聖書通読クラブ Day 252

聖書通読クラブ Day 252【エゼキエル書25章-27章】

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シャローム!

今日の通読では、貿易で栄えたツロの話が出てきます。また、その前にはエルサレムが倒れたことをあざ笑う国々が出てきます。
神様を知らない生きたかをしているなら、これらは何事でも無いかも知れませんが、イエス様に従う生き方を選び取った者にはそうではありません。
イエス様の良きサマリヤ人のたとえを思い出します。けがをした人を見ながら素通りしたのは神を愛すると言っている律法学者、パリサイ人です。しかし、彼を介抱して助け、宿代などを全て支払ったのはサマリヤ人でした。
私たちは世の中の価値観以上の生き方が求められます。それが御国の住人としての生き方です。その一つひとつを知るために、みことばを読み、祈りを捧げています。
今日もエルサレムを笑った周辺諸国、またツロからみことばを通して教えられていきましょう。

今日の通読箇所:エゼキエル書 25章-27章

■アウトライン

●敵が倒れて喜ぶ者:25章
・あざけったアモン人:1-7節
・異邦人扱いするモアブとセイル:8-11節
・エドムに復讐する:12-14節
・ペリシテ人へのひどい復讐:15-17節

●高ぶりの国:26章
・あざけったツロへの宣告:1-14節
・崩れ落ちるときの身震い:15-18節
・地下の国に住まわせる:19-21節

●ツロへの哀歌:27章
・海の中の領土:1-24節
・世界に与える恐怖:25-36節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【25章】敵が倒れて喜ぶ者

・あざけったアモン人:1-7節
エゼキエルは21章ですでにアモンに対する預言をしていたことを覚えているでしょうか。バビロンが攻めてこようとしたとき、アモンを攻めるかエルサレムを攻めるかを動物の内臓を使って占った場面です。主はその占いさえも用いられ、エルサレムを攻めるようにされました。アモンは長きにわたってイスラエルの敵国です。彼らはもともと、どこから来たのでしょうか。ロトとロトの娘たちの近親相姦の間に生まれたのがモアブとアモンです。
アモンはエルサレムがバビロンによって倒されたのを見て、あははとあざ笑っています。敵がひどい目にあわされているのを見ての当然の反応のように見えます。しかし、聖書は何と言っているでしょうか。「あなたの敵が倒れるとき、喜んではならない。彼がつまずくとき、あなたは心から楽しんではならない。主がそれを見て、御心を痛め、彼への怒りをやめられるといけないから。」(箴言24:17-18)
アモン人はエルサレムが倒された後も執拗にユダの地を不安定にさせようとします。どうしてでしょうか。そのことによってバビロンの目が自分たちに向かないようにするためです。

・異邦人扱いするモアブとセイル:8-11節
ここにあるのはモアブへのさばきです。モアブもアモンと同様、イスラエルとは長年の敵対関係にありました。
主はどうしてモアブをさばかれたのでしょうか。「ユダの家は異邦の民と変わらない」と言った事が原因です。つまり、彼らは自分たちが神に選ばれた選民と言っているのに、異邦人と同じように滅ぼされたじゃないかと言っているのです。神の選びを否定しています。
イエス様を信じていながら、何かしらの失敗をしてしまったとき、回りの人からその様に言われるかも知れません。「神様を信じていても、何も良いこともないし、得もしないじゃないか。信じるだけ無駄。」などと言われるかも知れません。しかし、それは長い人生の一部分を切り取って見ていることに過ぎません。
この時のイスラエルもそうでしょう。この時だけを見たらエルサレムは完全な敗北でしょう。イエス様も十字架の死だけの時を見たら完全な敗北でしょう。しかし、その後、エルサレムは回復し、イエス様も復活されます。私たちも自分自身を、そして隣人を見るとき、今の時のスナップショットを見るのではなく、その先にある希望を見ていきたいものです。

・エドムに復讐する:12-14節
エドムもイスラエルと関係する民族です。イスラエルの元はヤコブですが、その兄、エサウがエドム人の祖先です。その後、エサウは長子の権利が奪われたと勘違いし、ヤコブを殺そうとします。この恨みがエドムの人々に流れています。いつまでも人を恨み続ける人々に対して、ヘブル12:15-16にはこう書かれています。「そのためには、あなたがたはよく監督して、だれも神の恵みから落ちる者がないように、また、苦い根が芽を出して悩ましたり、これによって多くの人が汚されたりすることのないように、また、不品行の者や、一杯の食物と引き換えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。」とあります。彼らは俗悪な民族です。私たちの中に赦せない思い、憎しみがあるなら、それは苦い根であり、俗悪な者です。イエス様の恵みに拠り頼んで、苦い根を抜き取っていただきましょう。苦い根からは苦い実しか実りません。

・ペリシテ人へのひどい復讐:15-17節
ここではペリシテ人が出てきます。かつて、サムソンもペリシテ人と戦いました。ダビデも少年の頃、ペリシテ人の代表ゴリヤテと戦いました。しかし、彼らもやがて民族ごと消滅してしまいます。おそらく、ギリシヤ時代にアレクサンダー大王がガザの王を倒して、その後民は散らされ、他の民族と同化していったのでしょう。
彼らもエドムと同様に「いつまでも敵意を持って」いました。エペソ4:26-27には「怒っても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。悪魔に機械を与えないようにしなさい。」とあります。

【26章】高ぶりの国

・あざけったツロへの宣告:1-14節
この預言がされた時代は、ちょうどエルサレムが陥落した頃です。先の国同様、ツロもエルサレムをあざけっています。しかし、彼らは「私は豊かになり」と言っていますので、他の国と少し理由が違います。ツロは貿易大国として地中海全般を我が物顔で行き来していました。しかし、ツロとエルサレムは敵対関係にあったわけではありません。ただ、ツロは商売をする際、エルサレムを通らなければなりませんでしたが、その度に関税を取られていました。しかし、「国々の門はこわされ、私に明け渡された」とあるように、関税を支払うことなく通過できるようになりました。
ツロの人々は経済に拠り頼みましたが、彼らもやはり主によってさばかれます。まるで、黙示録の大淫婦のようです。
このツロに国々が次々と攻めてきますが、なかなか落とすことができません。地形上、海に突き出ており、陸から攻めるのも難しく、海は強力な海軍を有していたのでなかなか攻めることができなかったのです。
この小いですが強い町を落としたのはバビロンのネブカデネザルです。そして、これを裸岩にすると言っていますが、ギリシャのアレクサンダー大王がこれをしました。ツロは岩という意味ですが、本当に裸岩になるほど、全てが破壊されました。

・崩れ落ちるときの身震い:15-18節
ツロは地中海の周辺に自分たちの都市を建築していました。それらの都市はツロの貿易によって収益を得ていました。そこの人々が、ツロがなくなったことで多くの損失を負うことになり、嘆き悲しんでいます。

・地下の国に住まわせる:19-21節
ツロは海の中に沈んでしまいますが、「地下の国に住まわせる」と言われています。これはよみのことです。黙示録でも獣は千年の間、地の深い所に閉じ込められました。

【26章】ツロへの哀歌:27章

・海の中の領土:1-24節
ツロは非常に裕福でした。そして、自分たちの富を誇っています。「私は全く美しい」と言っています。本来なら富もすべては主が下さった者ですが、それを自分のものと勘違いしています。
彼らは世界中から集めた財宝や材料で豪華な船を作りました。もちろん、設計士も船を建築する者も超一流です。それに船の扱いに熟練した船乗りがいます。
12節からは、ツロを行き来した他国の船の積荷が書かれています。kのような貿易によってツロは栄えました。そして、ツロはタルシシュとも交流がありました。この二つの国は結びつきを強め、遠くに行くための大型の船を建築し、それがタルシシュの船と呼ばれるようになりました。

・世界に与える恐怖:25-36節
この船が沈みます。それを見て世界の国々が恐れています。彼らの拠り所、商売が根底から崩れます。黙示録18章にこの事と似たことが出てきますので、ぜひ読んでみてください。大バビロンが一にして倒れます。そのことを王や商人、船乗りたちが悲しんでいます。ところが、これは魔術にだまされていることでした。黙示録18:23に書かれています。実態がなく、幻想の中に浮かれていました。かつて、日本でもバブル時代というのがありました。不動産マネーなどが実態もないのにどんどん高騰し、それが一気にはじけます。これもまた経済の幻のひとつでしょう。
しかし、キリストを信じることは幻でもなんでもありません。私たちの生きている世界よりももっとリアルな現実です。真理です。
私たちは何に拠り頼んでいるでしょうか?神様以外に拠り頼んでいるなら、それらはすべて無くなります。それらを失ってから考えるのではなく、今から主を求めて、主以外の物を手放すことができるよう、主に求めていきましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

1件のコメント

  1. 赦せない、憎しみ、苦い根が抜き取られるように祈ります。主を求めます。

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