シャローム!
イザヤの預言が続きます。イザヤが生きていた当時の国々の事を預言しながら、イエス様がこの地に来られること、そして再臨のイエス様までを見て預言をしています。今日の通読箇所は当時の中東諸国の歴史や政治の流れも入ってくるので、少し難しいかもしれませんが、みことばを受け取っていきましょう。
今日の通読箇所:イザヤ書 16章〜18章
■アウトライン
●失われる収穫:16章(ネヘミヤ記)
・小羊を支配者に送れ:1-2節
・恵みによる一つの王座:3-5節
・よろこびの声をやめさせた:6-14節
●ダマスコの破壊:17章(エステル記)
・ダマスコは廃墟となる:1-3節
・ヤコブの栄光は衰える:4-6節
・自分を造られた方に目を向ける:7-11節
・奪い取る者たちのわきまえ:12-14節
●クシュ:18章(ヨブ記)
・シオンの山に贈り物が運ばれる:1-7節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【16章】失われる収穫(ネヘミヤ記)
・小羊を支配者に送れ:1-2節
セラという場所はエドムの中にある町です。そこに使者を送って荒野を経てエルサレムに行こうとしています。この時、モアブはイスラエルに貢ぎ物として羊を納めていました。(参考1列3:4)
・恵みによる一つの王座:3-5節
ここでは、モアブの指導者がエルサレムに向かって、逃げてくる者たちをかくまってくれと言っているようですが、実際にはモアブが逃れる人々なのではなく、モアブに逃げてくるユダヤ人でしょう。そこでかくまわれています。黙示録にはボツラ(ペトラ)という場所が出てきます。そこで逃げ出したイスラエルの人々はかくまわれます。
・よろこびの声をやめさせた:6-14節
モアブは高ぶっていると言っています。その理由はぶどうの収穫にあります。自分たちの生活の充足です。神様を必要としなくても、そこそこ幸せに生きていけると思っている態度です。これは主を必要としない生き方であり、高ぶりに分類されます。
主もモアブの泣き叫びに同情され、涙を流して泣いておられます。彼らがぶどうの収穫で喜ぶことに主も喜んでおられます。しかし、彼らが主を拒むので主はアッシリアにあらすようにされます。
主はすべての人に恵みを注いでくださっていますが、その恵みに気づかず、高ぶり続ける者に主はあらゆる方法をもってへりくだることを学ばせてくださいます。
【17章】ダマスコの破壊:17章(エステル記)
・ダマスコは廃墟となる:1-3節
ダマスコに対する宣告です。ダマスコはシリアの首都になります。私もイスラエルに行ったとき、ゴラン高原からシリアを見ました。その時、ちょうどロケット弾が町中に打ち込まれ、ビルから煙が出ていました。あまりにも突然の出来事だったので目の前で起こっていることが現実なのかわからなくなるほどでした。その後、その場でみんなでこの地のシャロームのために祈りました。
このダマスコが廃墟になると言われています。アッシリアの攻撃を受けましたが、完全にはなくなりませんでた。ところが、現代になってシリアは荒廃し、沢山の難民をだしています。
・ヤコブの栄光は衰える:4-6節
その日、つまり終わりの時です。ヤコブの栄光は衰えます。豊かな土地が衰えるだけでなく、国の力も衰えます。そこで残された者はオリーブを打ち落とした時の様子に例えられています。生き残っている者はごくわずかだと言う表現です。
・自分を造られた方に目を向ける:7-11節
苦難を通して残された者は主を見ます。自分たちの手で造った偶像ではなく、まことの神を心から求めます。
また、堅固な町は森の中の捨てられた場所のようになっています。救いの神を忘れ、力の岩を覚えていなかった故に、他国のぶどうのつるをさしても収穫は消えると書かれています。イスラエルが神ではなく、アラムとの同盟に拠り頼んだからです。それは一時的に花を咲かせるように彼らを助けますが、すぐに病になっていまいます。人の助けはそれほどはかなく、力の無いものです。
・奪い取る者たちのわきまえ:12-14節
多くの国々のざわめきとありますがこれは多くの国を征服したアッシリア帝国のことを指しています。それは海のざわめき、激流のどよめきのようですが、次の瞬間、それは叱りつけると遠くへ行き、もみがらのように飛ばされています。
朝には何もありませんでしたが、夕暮れには突然の恐怖が襲い、朝明けには、いなくなってしまいます。主の御手が働くなら、このような事が起こります。
【18章】クシュ(ヨブ記)
・シオンの山に贈り物が運ばれる:1-7節
クシュとはエチオピアです。非常に広大な土地を有し、今のエチオピアよりもはるかに広い土地でした。「羽コオロギ」と書かれていますが、これはエチオピアが非常に蒸し暑い地方で、そこに羽の生えた虫が沢山いたのでこのような名前が付いたようです。
2節の「背が高く肌のなめらかな国民」とありますが、これはクシュ人が自分たちの事を言っているとのことです。中東の人々の身長は比較的低いのですが、彼らは高かったようです。あわせて、あまり毛深くなかったとの記録があるそうです。
そして、パピルスの船を水に浮かべて、海路で使いを送るとあります。クシュがユダに使いを送っています。
3節からは世界のすべての住民よと呼び掛けられています。主はこれから行われることを全世界に知らせようとされています。
主が何をされるのかと思えば、静まって、わたしのところから眺めると言われています。その主の動かない様子を雲に例えられています。
また、アッシリアの悪行が極まるまで、つまり実を結ぶまで主は待っておられます。福音書の中でも、イエス様は毒麦のたとえで、実るまで待ちなさいと言われています。
7節、自分たちの力を誇っていたエチオピアに宣告されています。彼らが万軍の主のために贈り物をしています。これは好意ではなく、王に対する服従をしているのです。2歴代誌32:23にそのことが書かれています。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
人の助けではなく、いつもまことの神を求めることができるように祈ります。