聖書通読クラブ Day 124

聖書通読クラブ Day 124【歴代誌 第二 7章~9章】

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シャローム!

ついにソロモン神殿は完成します。そして、いのちが吹き込まれます。大きな喜びが国中に溢れました。ついに出エジプトの時代からの願いが叶った瞬間でした。
しかし、残念ながらその喜びは長くは続かなかったようです。ソロモンは父ダビデから教えられたこと、また神様からいただいた知恵によって知恵の書と呼ばれる箴言を記しました。そこには子育てに関する様々な事が書かれていますが、ソロモンはその事を実践できていなかったのかもしれません。
栄華を極めたソロモン王朝はあっさりと幕を引きます。その事は明日から見ていきたいと思います。
今日はソロモンの神殿が完成したことを共に祝いたいと思います。

それでは、今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。

今日の通読箇所:歴代誌 第二 7章~9章

■アウトライン

神の宮の完成と運営

●天での礼拝のひな形:7章
  ・受け入れられる祈り:1節
  ・主の栄光が満ちる:2-3節
  ・務めに従って立つ:4-6節
  ・受け入れられないほどのいけにえ:7節
  ・祭り(ハーグ):8-10節
  ・主の御顔を慕い求める:11-22節

●完全な主の宮:8章
  ・フラムの町:1-2節
  ・町々の建設:3-6節
  ・奴隷と監督者:7-10節
  ・パロの娘のための家:11節
  ・時に応じて捧げられる:12-13節
  ・毎日の日課:14-15節
  ・完全な主の宮:16節
  ・オフィルの金:17-18節

●ソロモン王朝の絶頂期:9章
  ・シェバの女王の訪問:1-4節
  ・シェバの女王の驚き:5-9節
  ・贈り物と返礼品:10-12節
  ・純金:13-21節
  ・ソロモンの知恵と富:22-28節
  ・ソロモンの業績:29-31節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【7章】天での礼拝のひな形

・受け入れられる祈り:1節
ソロモンは純粋な心で感謝の祈りと礼拝を捧げ、主にいけにえを捧げました。すると二つの現象が起きました。それは何でしょうか。みことばを見てみましょう。
ひとつめはいけにえを焼き尽くしたことですね。これは主がいけにえを受け入れてくださったという証拠です。天から主の火が下り、いけにえを焼き尽くします。
二つ目は主の栄光が宮に宮に満ちた事です。

・主の栄光が満ちる:2-3節
主の宮に栄光が満ちました。栄光は重いという意味があります。それで祭司たちはあまりの力強い臨在に主の宮に入れませんでした。
これが理想の礼拝です。人は何もすることができず、ただ主のご臨在がその場所を支配している状態です。毎回の礼拝でこのような主のご臨在を体験したいです。
このような力強い主の臨済が現されたとき、人々はどのようにしたでしょうか。3節を見てみて下さい。主のご臨在が本当に手に取るように現されたなら、私たちはこのように反応するでしょう。主があまりにも聖く、自分があまりにも汚れていることを悟り、穴があったら入りたいほどの恥ずかしさを覚えるでしょう。そして、ただ「主はまことに慈しみ深い。その恵みはとこしえまで」としか言えなくなるでしょう。
この時、神殿に集まっていた人々はことばと動作で神様を賛美しました。私たちもこれに倣いたいものです。

・務めに従って立つ:4-6節
このように神殿が完成し、人々も器具も、そして主の箱も集められ、王も民もひとつ心になったところに主のご臨在が現されました。
そして、ソロモンはおびただしい数のいけにえをささげます。地からはいけにえがささげられ、天からは主がご臨在として応えてくださっています。究極の礼拝、天でなされている礼拝の姿があります。
そして、祭司たちは秩序を持ってそれぞれの務めに立っています。そこではダビデが主を礼拝するためにだけに作った楽器が用いられています。楽器と歌がひとつとして捧げられています。そのスタイルはさほど重要ではありません。大切なのは何が歌われていたかです。この歌はどうのよな歌詞だったでしょうか?7節を見てみましょう。

・受け入れられないほどのいけにえ:7節
改めてこのときのいけにえの多さが書かれています。これはソロモンの感謝の表れでもあります。

・祭り(ハーグ):8-10節
その後に行われたことは祭りです。この祭りは主の戒めの中にある主の例祭とは別の祭りです。ハーグと言います。
ここに集うすべてのものに喜びがありました。その喜びは彼らが家に帰ってもなお続いていました。
私たちも礼拝で主を礼拝し、喜びに満たされたのに教会の外に一歩出た途端に喜びがなくなってしまうと言うことがないようにしましょう。

・主の御顔を慕い求める:11-22節
11節に素晴らしいことが書かれています。これが難しいのです。ソロモンは主から与えられた知恵を用いて、思っていたことをみごとに実現しました。
そして12節を見てください。主ご自身がソロモンに個人的に「わたしはあなたの祈りを聞いた」と仰せられています。これほどの喜びがあるでしょうか。
ダビデの願い以上に、またソロモンの願い以上にこの宮を選んだのは主ご自身であると言われています。主の目と心はここにあると仰せられています。
新約聖書の恵みの時代では、私たちが神の宮であると言われています。その事をここにあてはめるなら、神様がどれほど私たちを愛してくださっているかがわかるのではないでしょうか。
そのような土台があって、次に進むことができます。
もし、雨が降らなかったり、飢饉があったり、また疫病があったときにどうしたら良いかの指針を示してくださっています。
14章を声を出して朗読してみましょう。何が書かれていますか?
一つ目はみずからへりくだることです。二つ目は祈りを捧げることです。三つ目は主の御顔を慕い求めることです。そして悪い道から立ち返るのです。この四つのステップを通して祈るなら、主は親しく天から聞いてくださいます。そして罪を赦してくださるだけでなく、この地をいやしてくださると書かれています。
悔い改めましょう。祈りましょう。主の御顔を慕い求めましょう。そして悪の道から立ち返りましょう。
その後のみことばでは、今までと同じ事が繰り返し語られています。みことばに従うか従わないかです。そして、王としての責任は大きな物です。王が従えば国家は祝福され、王が主にそむけば国は滅びます。王である祭司として召されている私たちの責任は大きなものであり、また光栄な務めでもあります。

【8章】完全な主の宮

・フラムの町:1-2節
ここではフラムがソロモンに町々を返したとあります。これはどういうことでしょうか。
ソロモンが神殿の建築の時にフラムに与えた地をフラムは気に入りませんでした。つまらない町と思ってソロモンに返したのです。
その場所はガリラヤ地方でした。後にこの地方はアッシリヤに踏み荒らされました。そして異邦人の待ちとなり、本当につまらない場所となりましたが、そこに救い主であるイエス様が来てくださいます。本当に不思議なことです。

・町々の建設:3-6節
ソロモンはその他の町々も再建していきます。町々にそれぞれの役割を与えます。倉庫の町々、防備の町々、戦車のため、騎兵のためなどがあります。

・奴隷と監督者:7-10節
ソロモンは次いで人を配置します。大変な仕事は異邦人にさせます。監督をイスラエルの人々にまかせます。
しかし、これは私の予想ですが、奴隷のように異邦人を扱わなかったのではないかと思います。なぜなら、彼らの先祖はエジプトで奴隷として扱われ、その苦しさを知っていました。そして、律法で奴隷に対してひどい扱いをしてはならないと言っています。
仕える者と監督する者の良い関係があったことと信じます。

・パロの娘のための家:11節
ソロモンは、沢山の妻がいましたが、パロの娘を特別に扱っています。列王記の箇所にはありませんでしたが、パロの娘を別の家に住まわせた理由がここには書かれています。異邦人であるパロの娘を神の箱から引き離すためです。

・時に応じて捧げられる:12-13節
神殿は建設されてそれで終わりではありません。むしろその後が大切です。海外旅行に行って、立派な教会の建物を見ることがあります。しかし、その中は礼拝は行われておらず、ただの観光名所となっているところもあります。本当にむなしいです。
神殿の中では神様との生きた関係があって、はじめて主の宮として機能します。
ソロモンはダビデが作ったシステムをさらに磨き上げ、毎日の日課、そして祭りごとにいけにえを捧げました。
これは私たちにとって非常に重要な事です。私たちも日々の生活で日々の日課として礼拝を主に献げましょう。毎週の日曜日のような礼拝が自分で捧げられるのであれば、それは感謝な事ですが、多くの人は難しいでしょう。
それではどうすれば良いのでしょうか。みことばを読んで祈るのです。これが日々の主への礼拝です。

・毎日の日課:14-15節
そして、祭司たちも組み分け通りに働かせます。同じようにレビ人もさせます。不思議なのはこれらは奉仕と書かれているのに、「させた」と書かれていることです。王の命令です。その国に住む民にとって王の命令は絶対です。その王の命令が「主を礼拝せよ」です。
私たちの国籍が天にあるなら、私たちもこれを行う必要があります。

・完全な主の宮:16節
素晴らしいです。ソロモンの主の宮は完全でした。もう一度ここまでのみことばを見返してみましょう。何がどうなってソロモンの神殿が完全となったのでしょうか。
主は山上の垂訓で「天の父が完全であるように、あなた方も完全な者となりなさい」と語られています。完全な者となる秘訣がこのみことばにあることを感謝します。

・オフィルの金:17-18節
フラムは海路にもネットワークを持っていました。貿易に於いても力を持っていました。そこから金を持ってきてソロモンに献上しています。

【9章】ソロモン王朝の絶頂期

・シェバの女王の訪問:1-4節
フラムの貿易を通して、シェバの女王はソロモンの名声を伝え聞きます。そして、ソロモンがどれ程の者かを自ら確かめてみたいと思い、沢山の財宝と難問とを持ってソロモンのところに行きます。
ソロモンはシェバの女王の難問に答えることができたのでしょうか。
2節を見てみましょう。何と書かれていますか?
また、3ー4節を見ると、シェバの女王は何をほめていますか?

・シェバの女王の驚き:5-9節
シェバの女王はソロモンの答え、建築物、料理、従者の服装や態度まで見て、それが想像以上であったことをソロモンに伝えます。
6節を見ると、シェバの女王はソロモンの名声を信じていなかったと告白しています。イエス様がトマスに言いました。「見ずに信じる者は幸いである」と。私たちもイエス様の言われたことは見なくとも信じる信仰をいただきましょう。

・贈り物と返礼品:10-12節
ソロモンとシェバの女王は互いに贈り物を交換します。ここにびゃくだんの木材が出てきますが、これは非常に高級な木材です。別名、サンダルウッドです。
香木としても知られていますが、材質としても非常に硬く、ノミでびゃくだんに当てると鉄であるノミの刃が欠けてしまうほどの硬さです。また、種から育たず、まわりの木の根に寄生して成長するので、栽培も非常に難しい種類です。ちなみに、現在はワシントン条約で原木の輸出は禁止されていたと思います。
ソロモンはこのびゃくだんで主の宮と王の宮の大路を造りました。また、たて琴と十弦の琴も造りました。おそらく、とてもいい音がしたと思います。演奏する物はびゃくだんの香りをかぎながら演奏したでしょう。
また、ソロモンはシェバの女王に欲しいもの何でも与えました。

・純金:13-21節
この箇所は金にフォーカスされて書かれています。金は希少な金属です。計算によると、今までに人類が採掘してきた金の送料は18万トンとされています。これはオリンピックの公式プールの量で計算すると約3.8杯分にあたります。
そして、今地中にあると考えられている量は5万トン、同じくプールに例えると約1杯分だそうです。
少ない貴重な金属ですので、多くの人が欲しいと思います。するとその金属の価値は上がります。それで、金は貴重な物として昔から用いられていました。
ソロモンの時代には666タラントの金が用いられました。1タラントを33kgとすると、約22トンもの金になります。ソロモンのすごさがわかります。

・ソロモンの知恵と富:22-28節
当時、ソロモンは戦力を使わずに最強の王となっています。それは彼の富と知恵がそうさせました。これはすべて神様がソロモンに与えてくださった物です。ソロモンが祈った祈りに主が応えてくださった結果です。
諸国の王たちはソロモンに謁見に来ます。その際に贈り物を携えて持ってきます。持てる物は更に持てるという法則をここに見ることができます。
しかし、ソロモンはここで過ちを犯してしまいます。神様に頼らず、軍事力に頼ろうとしています。また、富に頼ろうとしています。主が与えてくださったものを自分のものにしようとしています。
私たちもソロモンのような過ちに陥らないようにしましょう。失敗したときよりも、むしろうまくいっているときの方が危険です。絶えず主への感謝の心を忘れないようにしたいものです。

・ソロモンの業績:29-31節
こうして、栄華を極めたソロモンの時代は終わります。華々しく見えるソロモンの富は一代にしてその姿が消えていってしまいます。
この世の富や名声はやがて朽ちていってしまいます。私たちはそのような物を求めるのではなく、いつまでも朽ちることのない神様のみことばを求めていきましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

2件のコメント

  1. ハレルヤ! 今日もたくさんの啓示を感謝します。

    ただ朗読しているだけでも、
    霊は聖書の言葉を食物のように食べていると聞いたので、
    きっと実になっていると信じますが、
    意味が分からないので、読んでいるだけのところも
    コラムを読むと、複数の場面で、
    そういうことだったのかと伝わり、
    思わず,み言葉を何度も読み返し、味わい、恵まれます。

    ①自らへりくだり
    ②祈りを捧げ
    ③主の御顔を慕い求め
    ④悪い道から立ち返る

    この四つのステップを踏むと、主は親しく天から来て罪を赦してくださるだけでなく、
    この地を癒してくださることを感謝いたします。

    私もこの祈りに加わっていきたいと思います。
    この祈りの必要性が感じます。

    本当に毎回たった三章でも、盛りだくさんですね。

    感謝します。

中林 千恵子 へ返信する コメントをキャンセル

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