聖書通読クラブ Day 215

聖書通読クラブ Day 215【イザヤ書 37章〜40章】

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シャローム!

ヒゼキヤ王は素晴らしい王様です。ダビデ以来、これほどの王を見たことが無いほどです。律法を回復し、祭りを回復し、主の神殿を尊びました。
ところが、その晩年は彼のぼろが出てきてしまいます。今日の通読にその流れが書かれています。
聖書の偉大な人物を見るとき、働きの最中はものすごく油注がれているのに、晩年が少し残念になってしまう人が多くいます。
働きが成熟し、年を重ねるとき、あらゆるものがフェードアウトしていきます。その時に、その人の本当の姿が出てきます。
その時、その弱さを認めて主に悔い改めるか、自分を貫くかの選択をすることができます。みなさんがその良い方を選び取ることができますように。

今日の通読箇所:イザヤ書 37章〜40章

■アウトライン

●主の怒り:37章(ハガイ書)
  ・子どもを生み出す力が無い:1-29節
  ・万軍の主の熱心がこれをする:30-32節
  ・町を守られる主:33-35節
  ・滅ぼされるアッシリヤ:36-38節

●伸ばされる寿命と戻される時間:38章(ゼカリヤ書)
  ・主からのしるし:1-20節
  ・ひとかたまりの干しいちじく:21-22節

●バビロンに宝を見せる:39章(ゼパニヤ書)1-8節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【37章】主の怒り(ハガイ書)

・子どもを生み出す力が無い:1-29節
ヒゼキヤは祭司たちのところに行き、預言者イザヤに会いました。そこでヒゼキヤはイザヤに苦難、懲らしめ、屈辱を述べました。それらを「子どもが生まれるのに生み出す力が無い」と表現しました。苦しい陣痛だけが続くという状態です。
ここで、ヒゼキヤは一つのことを見落としていました。それは、アッシリヤの王が、彼をそしるために遣わしたということです。なぜ私たちは苦しみに会うのでしょうか。人々に攻められるのでしょうか。実は原因は自分の中にあります。それを改善したいと主が様々な人を遣わしてくださいます。人のせいにしないで、自分の中を点検しましょう。
主は王に一つの霊を置かれ、引き上げるようにされます。ここから、主は王の心を動かすことのできるお方だと言うことがわかります。上に立つ者の為にとりなし、祈りましょう。
この結果、実際にリブナにいたアッシリヤの王セナケリブは、エルサレムに来ることなく自分の国に戻りました。
この当時はクシュが力を持っていました。クシュとはエチオピヤですが、エジプトの王パロにクシュ人が着いていました。ここに書かれているティルハカはこの時はまだ総督でしたが、後になんとパロの位になります。
10節から、ラブ・シャケはユダの王ヒゼキヤに対して「おまえが信頼する神にだまされるな」と言います。この当時はそれぞれの国が、自分の信じている神に拠り頼んでいました。そして、この時の戦いは神と神との戦いになります。つまり、ラブ・シャケは多くの国々に飼ったので、自分の神は強いと誇っています。
それを聞いたヒゼキヤは宮に上り、イザヤに会います。ヒゼキヤは神のことばを受け取りますが、いてもたってもいられなくなり、自ら祈り始めます。16節からを見てみましょう。祈りの内容はどのようなものでしょうか。神様のご性質を言い表し、事実を認めつつ、それを超える主の救いを信じて祈っています。この祈りが必要です。
21節を見ると、すぐに祈りの答えがあったことがわかります。主は心からの祈りを聞いてくださるお方です。
エルサレムの住民を「処女であるシオンの娘」と呼び、アッシリアに侵略を受けることを伝えています。
23節以降を見ると、アッシリヤの高ぶりが見えてきます。主がすべてを創造され、すべてを治め、整えてくださっているのに、それを自分の栄光としています。つまり、神を認めていません。すべては神の許しなしには事は運ばないことを知る必要があります。
28節からを見てください。これが主のなさることです。すべてをご存じです。

・万軍の主の熱心がこれをする:30-32節
ヒゼキヤに対することばが述べられています。「城壁の外に安心して出て行くことができ、そこで畑仕事をし、自分の育てた実を食べることができるほどの平和が来ますよ」と言っています。

・町を守られる主:33-35節
主のエルサレムの守りが強調されています。これは主ご自身のためであり、ダビデのためです。なぜ主は私たちを守ってくださるのでしょうか。それは、神の一方的な恵みと選びであり、憐れみをかけてくださったからです。
主はダビデのため、その子孫のため、イエス様のため、このお方を信じ、すべてをささげる人々のために今日も守ってくださいます。

・滅ぼされるアッシリヤ:36-38節
ついに戦いに決着が付きます。主がアッシリヤの王をさばかれます。彼は勢いに乗っていました。エルサレムも簡単に勝ち取ることができると考えていたでしょう。しかし、それは見た目での判断です。実際には、エルサレムには全能の主の鉄壁の守りがあります。
彼がアッシリヤの神をあがめていたとき、息子たちに暗殺されてしまいました。自分で蒔いた種の刈り取りを見ます。私たちは日々、どのような種を蒔いているでしょうか?

【38章】伸ばされる寿命と戻される時間:38章(ゼカリヤ書)

・主からのしるし:1-20節
イザヤ書の歴史的背景の後半に入ります。ユダはアッシリヤからは救われます。しかし、この後バビロンによって滅ぼされ、捕らえられます。
ここでは、ヒゼキヤが病気になっています。主から「家を整理して、死ぬ準備をしなさい」と言われます。しかし、ここでヒゼキヤは主に祈ります。病気のために宮に行くことができないので、壁に顔を向けて、大声で泣いて祈りました。するとどうなったでしょうか。主はさらに15年の寿命を与えてくださいました。人生のロスタイムです。主の恵みの年です。同時に、ヒゼキヤが試される期間です。限られた15年の中で何をするか、主は期待されていたのでしょう。
同時に、主はエルサレムの救いも約束されました。それは日時計の針を戻すと言うことでした。その角度は10度、約40分時間を戻されました。これがどれ程のことか、わかるでしょうか?天体は宇宙でお互いの引力で絶妙なバランスを取っています。時間が戻ると言うことは、地球の自転が逆回転すると言うことです。地球は時速1700kmで回転しています。それがいったん止まって、逆回転して、さらに元に戻ります。自動車で時速30キロで走っていて急ブレーキをすると、体が前に飛ばされそうになります。慣性の法則が働くからです。それが時速1,700kmで起こると言うことはあり得ないことです。しかし、このありえない事を主はなしてくださいました。主は主です。

・ひとかたまりの干しいちじく:21-22節
ヒゼキヤ王は癒やされましたが、この箇所は時間が少し前に戻っている時のことです。時間的な流れは、イザヤがいちじくを腫物の上に塗りつけよと言い、その後ヒゼキヤ王が癒やされ、主の宮に入る印を求めて日時計が戻った奇跡というながれです。
なぜここでもう一度時間を遡ってこの事が書かれているのでしょうか。それは、ヒゼキヤ王がいつも何を考えていたかを強調することかもしれません。それは、主の宮です。ダビデの願である、「主の宮に住みたい」という願いです。これが私の願いとなっているでしょうか。

【39章】バビロンに宝を見せる(ゼパニヤ書)1-8節

ヒゼキヤ王は素晴らしい王様ですが、やはり人間です。彼に高ぶる心が入り込みます。まだ大国になる前のバビロンが出てきます。当時の王、メロダク・バルアダンはヒゼキヤが大国アッシリヤを倒したと言うこと、また病から癒やされたと言うことを聞きました。それで、お祝いの品を贈ります。
しかし、お祝いの品に混じって手紙が入っていました。そこに何が書かれているかは明確には書かれていませんが、おそらくアッシリヤに対抗するため、同盟を結ばないかと書いていたのかもしれません。
2節、これがヒゼキヤの人生最大の過ちかもしれません。この手紙に心が動かされ、使者にすべての宝を見せてしまったのです。それは、ヒゼキヤ王が「私はこれほどの財宝を持っているから、あなたがたと同盟を結んでもあなたがたは損にはならないでしょう」という気持ちが出ていたのかもしれません。
しかし、ヒゼキヤ王はこの時、主に頼るのでは無く、以前エジプトに頼ろうとしたように、今度は力を付けているバビロンに頼りたいと言う願がありました。
この事は、三度の捕囚にわたって成就してしまいました。もう一つ、王の子たちが宦官になるのは、ダニエル書で成就しているのを見ることができます。
ヒゼキヤ王は素晴らしい王ですが、晩年、彼の人格が成熟したときにこの性格が見えました。それは「自分さえ良ければいい」というものでした。彼は昔からそのような性質を持っていましたが、隠れていただけです。
ヒゼキヤ王は主の恵みによって15年人生が伸ばされました。恵みの期間です。その間に子どもが与えられました。しかし、この子は最悪の王であるマナセとなりました。このマナセの行いが決定打となり、ユダはバビロンに捕囚されます。確かに、さばきの期間は引き延ばされました。しかし、単に引き延ばされただけで、さばきは起こりました。そして、イザヤ書の後半、励ましと慰めに満ちる40章以降を明日から見ていきます。
主のさばきの時はいつか必ずやってきます。今日という日に悔い改め、今日という日にみことばを伝えていきましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

1件のコメント

  1. 守り、救ってくださる主に感謝します。
    悔い改め、みことばを伝えることができるように祈ります。

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