聖書通読クラブ Day 143

聖書通読クラブ Day 143【エステル記 7章~10章】

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シャローム!

エステルは自分のいのちをかけて王の前に進み出ました。しかし、多くの同朋の断食の祈り、そして主の好意によって王から金のひしゃくを差し出され、ハマンの悪しき策略を打ち砕くことに成功します。
もし、モルデカイが事の重要さをエステルにつたえなかったら。エステルが恐れて行動しなかったら。ユダヤ人は皆殺しにされ、救い主はお生まれにならなかったかもしれません。
私たちもイエス様からみことばを通して心に語られていることがあるでしょう。その事を実行していきましょう。それによって御国が拡大していくことを信じます。「自分ひとりが行動したからといって、何になるのか」と考えるかもしれません。いいえ。それは違っています。あなたが行動しなければ救われない人がいます。

今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。

今日の通読箇所:エステル記 7章~10章

■アウトライン

絶望から喜びへ一変する日

●墓穴:7章

●のろいから祝福へ:8章
  ・王の指輪を受け取るモルデカイ:1-2節
  ・エステルの願い:3-8節
  ・取り消しの書類:9-14節
  ・光と喜びと楽しみと栄誉:15-17節

●プリムの祭り:9章
  ・勢力を伸ばすモルデカイ:1-10節
  ・柱にかけられる:11-15節
  ・祝宴の日:16-19節
  ・逆転の日:20-21節
  ・プリムの日:22-28節
  ・調印:29-32節

●モルデカイの業績:10章

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【7章】墓穴

二日目の宴会が始まりました。王はまたエステルに何が欲しいか聞いています。エステルは今までなかなか本心を明かしませんでした。ところがここで本心をついに明かします。
王に対する最大級の経緯を払いながらも、問題の核心を端的に伝えています。
このままではユダヤ人が皆殺しになってしまいます。ということは、エステルも殺されてしまうと言うことです。アハシュエロス王の時代は、法治国家だったことを忘れてはいけません。王の印で押された書簡が最高権威を持っています。
アハシュエロス王はそのような悪い事をするのは誰かと尋ねると、エステルははっきりと「それはハマンです」と言います。
エステルからこの事実を聞き、王は憤ります。無言で席を立ち上がる様子から、相当憤っていることが考えられます。それもそうです。王は詳しくこの事を知らなかったのです。覚えているでしょうか。以前、ハマンが王から印を預かり、勝手に自分の好きなような文章を書いたのがきっかけです。
エステルはこの事をアハシュエロス王に早々に伝えることができましたが、ここまで忍耐しました。神様の時をひたすらに待っていたのです。だからといって何もしなかったわけではありません。準備し、ユダヤ人に断食の祈りのバックアップを要請していました。その祈りの結果です。この一言の背後には、多くの断食のとりなしの祈りがあるのです。
一方、ハマンはエステルにいのちごいをするために王宮に残っていました。これもまた神様の導きではないでしょうか。
この後、なんとエステルがいた長椅子にハマンがひれ伏していました。王はハマンが王妃に手を出したと思ってしまいます。これは死刑にあたることです。この時、ハマンに袋が被せられています。逮捕の時に手錠がかけられるのと同じ事です。
このタイミングで、王の宦官ハルボナがハマンが用意した50キュビトの柱があることを王に告げます。ハマンはモルデカイをこの柱にかけようとしたのですが、自分がかけられることとなりました。人を裁くはかりで自分が裁かれるのです。
私たちは誰かをおとしめようとしていないでしょうか。その思いを持ち続けていたら、私たちはハマンのようになってしまいます。その様なこの地上に属する俗悪な考えは捨て去りましょう。主は上からの知恵、純真で温順な考え方を与えてくださっています。イエス様の十字架の恵みを体験し、自分の中からハマンの霊性を締め出していきましょう。

【8章】のろいから祝福へ

・王の指輪を受け取るモルデカイ:1-2節
アハシュエロス王はハマンを王妃に手を出したこと、王を欺いていたことなどを理由に木にかけます。その後、たくさんのものがハマンからモルデカイに移動しているのがわかります。
まずは家です。ハマンは住んでいた家を剥奪され、それはモルデカイに与えられました。
続いてハマンに与えられていた王の指輪がモルデカイに与えられます。この時に王ははじめてエステルとモルデカイの関係を知ったのでしょう。エステルに対する好意がモルデカイにも向けられています。

・エステルの願い:3-8節
エステルはまたも王の足もとにひれ伏して嘆願しています。ハマンが出したユダヤ人撲滅の法令の取り消しを願っています。
この箇所を読んで気づくでしょうか。この時エステルは王に召されていません。しかし自ら王の内庭に行くと王はすぐさま金のひしゃくを差し出しています。
アハシュエロス王はハマンの法令を破棄することはせず、エステルとモルデカイに対して「あなたが私の名で新しい法律を作れ」と言っています。ペルシャの法令は一度出すと取り消すことができないからです。
私は法に関して詳しくありませんが、守らなければならないことくらいは知っています。そして、簡単に変えることができない者であることも知っています。
この一連の出来事からわかることは、私たちにもすべての人類に共通する天の法律が適応されていると言うことです。それは罪と死の原理です。ローマ書には「罪から来る報酬は死です」とあります。手を離すとスマートフォンが地面に落ちてしまうのと同じ法則です。罪があると死ぬのです。これは変えられない主が定められたものです。
神であってもこれを取り消すことができませんでした。しかし、神の御子、イエス・キリストが来てくださり、新しく法律を制定してくださいました。それはイエス・キリストを心で信じ、口で告白するなら救われると言うことです。信じる者に罪の贖いをなし、永遠のいのちを与えてくださると言うことです。
このお方を信じ、恵みを感謝して生きていきましょう。

・取り消しの書類:9-14節
モルデカイは王から許可を得て、急いで新しい文書を作成し、全国に送り届けます。
ハマンが法律を作ったのが第一の月の13日、ここでは第三の月の23日ですので、二ヶ月ほどの期間になります。のこり9ヶ月でペルシャの全国に新しい文章を届ける必要があります。127の州すべてに行き渡るように、それぞれのことばに翻訳され、早馬に乗る急使がそれを届ます。
まるで、イエス様の福音がエルサレムからユダヤ、サマリヤ、そして地の果てにまで届けられる光景の要です。これでユダヤ人は殺されずにすみます。

・光と喜びと楽しみと栄誉:15-17節
モルデカイは王の服を着せられています。王がすべての権限を彼に委ねている事がわかります。
この場面を読むときに、ヨセフが思い出されます。兄たちによって苦しめられた後、行くところどこでも主の好意があり、やがてパロに変わってエジプトを治めるようになります。
イエス様はどうでしょうか。十字架という苦しみを受けられました。墓に葬られました。しかし、三日目に死からよみがえり、王の王として天の御座に座しておられます。
モルデカイによって作成された新しい法律が届くと、それぞれの町では喜びの声が上がります。ユダヤ人にとって光と、喜びと、楽しみと、栄誉です。これはまさにイエス様の福音です。福音が届けられ、それを信じた者にも同じようなことが起こります。
そして、「自分がユダヤ人であることを宣言する者が大ぜいいた」と書かれています。これは「ユダヤ人になった者が大ぜいいた」と訳す方が本文のニュアンスに近いです。
使徒の働きの中で、聖霊様が注がれたときには一日に3000人の弟子が加えられました。
今一度、救いの喜びを覚えましょう。

【9章】プリムの祭り

・勢力を伸ばすモルデカイ:1-10節
へマンが制定したその日になりました。ハマンは死にました。しかしまだ法は生きています。すでに新しい法が制定されましたが、古い法が破棄されたわけではありません。
その日、どうなったのでしょうか。みことばによると「一変」しました。ユダヤ人が皆殺しにされるはずの日が、ユダヤ人が敵を征服する日となったのです。死は勝利に飲まれてしまいました。
ペルシャの諸州のリーダーたちもユダヤ人を助けています。どうして彼らはそのようにしたのでしょうか。なぜならモルデカイを恐れたからです。彼が神の好意によって非常に力を与えられていたからです。飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがありました。
諸州のリーダーたちは自分の国を守るためにも、強い権力になびきます。リーダーが変わったら彼らも新しいリーダーに従います。
同じように、私たちも今までの自分の考えから、キリストに頭が帰られるなら、それにふさわしい生き方が必要です。私たちの古い性質、頭は十字架と共にはねられてしまいました。そして今は私たちの頭はキリストとなっています。このお方に従って歩んでいきましょう。

・柱にかけられる:11-15節
ユダヤ人に敵対した者は滅ぼされました。そして、みせしめのためにハマンの十人の子が柱にかけられています。
木にかけられる者はのろわれた者です。聖く、神の御子であられるイエス様は自らこののろわれた者となってくださいました。どうしてでしょうか。私たちの罪を取り除くため、私たちの身代わりとなってくださいました。

・祝宴の日:16-19節
シュシャン、つまり首都とそれ以外の州で喜びの日が一日ずれています。ここにその理由があります。首都であるシュシャンではまだハマンの残党が300人残っていたので、彼らに対する対処が必要でした。ですから翌日も戦い、その次の日である15日が休みと喜びの日となりました。

・逆転の日:20-21節
この事がもととなって、今でも続く「プリムの祭り」が誕生しました。この日は「敵を除いて休みを得た日」です。まるで、黙示録の最後のさばきのあとの要です。その時には、キリストの花嫁である教会が主と共に永遠の安息に入ります。プリムの祭りはその前味です。
悲しみが喜びに変わる日、それがプリムの祭りです。人の力を超えた神様が働かれる偉大な日です。

・プリムの日:22-28節
プリムとは、プルから来ています。プルとはくじのヘブライ語で、それが複数形をしています。くじを引いてこの日、第十二の月の13日が選ばれたからです。
このプリムの祭りは主の例祭ではありません。エステル記から生まれた祭りになります。
彼らはプリムの祭りになると「ハマンの耳」というお菓子を作ります。そして、このエステル記をみんなで朗読するのですが、「ハマン」という名前が出てくる度に「ハマン」に併せて足を踏みならすそうです。そして、喜びを最大限に表現するそうです。

・調印:29-32節
この新しい書簡はモルデカイとエステルによって書かれました。その事が改めて記載されています。モルデカイがイエス様の象徴、キリストの花嫁である教会がエステルの象徴だとしたら、この二人がとも二書いた書類が新しい法律です。
エステルは自分のいのちも顧みず、決死の思いで王の前に出てとりなしをしました。私たちもこの決心と勇気を主から与えていただきましょう。

【10章】モルデカイの業績

モルデカイはペルシャで偉大な者となりました。そしてモルデカイはユダヤ人の救済の瞬間に関わっただけでなく、その後も彼らの平和のために尽力します。
イエス様も今でも天の父の右の御座で私たちのために取りなしてくださっています。主はまだ安息されていません。今もなお働いておられます。本当の安息をされるのは、私たちが天にあげられ、天での婚姻が終わった後です。主が今も働いておられるから、私たちも働きます。こうして、エステル記は終わります。みなさんはここから何を受け取ったでしょうか。その気持ちをノートに書き記しておきましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

2件のコメント

  1. エステル記まで通読出来た事、感謝致します。エズラ・ネヘミヤ・エステルとこんな素晴らしいリーダーや信仰の先輩の足跡を味わうことが出来ました。
    (私、今まで何読んでたんだろう・・・)

    同朋への愛、自己犠牲の愛、主への信頼と導きへの従順、少しでも近づいていけますように。

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