シャローム!
通読は続いていますか?
今週もイザヤ書の通読が続きます。
今週の箇所は、バビロン捕囚下の民に向けた慰めと解放の希望を中心に展開されています。
「慰めよ、わたしの民を」と始まり、荒野で主の道を備える声が響き、天地創造の主の力が強調されています。
「草は枯れ、花はしぼむが主のことばは永遠に立つ」と宣言され、41章では「恐れるな、虫けらのヤコブよ」と励まし、従う者に鷲のような翼を与えると約束されています。
45章では異邦の王クロスを油注がれた者として名指しし、彼を用いて民を解放すると宣言されます。
48章までは偶像崇拝を戒め、出エジプトの再現となる「新しい出発」が約束されています。
49–55章の鍵は「主の僕」の4つの僕歌で、僕は全世界の光となり、最終的に苦難と死を担い多くを義とします(53章)。
この犠牲が普遍的救済への扉を開き、荒廃に嘆くシオンを喜びの歌で満たします。
55章では「渇く者は来よ」と招かれ、みことばは必ず実を結ぶと保証されます。
56–60章では神の家が万民の祈りの家となるビジョンが示され、異邦人や宦官まで契約に迎え入れられていきます。義と安息日を守ることが強調される一方、指導者の不義や偽りの断食が糾弾されます。
59章で罪が隔てを生んだ現実を描きつつ、主自らが義の甲冑をまとい贖い主として来臨すると宣言されます。
そして60章はクライマックスとして、闇を照らすシオンの光に諸国が歩み、タルシシュの船やミデヤンのラクダが黄金と乳香を携え賛美をもたらす壮麗な回復図を描いています。荒廃した城壁は再建され、暴虐と破壊に代わって救いと賛美が都を囲みます。捕囚からの帰還だけでなく、終末的メシア王国の栄光が重ねて示され、創造の主が歴史を導き、苦難の僕を通じて罪を贖い、イスラエルに留まらない普遍的救いと世界刷新を約束する壮大な福音がここに凝縮されているのです。
このビジョンは新約ではキリストの福音、ペンテコステ、黙示録の新天新地へと受け継がれ、教会と世界を今日も励まし続けています。
今週も聖霊の助けを求めながら、聖書の真理を見つめ、通読を続けていきましょう。
●Day 216:イザヤ書 40章-42章
●Day 217:イザヤ書 43章-45章
●Day 218:イザヤ書 46章-48章
●Day 219:イザヤ書 49章-51章
●Day 220:イザヤ書 52章-54章
●Day 221:イザヤ書 55章-57章
●Day 222:イザヤ書 58章-60章