シャローム!
箴言が続きます。一節一節が心にしみます。以前にもお伝えしましたが、その多くが口に関することです。舌は小さな器官ですが、船の舵のように私たちの人生を方向付けます。無意識でも口から漏れていることばが私たちの人格となっていきます。
自分で何を発しているのか、意識するのは難しいでしょう。そういうときは周りの人に聞いてみるのも良いでしょう。聞く人がいないと言う方は、スマートフォンやボイスレコーダーで自分の日常を録音して聞き直して見る物言いでしょう。とても勇気がいりますが、客観的に自分の声を聞くので大きな発見があるかも知れません。
この口が主をほめたたえ、人々を励まし祝福する口に変えられますように。
今日の通読箇所:箴言13章〜15章
■アウトライン
●期待が長引くと心は病む:13章
・見せかけて:1-25節
●おしゃべりは欠損を招く:14章
・人の目に見える道:1-35節
●正しい者の祈りは主に喜ばれる:15章
・毎日が宴会:1-33節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【13章】期待が長引くと心は病む
・見せかけて:1-25節
箴言は知恵に関することが多く書かれていますが、それと並ぶほど口に関することが多く書かれています。
口の実によって良い者を食べるとありますが、これは私たちが発したことばです。信仰は「前になげやる」と言う意味があります。少年ダビデはゴリヤテに信仰のことばをまず発しました。その信仰の上を小石が飛んでいきました。もし、私たちが後ろ向きなことばを口から出すのであれば、その通りになります。口に見張りを置き、いのちを守っていきましょう。
7節、富んでいるように見せかけ、何も持たない者がいるとあります。現代でもこの事はあり得ます。高級な車に乗って、高い服を着て、高級腕時計をしていて、見た目はとてもお金持ちに見えますが、実際は沢山のローンを組んでいるようなものです。ローンは賢く使うととても便利ですが、平たく言えば借金です。できたら使わずに生活できるのが理想ですね。
一方、貧しいように見せかけ、多くの財産を持つ者がいるとあります。これもその通りだと思います。本当の資産家は実はとても質素です。私の曾祖父は大地主だったようです。しかし、生活はとてもシンプルで、着物もボロボロになったものをつぎはぎして着ていたそうです。実際に富んでいる人は、それをわざわざ見せびらかしたり、言い広めたりしません。ただ黙って粛々と暮らしています。霊的な領域においても同じ事が言えるでしょう。賜物は見せびらかすものではありません。主が用いられたいときに主のために用いるものです。
11節、ここも富の教えです。宝くじに当選した人のことが当てはまるのではないかと思います。宝くじで高額当選した人うちの何人かは、その後の人生で破産をしてしまうそうです。普通に考えると何億円もあると一生安泰のように思えますが、人は弱い者です。いきなり得た財産の使い方を知らないので、まちがった使い方をしてしまいます。しかし、働いて集める者はそれを増すとあります。徐々に富を築くなら、扱い方も同時に学んでいき、正しく使えるようになってきます。一攫千金を夢見て生きるよりも、堅実に働くことが大切です。
12節では、期待が長引くと心は病むとあります。その通りですね。今の世界中がこのような状況ではないでしょうか。感染者がいつか収まる、いつか収まると思っていて、はや1年半が経過します。期待が長引けば長引くほど心は病んでいきます。望みが叶うことはいのちの木とあります。私たちの一番の望みは主が再び来られることです。このことに期待します。
【14章】おしゃべりは欠損を招く
・人の目に見える道:1-35節
4節はおもしろいみことばです。「牛がいなければ飼葉おけはきれいだ。しかし、牛の力によって収穫は多くなる。」とあります。
子どもたちが沢山いると、家事が大変になります。しかし、将来は沢山の子が助けてくれるでしょう。会社でも、社員が多いとそれだけ様々なコストがかかりますが、彼らによってビジネスが拡大します。
6節、あざける者は知恵を探しても得られない。しかし悟りのある者はたやすく知識を得る。とあります。人は何か新しい者に出くわすと、多くの人は批判します。これは人の防衛本能かも知れません。しかし、今はテクノロジーが発達しているので、すぐに調べることができます。知っているか知らないかで、大きな差が生まれてしまいます。ですから、新しいことに出くわしたときに反射的に批判するのではなく、一度調べてみましょう。何も考えないで、何でも批判する者は知恵を探しても得られません。しかし、悟りのある者はたやすく知識を得ます。調べ方を知っているのです。誰に聞けば良いかを知っているのです。なぜ、あざける者の側に立ってしまうのでしょうか。それは愚かな者といつも一緒にいるからです。みことばは愚かな者から離れよと言っています。知識のことばにはそこにはありません。
12節、人の目にはまっすぐに見える道があるとあります。人の目と神様の目とは違います。私たちの目に見えるまっすぐな道ではなく、神様がご覧になるまっすぐな道を歩みたいです。これは正しさです。自分の正しさよりも神の正しさの方が正しいです。もし、自分の正しい道を歩み続けるなら、その先は死の道です。
15節、16節、鳩のように素直に、そしてヘビのようにさとくというみことばを思い出します。クリスチャンの素晴らしいところは素直なことです。ですが、素直すぎて何でも信じてしまうことがあります。そうではなく、吟味が必要です。
23節には、すべての勤労には利益があるとあります。その通りです。しかし、おしゃべりは欠損を招くだけだとあります。仕事をしないでおしゃべりばかりしているなら、評価は下がってしまいます。やるべき仕事を終えることができません。勤勉さが大切です。
26節、力強い信頼は主を恐れることにあり、子たちの避け所となるとあります。親の方で、子どもから信頼を得ていないと感じる方はこれを実行してみましょう。親が背中で信仰を見せるのです。いつもみことばを読み、祈る姿を子どもたちは見ています。たとえ、今、この瞬間、子どもたちがみことばに熱心にならなくとも、時が来ると必ずこの事を覚えていて、主を求めるようになります。
27節にあるとおり、主を恐れることはいのちの泉です。
31節、寄るべのない者をしいたげる者は、自分の造り主をそしり、貧しい者をあわれむ者は造り主を敬うとあります。すべての人は主の最高傑作の作品です。例えば、アクセサリー作家がいるとします。その人が作ったアクセサリーが店頭に並べられています。作家は遠くからお店の様子を見ています。並べられているアクセサリーを見たお客さんが「だっさいアクセサリ-。誰がこんなものつけるの?」と言われたとしたら、作家の気持ちはどうでしょうか。私たちが他人に対して文句を言うのはこれと同じ事です。その人を造った方に文句を言っているのと同じです。すべての人の中にイエス様の断片があると信じます。その人の中にあるイエス様のご性質だけを見る目を求めます。
【15章】正しい者の祈りは主に喜ばれる
・毎日が宴会:1-33節
ここでも引き続き口について書かれています。これほど繰り返し知恵の書に口に関して出てくると言うことは、知恵と口が密接に関わっていると言うことです。
1節には「柔らかな答えは憤りを静める。しかし激しいことばは怒りを引き起こす」とあります。何かを人に伝えるときの心構えが書かれています。みなさんは怒りに身を任せて、大声で怒鳴ったことがあるでしょうか。もちろん、私もあります。その時の事を考えてみましょう。何かを伝えたいのに、そのことに声を荒げてしまっています。しかし、よく考えたら冷静になって理路整然と伝えることもできたはずです。同じ、自分の言いたいことを伝えるのであれば、相手にきっちりと伝わった方が良いはずです。では、なぜ声を荒げてしまうのでしょか。そこには一つの目的があります。大きな声を出して、自分が優位に立ちたいという目的があります。そのような事はしなくても良いのです。自分の心を制して、柔らかいことばで伝えるなら、自分の気持ちは相手に伝わるはずです。4節にも「穏やかな舌はいのちの木」と書かれています。
15節、「悩む者には毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には毎日が宴会である」とあります。その通りです。悩み事があるときにはよく眠れません。朝の目覚めも良くないです。食事をしても味があまりしません。いつか自分に不幸が訪れるのではないかとビクビクして生きています。まるで、犯人が警察に見つからないように逃げ回っているような生活です。罪に支配された生き方です。
しかし、私たちは毎日が宴会であることを感謝します。たとえ死の陰の谷を歩くことがあっても、私たちは災いを恐れません。主がともにおられるからです。
16節、シンプルライフです。今、若者の間で持たない生活というのが流行っているそうです。ミニマリストとも言ったりします。彼らへのインタビューの記事を読むと、持たないことで心も軽くなったと口々に言っています。人は何かを持つとその管理をしなければなりません。メンテナンスも必要になります。収納場所も必要です。情報量も増えます。何かを持つと、今度は守りの生活に入ってしまいます。多くの財産を持っている人は、それが無くならないか、盗まれないかとそわそわするかもしれません。また、身内の者がその財産を盗まないかと疑ったりして、争いの元になるかもしれません。それなら、持たない方が幸せだとみことばは言っています。持ち物を減らして、主を恐れる生活をチャレンジしてみませんか?
21節、密議を懲らさなければ計画は破れ、多くの助言者によって成功するとあります。思いつきの行動は成功しない確立が高いです。しっかりとした計画を立てることは大切です。戦略が大切です。その上で計画した者を経験者に相談するのです。成功する確率を上げると言うよりは、失敗しない確率を上げる施策です。スポーツを見ていてもわかりますが、一発逆転の成功も大切ですが、ミスをしないパフォーマンスが勝利への近道です。
23節、良い返事をする人には喜びがあります。ある飲食店では注文すると「はい!喜んで!」と店員さんが返事してくれます。働いている人にはそのような気持ちはないかも知れませんが、人はことばに引っ張られるので、それを言い続けていると本当にそうなるでしょう。ビジネスの本で読んだことがありますが、成功した人に秘訣を聞くと、「私はビジネスで二つの返事しかしない。それは『はい』と『YES』です。」と言っていました。来た仕事はまず受注して、それからどうするかを考えるというのです。もちろん、できないことははっきりとできないと言うべきですが、良い返事を心がけたいです。
そして、時宜にかなったことばは、いかにも麗しいとあります。話をしていて、絶妙のタイミングで相づちを打ち、最高のタイミングでコメントをしてくれる人がいます。そのような人と話していると、気持ちよくなってたくさん話してしまいます。その時、いつもこのみことばを思い出します。その様な人になりたいと願っています。
29節には、主は悪者から遠ざかり、正しい者の祈りを聞かれるとあります。主の訓戒に耳を傾け、それに従い、心と口を見張る者の祈りを主は聞かれます。この事を見るとき、ヨシュアを思い出します。彼はだまされて敵と盟約を結びましたが、その約束を最後まで果たしました。それゆえ、ヨシュアが「日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で。」と言ったとき、本当にその通りになりました。全宇宙がヨシュアの一言に従ったのです。そのほかにも、主は至る所で神の器の祈りを聞いてくださっています。もちろん、私たちの祈りも聞いてくださいます。そのような偉大な主を恐れ、主を信じていきましょう。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
いつも主を恐れ主に信頼する親になることができるように祈ります。
祈りを聞いてくださる主に感謝します。