聖書通読クラブ Day 237

聖書通読クラブ Day 237【エレミヤ書 37章〜39章】

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シャローム!

今日の通読では、ついにバビロンが攻めてきて神殿が破壊されてしまいます。神のことばは実現することを知ります。
それと同時に、印象深い人物が登場します。エベデ・メレクというエチオピヤ人です。彼はどのような人物だったのでしょうか。彼のとった行動が後にどのようになっていくのでしょうか。
今日もみことばから教えられていきましょう。

今日の通読箇所:エレミヤ書 37章〜39章

■アウトライン

●エレミヤの監禁:37章
  ・カルデヤ人が滅ぼす:1-10節
  ・捕らえられるエレミヤ:11-16節
  ・エレミヤを召し出すゼデキヤ王:17-21節

●ゼデキヤとの最後の会談:38章
  ・穴に入れられるエレミヤ:1-13節
  ・ひそかにエレミヤに誓うゼデキヤ:14-18節
  ・王の命じたことば:19-28節

●さばきと報い:39章
  ・捕らえられるゼデキヤ:1-14節
  ・わたしは必ずあなたを助け出す:15-18節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【37章】エレミヤの監禁

・カルデヤ人が滅ぼす:1-10節
今まで預言されていたことがいよいよ現実の者となっていきます。1-2節はこれからしばらくの箇所をまとめたような形になっています。主に聞き従わないことを続けるとどうなるのでしょうか。
エレミヤは箇所によって時代が前後しています。この時は包囲が始まっていたときであり、エレミヤの監禁の前の出来事です。しかし、この時はバビロンはエジプトと戦うためにほんの少しの間、包囲網を解除したときにあたります。
このタイミングでゼデキヤは高官と祭司を遣わして「私たちのために、主に祈ってくれ」と頼みます。祈りのリクエストをすることは素晴らしいことです。私たちも神の家族に祈りの課題を分かち合い、祈り会っていきましょう。
しかし、その祈りが100%聞かれるかどうかはわかりません。それは主の判断に委ねられています。祈りの動機が自己中心な者であれば、祈りは退けられるかも知れません。ゼデキヤはどうやらそのような動機があったのかも知れません。
そのような使者に、エレミヤは自分の心を混ぜることなく、まっすぐに神のことばを語りました。町が火で焼かれるという内容です。彼らの欲しかったことばではありませんでした。しかし、これが神のことばです。

・捕らえられるエレミヤ:11-16節
エレミヤは包囲が解除されているこのタイミングでアナトテの町に戻ろうとしていました。彼が北から出てベニヤミンの地に向かうこのタイミングで、この出来事が起こりました。彼が投降すれば生きることができるという預言だったので、バビロンに投降するのではないかとの疑いがかけられました。ここから、エレミヤに対する迫害が激しさを増します。
イエス様もカヤパの邸宅に監禁され、平手で殴られたりした後、そこに入れられました。また、十字架の後、死の穴におられました。
ヨセフも穴に入れられます。また、パウロも牢獄に捕らえられ、晩年には生涯監禁生活を送ります。エレミヤもここで暗やみを味わったのでしょう。

・エレミヤを召し出すゼデキヤ王:17-21節
ゼデキヤはエレミヤを呼び出し、「主からみことばがあったか」と問います。主からの答えは同じです。ですから、何度語っても聞かない王に対して「ありました。」「あなたはバビロンの王の手に渡されます」と最低限のことばだけを語りました。
イエス様も十字架の時、様々な訴えをなされましたが一言も答えられず、ただ「それはわたしです」とだけ言われました。聞かない人の前では黙っておくのが賢いのです。
その後、エレミヤは王に二つのことを訴えます。一つは自分は何も罪に値することを人々に対してしていないこと、もう一つは偽預言者のことです。ハナヌヤは高らかに「二年の内にバビロンのくびきを打ち砕く」と言っていましたが、ハナヌヤは主に打たれて死にました。偽預言者はこのように主に裁かれるか、もしくは自分の語ったとおりにならなかったり、都合が悪くなればその場からいなくなります。エレミヤはそのように逃げ出すことなく、その場に留まりました。本当に神のことばを受けてそれを語っている預言者だったからです。
そして、王はエレミヤの訴えを聞き、地下の牢獄から王宮の監視の庭に移し、パン屋からパン一個だけを支給していました。バビロンに包囲され、食料が枯渇している中で最大限の支給でした。

【38章】ゼデキヤとの最後の会談

・穴に入れられるエレミヤ:1-13節
首長たちはエレミヤのことばを聞きました。エレミヤは「この町に留まる者は、剣とききんと疫病で死ぬ」とあります。攻め入れられ、生き残った者も食糧不足や、衛生の悪化による疫病で死んでしまいます。首長たちの主張は「民の志気をくじいている」ということと「災いを求めている」という二点でした。民が一丸となってバビロンに対抗しようとしているのに、投降しろと勧めるのはおかしな事に聞こえます。しかし、エレミヤは自分の意見を言っているのではなく、神のことばを伝えています。何が最も悲惨なことでしょうか。神のことばを聞いていないと言うことです。
5節でゼデキヤは嘘を言っています。「今、彼はあなたがたの手の中にある」と言っています。そうではなく、王であるゼデキヤが決断しなければなりませんが、それを放棄しています。
この事を見るとき、イエス様の時代のピラトを思いだします。彼は「私には彼の血の責任はない」と言って手を洗います。本来なら、彼が決断すべき事でしたが、その責任を放棄しています。重ねて、彼はイエス様に罪がないことを知っていました。知っていながらそれを言い表すことをしませんでした。このゼデキヤの場面は、このことのひな形なのかも知れません。
また、エレミヤが入れられた穴ですが、貯水用の穴です。イスラエルはそれに加えて、主がさばきとして雨が降らないようにされていました。それで、貯水用の穴は水がなくなり、泥だけが底にたまっていました。人々はそこにエレミヤを投げ込み、自然に死んでいくようにしたのでしょう。誰に責任が課せられることも無い方法です。しかし、殺意はあります。ヨセフも同じようにして穴に入れられました。
そこに登場するのが「エベデ・メレク」というエチオピヤ人です。その名前の意味は「王のしもべ」です。彼がエレミヤを率先して救います。彼の提案で王も30人を送り、エレミヤは穴から上げられました。

・ひそかにエレミヤに誓うゼデキヤ:14-18節
この箇所がエレミヤとゼデキヤが話す最後の場面となります。ゼデキヤはなんとかして神のことばを聞きたいと願っていますが、エレミヤは神のことばを語るのにいのちをかけなければならないようになっています。しかし、ゼデキヤはそれでも神のことばを聞きたいのでエレミヤに誓っています。
しかし、エレミヤの答えは変わりません。神の御心は彼らが降伏して生きることです。主の憐れみがそこにあります。人の考えを超えた神のご計画があります。つまり、これは神に信頼するか否かという問題です。

・王の命じたことば:19-28節
王の家に残された女性がゼデキヤの愚かさを語るという預言がなされています。彼がエレミヤにしたことで今度は自分の足を泥沼の中に沈ませています。
24節からを見ると、王は王なりにエレミヤを守る方法を伝えます。ヨナタンの家には戻りたくないということにしておきなさいとのことです。エレミヤも戻りたくありませんでした。ここで大義名分が立ちます。王のことばを守っただけです。
これほどまでにしたのに、ゼデキヤは降伏できませんでした。彼のプライドがあったのでしょう。

【39章】さばきと報い

・捕らえられるゼデキヤ:1-14節
いよいよ、バビロンが攻めてきます。この時は日にちまで克明に記されています。それほど衝撃的な日だったのでしょう。
この時期はアブの月、つまり7月頃の出来事です。アブの月の九日にエルサレムの神殿は壊されてしまいました。そしてなんと、イエス様の十字架の後、紀元70年にローマによって神殿が壊された日も全く同じアブの月の九日でした。
今でもイスラエルの人はアブの月の九日になると「ティシュア・ベ=アブ(神殿崩壊日)」として、神殿が破壊されたことを記念する一日となっています。
ゼデキヤたちはたまらなくなり、逃げ出します。王の園の道沿いに逃げます。おそらく、シロアムの池からケデロンの谷に抜ける道だと思われます。
そして、バビロンの王はゼデキヤに対してむごたらしいことをなします。まず、ゼデキヤの目の前で子どもたちを虐殺します。その後、側近や親しい人を殺し、最後にゼデキヤの目をえぐり取ります。最後に見た光景が自分の息子の死になります。その後、彼に青銅の足かせを付けて引いていき、王宮や町に火を付けます。
実際に、エルサレムから出土した当時の移籍には焼かれた跡が残っているそうです。
そして、主はエレミヤに好意をあらわしてくださいます。バビロンの王ネブカデレザルは12節にあるように部下に指示を出します。そして、エレミヤは残された貧しい人たちと共にしばらく暮らすことになります。

・わたしは必ずあなたを助け出す:15-18節
エベデ・メレクはエレミヤを穴から救い出すことを言い出し、実行した人です。主は彼に好意を示して下さいます。彼はエレミヤを助けたことで、ユダの首長たちから仕返しされるのではないかと恐れていました。しかし、主が彼を守って下さること、救って下さることを約束して下さっています。エベデ・メレクの行動はある意味、いのちをかけた行動でした。主のためにいのちを失う物はいのちを得ます。
彼のいのちは彼の分捕り物となります。その理由は「あなたが私に信頼したから」ということです。ここが非常に重要です。主に信頼しているでしょうか。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

1件のコメント

  1. 救い出し、助け出してくださる主に感謝します。主に信頼できるように祈ります。

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