聖書通読クラブ Day 58

聖書通読クラブ Day 58【申命記19章~21章】

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シャローム!

人は産まれたときから、死へのカウントダウンがはじまっています。そして、この死に対して人は恐怖を覚えます。
普段生活していて感じる恐怖は、ほとんどが「死ぬかもしれない」ということにつながっています。
なぜそのように思うかと言えば、誰も死を体験したことが無いからです。
しかし、イエス様は十字架で私たちの罪のために一度死なれ、墓に葬られ三日目に復活されました。復活の初穂として死を打ち破ったのです。
この復活を経験するために必要なのは十字架での死でした。十字架は旧約聖書では「木」とも言われます。木にかけられる者は呪われます。なぜ罪の無いイエス様が呪われたのか。それは私たちの罪を一手に背負ってくださったからです。私たちの身代わりとして自らのいのちを献げてくださる。それほどまでにイエス様は私たちを愛してくださっています。

今日もこのお方の口から出る一言ひと言を感謝を持って受け取っていきましょう。

今日の通読箇所:申命記19章~21章

■アウトライン

木にかけられる者はのろわれる

●広がる領土:19章
  ・のがれの町:1-13節
  ・地境:14節
  ・偽りの証言:15-21節

●戦いの時:20章
  ・モチベーション:1-9節
  ・降伏と聖絶:10-18節
  ・木の切りたおし:19-20節

●様々な罪の対処:21章
  ・犯人のわからない殺人:1-9節
  ・捕虜の妻の扱い:10-14節
  ・長子への財産:15-17節
  ・両親への反逆の罪:18-23節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【19章】広がる領土

のがれの町がふたたび登場します。川を挟んで東西に三つずつの町が
もうけられます。なぜ三つの場所が必要なのでしょうか?答えは6節に書かれています。
ヨシュア記を読むと、北はケデシュ、中部にはシェケム、南にはヘブロンをおいたと書かれていました。
続けて、8節からはもし、領土が更に拡大するなら、もう3つの町を加えることが書かれていますが、残念ながらこれは実現しないことになります。
11節とその前との違いはあきらかです。過失か、故意かです。故意であれば、たとえのがれの町に入ったとしても引きずり出され殺されます。

15節からは証言に関して書かれています。大きな事ですから、一人の証言では不確かになります。
複数人の証言が一致して、はじめてその証言に信憑性があるといえます。
もし、お互いに違うことを証言したらどうなるでしょうか?17節を見てみましょう。
真実は必ず明らかにされます。口のことばに気をつけましょう。一度口から出たことばは、二度と取り返すことができません。
これは神様に対しても同じです。私たちは最後の審判の時、その一つひとつを主の御前で弁明しなければなりません。あわせてヘブル4:13を読み、祈ってみましょう。

【20章】戦いの時

神様は小さな者を用いて、大きな事をされるお方です。ここでは、戦いの時の心の持ち方が語られています。
問題は敵の軍勢の数や武器の規模、相手の強さではありません。心の状態がどうであるかが大切です。
主に信頼しきらなければ、生死をかけた戦いは戦い抜くことができません。
皆さんにも経験が無いでしょうか?家のストーブを消してきたかどうかが気になって仕事が手に着かなかったり、あらゆる思い煩いで今していることが上の空になったことが。
人は本来ひとつのことにしか集中できません。シングルタスクとも言われたります。しかし、現代は忙しく、何かをしながら何かをするというマルチタスクを要求されることがあります。
そうするならどちらも集中できず、効率が落ちてしまいます。
特に戦場という一瞬の判断が自国に大きな影響を与えるような時はなおさらです。
それなので、5節から家、収穫、結婚など、何か気になっていることがあるなら帰れと言われています。
さらに、8節では弱気になって恐れている者も帰れと言われています。かつてエジプトを出てきたとき、「肉が食べたい、エジプトに帰りたい」と言い始めたのは混じってきた異邦人でした。
組織の中で同じ志を持っていない者がいたなら、その組織は目標に向かって一丸となることは難しいのです。
特に、戦いに於いてはいのちがかかっていますから、主はこのような者を家に帰され、たとえ少人数でも神様を信頼しきった者を用いて勝利に導いてくださいます。

キリスト者としての歩みは信仰だけで無く、人格もとても大切です。10節から町の攻略が書かれていますが、何と書かれているでしょうか?いきなり攻め入るようなことはしません。まず、相手に降伏を勧めます。それでだめなら攻め入るという方法です。野蛮に攻撃するのとは違います。
最近のイスラエルでも、空爆する際は必ず事前にその付近の住人に伝え、その後空爆するという話を聞いたことがあります。
17節からは、主が名指して指定された聖絶の民が出てきます。それは何人でしょうか?詳しくはヨシュア記で見ていきます。
聖絶に関しては、難しい部分もあります。本当なら実際に聖絶した方がいいのでしょうが、それは愛のある行動とは言えないでしょう。
反社会勢力の団体の建物の前で反対デモをするよりも、まずは自分自身の中にある汚れを取り除く方が大切です。

19節は、すこし意味のわからないみことばに見えるかもしれません。なぜ木を切ってはいけないのでしょうか?当時、木を切ることは敵に対して怒りを表すことであり、また罰を与えるというしるしでした。
イスラエルの民はそのようなことをしてはいけないと書かれています。これは不必要な怒りを表さないと言うことです。怒りにまかせて町を攻め取るのでは無く、自制を持って対処しなければなりません。
周りの諸国とは違う、より高い次元での生き方が求められています。

【21章】様々な罪の対処

21節の最初は犯人のわからない殺人について書かれています。
ここでも不思議なことが書かれています。普通、雄牛が連れてこられたらほふられて血が流されるのですが、ここでは首が折られるだけです。
また、罪を犯したら悔い改めの祈りをしますが、ここでは手を洗っています。無罪を証明する行為です。
人が裁くことができないことでも、神がすべての事を裁いてくださることを感謝します。

10節からは妻についての記述です。
戦いに行って気に入った女性がいたら対処すべき事が書かれています。聖書は本当に具体的に細かいことまで書かれていますね。

15節からは長子への財産が書かれています。ここでふたりの妻ということばが出てきていますが、神様は一夫多妻を推奨しているわけではありません。それは人が行ったことになります。
神様は最初、男と女を創造され、二人が一体となることをデザインされました。
それなので、しょうがなくこのような戒めを置かれたのかもしれません。

18節からは両親への反逆の罪が書かれています。今も昔も若者は反抗期があると言われています。今は若い人の間で「うっせえわ」と言う曲がはやっていてけしからんと大人が言っているのに対して、若い人が「あなたたちが子どもの頃は盗んだバイクで走り出すと歌っていたじゃないですか。そっちの方が悪いですよ」という会話を聞いて、笑ってしまいました。
私たちはいつしか反抗期は当たり前、あってしかたのないものだと考えていないでしょうか。しかし、聖書の中に反抗期を見ることができるでしょうか?少年は親に対して従順でした。これが本来あるかたちです。
もし、父母を敬わなければどうなるでしょうか?これは十戒の中の一つです。殺してはならないと同列に並ぶ罪です。
親に逆らう者の特徴は何でしょうか?20節にはどのように書かれていますか?かたくな、逆らう、言うことを聞かない、放蕩、大酒飲みという特徴があります。
これは一時的な者では無く、いつも習慣的にこのような状態であると言えるでしょう。手がつけられない状態です。このような事になる前に、子どもと愛の関係を持って、みことばをよく教え込んでいきましょう。

22節からは、死刑を宣告された人への対処が書かれています。木にかけられた者の死体はその日のうちに埋葬されることが規定されています。
そして、この木にかけられる者はどういう状態かというと、23節には「木につるされた者は、神にのろわれた者」と書かれています。
ガラテヤ3:13には「木にかけられた者はのろわれた者である」と書かれています。
すると、イエス様はどうでしょうか?罪なきお方がのろわれました。しかも、神からのろわれたのです。
イエス様は天の父の大切なひとり子でした。なぜ、そのようなお方が神からのろわれてしまうのでしょうか?
それは私たちの罪を一手に背負ってくださった故です。神の怒りはイエス様が贖ってくださったその罪に下りました。
本来なら私たちがその木につるされ、のろわれた者となるはずでしたが、イエス様は私たちの身代わりとして神ののろいを引き受けられました。この一点でも神への感謝が尽きないはずです。十字架の恵みを今一度思い起こし、感謝の祈りを捧げましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

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