シャローム!
占い師バラムの話は昨日で終わったと思っていましたが、今日の大きな事件に影響しているということがわかりました。表立って悪いという方がよっぽどたちが良いですね。私たちの中にも隠れた罪がまだ潜んでいるかもしれません。それは思いがけない刺激によって呼び起こされるかもしれません。その時、私たちはどのような反応をするでしょうか。
今日もみことばに教えられましょう。
今日の通読箇所:民数記25章~27章
■アウトライン
世代交代
●ペオルの事件:25章
・不品行と偶像礼拝:1-9節
・主のねたみ:10-18節
●再度の人工調査:26章
・各部族の人数:1-62節
・まとめ:63-65節
●主への願い:27章
・女の相続地:1-11節
・後継者:12-23節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【25章】ペオルの事件
現代でも「ハニートラップ」という言葉があります。色仕掛けで要人をスキャンダルへと追い込んでしまうことです。
1節、イスラエルの民はどこにとどまっていましたか?ここはヨルダン川の東で、対岸にはエリコがあります。
そこにモアブ人の女がやってきてみだらな事をし始めました。男性はこういうことに非常に弱いですね。本能で見てしまうことがありますが、その時にヨセフがポティファルの妻にとった態度を思い出しましょう。この類の誘惑と戦うことは諦めてください。絶対と言っていいほど敗北します。ではどうすればいいのでしょうか?
答えは逃げることです。目をそらし、スマホの電源を切り、その場から立ち去るのです。その勇気が与えられ、聖さが守られますように。
ここでは、女たちはみだらな行為が目的ではありませんでした。2-3節が本当の目的です。それは何ですか?
彼らが持ち込んだ偶像はケモシュというものでした。それは快楽の神としてあがめられていました。イスラエルはまんまとこの罠にはまってしまいました。
この一大事に主はモーセにどのように語られましたか?そして、モーセはどのような行動を取ったでしょうか。4-5節を見てみてください。モーセとイスラエルの民は主の命令に従い、不品行の罪を犯した者を殺していきます。その悲しみに浸っているまっただ中を平然とミデヤン人の女を連れたイスラエルの男が天幕に入っていきました。
モアブ人だけでは無く、王バラクと共につるんでいたミデヤン人の女もこの事に加担していました。占い師バラムは呪うこと無くイスラエルの民を滅ぼすことに成功しました。
このイスラエルの男は完全に感覚が麻痺してしまっています。自分の欲に目がくらみ、その行為をするとどうなるかが目の前にあるにも関わらず、それが見えなくなっています。恐ろしいことです。
おそらく民はあっけにとられ、その場から動けなかったでしょう。しかしその中、立ち上がったのが大祭司エルアザルの子ピネハスです。ピネハスは淫らな行為をしている真っ最中の男と女を槍で突き刺し殺しました。8節の後半にこの結果どうなったと書かれていますか?またこの事件で失った人数は何人ですか?
自分の中にこのイスラエルの男のような性質は無いでしょうか?ピネハス以上に完全な形を持って私たちを罪の性質から解放してくださるイエス様の血潮により頼み、たましいと霊を分けることのできるみことばの剣によって聖さと汚れを主に分けていただきましょう。
10節から、主はこの勇気ある行動に心動かされ、他の息子では無く、ピネハスの子孫を大祭司として選ばれました。
どうしてピネハスが選ばれたのだと思いますか?
おそらく、「わたしのねたみをイスラエルの人の間で自分のねたみとした」と言うところでしょう。神様の心とピネハスの心がひとつとなったのです。第二歴代誌16:9を見てみましょう。
そして、主がピネハスに与えたものは何でしょうか?平和の契約です。私たちも主と心一つになるとき、この契約にあずかる者となると信じます。
さて、この事件の黒幕は誰でしょうか?18節を見てみましょう。
モアブ人とミデヤン人が手を取り企んでこの事件を引き起こしました。しかし、本当の黒幕は占い師バラムです。民数記31:16を見てみましょう。また、黙示録2:14を見てみましょう。
占い師バラムは一度自分の故郷に帰りましたが、不義の報酬を得るために戻って来て、「私は神の仰せ通りイスラエルに対して祝福しかできないが、イスラエルをだまして躓かせれば、自滅するだろう」と伝えました。
占い師バラムは腹黒いです。2ペテロ2:1-3を見てみましょう。
そのような事をする者の結果はどうなるでしょうか。民数記31:8を見てみて下ださい。
【26章】再度の人工調査
沢山のイスラエルの民がこの地を去ってしまいました。また、荒野で生まれ育った人たちもいます。
この書物は民数記です。ここで再び主はイスラエルの民を数えることを命じられます。約束の地に入る準備です。
前回の人口調査と今回の人口調査の数と増減をまとめました。
部族名、氏族数、第一回登録者、第二回登録者、増減でまとめます。
ルベン、 四、46,500、43,730、▲2,770
シメオン、 五、59,300、22,200、▲37,100
ガド、 七、45,650、40,500、▲5,150
ユダ、 五、74,600、76,500、1,900
イッサカル、四、54,400、64,300、9,900
ゼブルン、 三、57,400、60,500、3,100
エフライム、四、40,500、32,500、▲8,000
マナセ、 八、32,200、52,700、20,500
ベニヤミン、七、35,400、45,600、10,200
ダン、 一、62,700、64,400、1,700
アシェル、 五、41,500、53,400、11,900
ナフタリ、 四、53,400、45,400、▲8,000
合計 603,400、601,730、▲1,820
合計では2,00人弱の減少となります。
第二回調査で最も多かったのはマナセ族です。
減少が一番激しかったのはシメオン族です。
増加が一番多かったのはマナセ族です。
なぜ人口調査が必要であったかというと、約束の地に於いて、その人口に応じて土地が割り当てられようとしたからです。54節にはどのように割り当てると書かれていますか?
主は約束の地で部族間で土地に関して争いが起きないようにとこのように人口に応じて土地を割り当てることをされました。神様はご計画を持って事を進められます。
57節からはレビ人の登録です。レビ人には相続地はありません。ですからこのように分けて数えられました。
第一回調査は22,000人、第二回は23,000人、1,000人増です。
そして、64節を見てみましょう。絶望しそうですが65節にはどう書かれていますか?私たちはヨシュアとカレブの信仰を持とうではありませんか。
余裕があれば1コリント10章、ヘブル3-4章を読んで祈ってみましょう。
【27章】主への願い
ツェロフハデには息子がおらず、娘だけでした。本来であれば人数に数えられませんが、この娘は大胆な行動に出ます。なんと、幕屋に直接来て、モーセと全会衆の前でこの事を訴えます。すごい勇気ですね。聖書はしばしばこのような勇敢な信仰を持った女性によって救いの計画が達成されていきます。
女は「助け手」と言う意味のエベンとして人に与えられました。それは男性のお手伝いという意味では無く、神に成り代わって人を助けるという意味です。
5節、モーセはどのように答えたでしょうか?
答えはわからなかったのです。実はこれは、リーダーとしてとても大切なことです。わからないことを正直にわからないと言えるのは誠実なリーダーです。
逆に最悪のリーダーは何でも知ったかぶりをしてあとで大変な事になってしまうようなリーダーです。
人は(特に男性は)恥をかきたくないので何でも「知っている」と言いたいのですが、わからないことをわからないと言えるのは本当にかっこいいと思います。(あまりにもわからないことだらけだと困りますが)
ツェロフハデの娘はめちゃくちゃな行動をしたのではありません。ごく正当な訴えをします。6-11節を読んでみましょう。
13、ついにモーセに死が宣告されます。それは目の前に約束の地が広がっているのが見える場所です。神様はあれほどまでにモーセがいのちをかけて導いた約束の地をモーセに見せますが、そこに入ることは許されませんでした。その理由はなんですか?14節を見てみましょう。
16-17節、涙が出そうなみことばです。モーセは本当に謙遜な人物でした。ここまでされてもなお民の事を思いやっています。
この箇所とマタイの9:35-38を見てみましょう。
私たちはこれほどまでに愛する人を持っているでしょうか。人が友のためにいのちを捨てる、それほどの大きな愛はありません。
謙遜なモーセのバトンが次世代に渡されます。それは誰でしょうか?18節を見てみましょう。なぜ彼なのでしょうか?それは「神の霊が宿っている」からです。政治力や経済力、頭の良さや戦いの強さではありませんでした。しかし、彼はそのすべてを持っていたでしょう。なぜなら神の霊が宿っているからです。私たちはどうでしょうか?
こうして信仰は世代から世代へと受け継がれ、そして私たちに至ります。この信仰を誰にバトンタッチしますか?
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
第一コリント人への手紙10章11節
11 これらのことが彼らに起こったのは、戒めのためであり、それが書かれたのは、世の終わりに臨んでいる私たちへの教訓とするためです。
第一コリント10章と
ヘブル人への手紙3章、4章のみ言葉を感謝します
このみ言葉を朗読して、祈ります。
救われて間もない姉妹から
「旧約聖書は難しい、新約だけでいいんじゃないの?イエス様の十字架を信じていたら救われるでしょ。わけわからない旧約読む意味ある?」
と言われたことがありました。
その時、とっさに、第一コリントや、ヘブルのみ言葉が出てこなくて、
「確かに、主イエスの救いを信じ受け入れ口で告白すれば救われます。
でも、旧約も新約も、全部神様からのラブレターですから、
愛する方からの手紙なら全部読むでしょ?
旧約は、新約とリンクしていて面白いですよ、読んでいくと、もっと深く分かってきますよ」
と自分も完全に分かっているわけではないのに、
そうお伝えすることで精一杯でした。
言葉足らずな自分を歯がゆく思いました。
その姉妹は天に召されましたが、
他の先生方からも、姉妹に旧約も読むすばらしさを勧められたらしく
生前、病室に行くと、
「旧約も読んでるよ、分かってもわからなくても、聖書を読むことが今は感謝なんです」と、おっしゃっていました。
第一コリント10章11節のみ言葉大切ですね。
誰の為でもなく、私自身の為に大切なみ言葉です。
人に伝える時も自分自身に対しても、
旧約聖書を朗読し、学ぶ根拠がここにしっかりと書かれていますね。
分かっていなかったことが多くて、
と言いますか、分かってないことが分かってなかったというところもあります。
今更ですが、ああ、ここにつながっていたのか・・と・・・
いままで、分からなくて、引っかかっていたようなモヤモヤしていたものが少しずつ溶けていような感覚を味わっています。
聖書は私にとって奥深すぎて、まだまだはじめの一歩ですけれど、
以前より主の愛の深さを感じながら朗読し、祈ることができることを感謝します。