シャローム!
さあ、今日から民数記がはじまります。
この書物では繰り返して神様の約束が語られ、民は不従順となりますが、それでも神様は民を哀れみ、顧みてくださり、必要なものを与えてくださいます。
それでは、神様の愛に満ちたみことばから、今日も教えていただきましょう。
今日の通読箇所:民数記1章~3章
■アウトライン
荒野のイスラエルの民
●第一回人口調査:1章
・人口調査の命令:1-3節
・人口調査:4-16節
・人口調査:17-46節
・レビ人の義務:47-54節
●各部族の配置:2章
・部族ごとの編成、宿営、行軍の配置:1-34節
●レビ人の人口調査とその職務:3章
・アロンとモーセの系図:1-4節
・レビ人の務めの規定:5-10節
・イスラエルの初子の代わりとしてのレビ人:11-13節
・レビ人の人口調査:14-51節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【1章】第一回人口調査
イスラエルの人々はエジプトを出発しました。彼らがシナイに到着したのは1年目の第3月のはじめでした。(出エジプト19:1)
そこで彼らは神から律法を与えられて契約の民となりました。
続いてモーセが山に登り、幕屋の立て方を学び実際に幕屋が建築されました。幕屋が主に捧げられたのは第2年目の1月の第1日でした。(出エジプト40:17)
そして契約の民としての生活が始まって1ヶ月後、少し落ち着いたこの頃に人口調査が命じられました。
これは神様が命じられた人口調査であります。後にダビデも人口調査をして神様から懲らしめを受けますが、こちらは神様が命じられていないのにダビデが人口調査を行ったからです。
2-3節で人口調査の目的が明らかにされています。それは何だったでしょうか?
「20歳以上の者で軍務につくことのできる者」を調べるためです。
今までは出エジプトという一大プロジェクトがあり、一種の緊急事態でしたので60万を超える民(出エジプト12:33-38)はきっちりとは統制されていませんでした。
しかし、これからは律法を受け取り、それを守っていくために組織としての統制が必要になります。神様はちょうどいいタイミングでこのことを命じられました。
しかし、この大仕事をモーセとアロンだけでは実施できません。そこで各部族から代表者が選出されました。彼らは部族内の問題に対して公正に判断できるリーダーでした。あわせて1テモテ3:1-10も見てみましょう。
さて、5節からはヤコブの約束通りにレビを除き、ヨセフの子孫であるマナセとエフライムを加えて12部族のリーダーの名前が書かれていきます。このリーダーたちの名前もまた預言的な名前でした。
・シェデウル:シャダイ(光)
・エリツル:我が神は岩
・ツリシャダイ:我が岩は光
・シェルミエル:我が友は神
・アミナダブ:我が身内は豊かである
・ナフション:蛇
・ツアル:小さい
・ネタヌエル:神は与えたもうた
・エリアブ:我が神は父
・アミフデ:我が身内は光栄あり
・エリシェマ:我が神は聞きたもうた
・ペダツル:岩は救った
・ガムリエル:神は我が報い
・ギデオニ:木を切る者
・アビダン:我が父は裁いた
・アミシャダイ:我が身内は光
・アヒエゼル:我が兄弟は助けである
・パグイエル:神の宝
・デウエル:神は友
・エルヤサフ:神が加えられた
・エナン:泉
・アヒラ:我が兄弟は友
名前からも彼らの信仰をうかがい知ることができます。
17節からは人口調査が実施されていきます。先に挙げた条件の数でこの数ですから、家族全部を入れるとどれほどの数でしょうか?推定では200万人以上と考えられているそうです。
各部族ごとに登録の人数をノートに書いてみましょう。一番多い部族はどこですか?少ないのはどこですか?
47節からはレビ人の義務です。
レビ人は人口調査もされず、自分たちの土地も持ちませんでした。それは主が命じられたことです。
50節には「あかしの幕屋」が出てきますが、これは幕屋の至聖所です。会見の天幕とも呼ばれます。
この時代は神様は限定的にこの幕屋の至聖所で語ってくださいました。ですから、イスラエルの民にとってここは最も神聖な場所でした。
ところがこの幕屋は神様の火の柱雲の柱が動くと一緒に動かなければなりません。ですから、幕屋は分解され、組み立てられるように作られています。その幕屋の部品を運ぶのがレビ人です。
レビ人の宿営の位置は証の幕屋の周りです。人々が近づいて神の怒りがイスラエルの民に及ばないよう守る役目もありました。
【2章】各部族の配置
200万人もの民が約束の地を目指して旅をするのですから、めいめいが勝手なことをしていては収拾がつきません。ですから、彼らには秩序が必要です。そこで、まずは生活で大切な住居、住む場所についての指示があります。
彼らは部族ごとに幕屋を中心として住んでいました。また、目印に部族ごとに旗印がありました。例えば、ユダ部族は赤めのう色に獅子の顔、ルベン部族は赤紅色に人間の顔などといったものです。これは大祭司が身につけていたさばきの胸当てにつけられていた宝石の色です。
各部族と出発の順番はこちらの記事の一番下の図の通りです。
【3章】レビ人の人口調査とその職務
ここではアロンとモーセの系図が出てきます。私たちの考えではモーセの子どもが祭司職を行うように思えますが、実際はアロンです。
彼らの一番上はミリヤムですが、女性なので祭司にはなれません。モーセの子どもたちはミデヤンの祭司イテロの娘チッポラとの子どもです。彼らはアブラハムから出た子孫なのでヤハウェなる神を信仰していましたが、正当な流れではないので祭司職になれませんでした。よって、アロンの子たちが祭司となるのです。
5節からはレビ人の任務です。彼らの主な仕事は礼拝に関することです。また、民に仕えることです。
7節では会見の天幕がでてきますが、幕屋はヘブライ語でミシュカーンと言います。そのままの意味を言うと「神の臨在がとどまる場所」と言う意味です。神様は十字架の恵みによって私たち自身を幕屋としてくださいました。
11節からはそのようなレビ人を主はイスラエルの人の初子の代わりとするといわれます。
このことに関しては後に書かれています。
14節からはレビ人の人口調査です。それは上で書かれたイスラエルの初子を完全に主のものとして贖うための人口調査です。
レビの子たちは3人でゲルション、ケハテ、メラリです。この三つの氏族の人数、宿営の位置、分担すべき任務の特徴下記を参考にまとめてみましょう。
21-26節:ゲルション族
27-32節:ケハテ族
33-37節:メラリ族
38節からは特別な人たち、モーセとアロンの家族です。彼らはレビの子、ケハテの子、アムラムの子ですが、神様からの特別な任務を仰せつかったからです。
40節からは実際の子どもたちを数え、そこからレビ人の数を引き、残った人数に贖いとして子ども代価5シェケルをかけた金額を主に捧げます。算数の問題のようですね。
このように神様からの命令はそれを信じ従う者たちの手によって忠実に実行に移されていきます。彼らが祝福されるのも納得です。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。