしょうか?この祭りは、1日の祭りですが、非常に沢山のことが行われる祭りとなっています。
レビ記16章と23章に、この日についての規定が記されています。
「特にこの第七月の十日は贖罪の日、あなたがたのための聖なる会合となる。あなたがたは身を戒めて、火によるささげ物を主にささげなければならない。」(レビ記23:27)
ラッパの祭りから数えて十日目にあたるこの日は、旧約聖書に定められた例祭の中でも唯一「断食」が命じられている日です。ヘブライ語で「自分の身を戒める」という表現は、伝統的に断食と自己吟味を意味すると理解されてきました。
この日、大祭司はただ一人、年に一度だけ至聖所に入ることを許されました。神の臨在の前に立つことができるのは、この日のこの瞬間だけだったのです。
そして、この大贖罪日には二匹のやぎが関係します。レビ記16章を見ると、印象的な儀式が記されています。そこで二匹のやぎがくじによって選ばれます。
① 主のためのやぎ
このやぎは罪のためのいけにえとしてほふられ、その血が至聖所の贖いの蓋の上に注がれます。
② スケープゴート(アザゼルのためのやぎ)
大祭司は生きているこのやぎの頭に両手を置き、民のすべての咎と背きと罪を告白します。そしてこのやぎは、荒野へと放たれます。
「そのやぎは、彼らのすべての咎をその上に負って、不毛の地へ行く。彼はそのやぎを荒野に放つ。」(レビ記16:22)
罪が取り去られ、二度と戻ってこない場所へ運び去られる——この光景は、当時の民に深い印象を与えたことでしょう。
これをイエス様を通して見ると、どうなるでしょうか。
ヘブル人への手紙は、この大贖罪日の儀式を明確にイエス様の十字架と結びつけています。
「しかしキリストは、すでに成就したすばらしい事がらの大祭司として来られ、手で造った物でない、言い替えれば、この造られた物とは違った、さらに偉大な、さらに完全な幕屋を通り、また、やぎと子牛との血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度、まことの聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられたのです。」(ヘブル9:11-12)
大祭司であり、同時にいけにえでもある――これがかつての地上で仕えていた大祭司たちには決してできなかったことです。歴代の大祭司は毎年、自分自身の罪のためにも、民の罪のためにも、いけにえを繰り返しささげ続けなければなりませんでした。しかしイエス様は、ただ一度で、永遠に完全な贖いを成し遂げられました。
「雄牛とやぎの血は、罪を除くことができません。」(ヘブル10:4)
そして二匹のやぎの儀式に目を向けると、そこにも十字架の影が見えてきます。罪のためのいけにえとなったやぎは、私たちの罪の身代わりとして死なれたイエス様を指し示しています。そして荒野に放たれたやぎは、私たちの罪が取り去られ、もはや二度と問われることがないという約束を指し示しています。
「東が西から遠く離れているように、私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される。」(詩篇103:12)
そして、大贖罪日の最も深い意味は、実はもうひとつあります。イエス様が十字架で息を引き取られたときには、こう記されています。
「すると、見よ。神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。そして、地が揺れ動き、岩が裂けた。」(マタイ27:51)
年に一度、大祭司だけが入ることを許されていた至聖所への道が、すべての人に開かれた瞬間です。
「こういうわけですから、兄弟たち。私たちは、イエスの血によって、大胆にまことの聖所に入ることができるのです。」(ヘブル10:19)
かつては年に一度、一人の人にしか許されなかった神の臨在への接近が、今はいつでも、だれでも、キリストにあって開かれています。なんという恵みでしょうか。
大贖罪日は、民が自分の身を戒め、静まり、神の前に自らを吟味する日でした。今週の日曜日、私たちもまた同じように、自らの心を静かに吟味してみませんか。また、無理のない範囲で、可能なら牧師の指導のもと、断食も行ってみましょう。どうしても難しい方は、スマートフォン断食でもいいかもしれないです。しかしそれは恐れからではなく、すでに完全な贖いが成し遂げられているという確信の中で行う吟味です。
「そのようなわけで、私たちは、心に血の注ぎを受けて邪悪な良心をきよめられ、からだをきよい水で洗われたのですから、全き信仰をもって、真心から神に近づこうではありませんか。」(ヘブル10:22)
ゲマル・ハティマー・トヴァー(良い記帳で結ばれますように)
今週も御言葉と共に歩まれますように。
【今週の通読】
●Day 347:テトスへの手紙 1章-3章、ピレモンへの手紙
●Day 348:ヘブル人への手紙 1章-3章
●Day 349:ヘブル人への手紙 4章-6章
●Day 350:ヘブル人への手紙 7章-9章
●Day 351:ヘブル人への手紙 10章-13章
●Day 352:ヤコブの手紙 1章-3章
●Day 353:ヤコブの手紙 4章-6章

