聖書通読クラブ Day 135

聖書通読クラブ Day 135【エズラ記 4章~6章】

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シャローム!

何事でも、何かを進めていくときにすんなりと進むことはあまり多くありません。例えば、結婚するにしても、親の反対があったり、理想の結婚式をしたいのに予算が足りなかったり、あらゆる困難に直面します。
仕事でも家庭でも学校でも、あらゆる思い通りに行かないときがあるとおもいます。その様なとき、みなさんならどのようにしますか?
ゼルバベルは神殿を建て直す中で幾度かの困難に直面します。それをどのように乗り越えたのでしょうか。
これは単なる神殿再建の話に留まらず、私たちの内なる人が立てあげられるための大切なみことばになります。

今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。

今日の通読箇所:エズラ記 4章~6章

■アウトライン

逆境の中の再建

●頓挫する神の宮の建築:4章
  ・計画を壊す力:1-6節
  ・手紙:7-16節
  ・返事:17-22節
  ・神の宮の工事の中止:23-24節

●建築の再開と邪魔者:5章
  ・建築の再開:1-5節
  ・ダリヨス王への手紙:6-17節

●再建される神の宮:6章
  ・発見された巻物:1-5節
  ・ダリヨスの命令:6-12節
  ・神の宮の完成:13-15節
  ・奉献式:16-18節
  ・過越のいけにえ:19-22節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【4章】頓挫する神の宮の建築

・計画を壊す力:1-6節
昨日の箇所は、神の宮の礎が据えられ、それを喜ぶところを見ました。一方、ソロモン神殿を知っている老人は嘆き、喜びの声か嘆きの声かがわからなくなっていました。
その声を聞いてでしょうか。周りの住民がやってきています。そして、一緒に宮を建てたいと申し出ています。その理由は「あなたがたと同様、あなたがたの神を求めている」と言うことです。
これはヤハウェなる神ではなく、アッシリヤの神の事を言っています。北イスラエルはアッシリヤに捕らえられていきました。アッシリヤの人々は容赦することなく、連れてきた人を徹底的に圧迫し、自分の国の文化も根こそぎ取り上げ、アッシリアのやり方に従わせ、反抗しないようにするのが手法です。
そして、アッシリヤに捕らえ移された北イスラエルの民の一部はそのまま残ったままの人もいました。その間、主は他の部族をこの地に連れてきて地を守らせました。しかし、その事で北イスラエルの人々と異邦の民の混血が生まれ、彼らがサマリヤ人と呼ばれるようになりました。
ですから、イエス様の時代、サマリヤ人は嫌われているのです。
総督のゼルバベル、祭司ヨシュア、そしてイスラエルのリーダーたちはその様な彼らの信仰を見抜いていたので、「私たちの神のために宮を建てることについて、あなたがたと私たちとは何の関係もない。」と言って突っぱねます。
私たちも教会に行っているからという理由だけで安心してはいけません。日々の生き方、神様との生きた関係が大切です。
私たちが天の御国に行って、イエス様の前に立ったとき「あなたと私は関係ない」と言われることは、私にとって最も恐れることです。
形式的な信仰ではなく、生きた神様との関係を築いていきましょう。そのためにも、みことばと祈りの生活を続けましょう。
4節を見ると、断られた人たちの本心が見え隠れしています。さきほどの「一緒に神殿を建てよう」というのは彼らの建前でした。
その上、彼らは政治的にも働きかけます。
それは神殿が建設されてから完成するまで続きました。神の宮を建てるときには、多くの場合、このような抵抗があります。
私たちの内なる人を建てあげる時にも同じような目に遭うかもしれませんが、どうすればいいか、このエズラ記から学んでいきましょう。

・手紙:7-16節
参事官レフム、書記官シムシャイはアルタシャスタ王に非難の手紙を書きます。ここに名前が書かれているのが上で買収された議官たちになります。
ざっくり言うと、周りの諸国とここに住む者が神の宮の建築に反対しているという内容です。彼らはこの好意を王への反逆行為だと言っています。さらに王に宮の建築によって税金での収入が減るともちかけています。
15節に書かれていることは事実です。バビロンの王ネブカデネザルはエルサレムの町を包囲しましたが、エホヤキムは反逆しました。ゼデキヤも反抗しました。そのためにネブカデネザルはエルサレムの町を破壊し、神殿から宝物を持ち出したのです。
このように、事実を少し織り交ぜつつ、手紙を書いていますがその大半は偽りです。神殿を建築する者が不利になるように見せかける手紙をあたかも周りの国とこの国の総意のように書き送っています。
覚えていますか。彼らは買収された者たちです。実に巧妙な手口です。

・返事:17-22節
アルタシャスタ王は文書で彼らに返事をします。調べたところ、その内容が正しいので、神殿の建築をやめさせろと言った内容です。

・神の宮の工事の中止:23-24節
それを持ってレフムとシムシャイは武力という力ずくで神殿建設を合法的にやめさせます。

【5章】建築の再開と邪魔者

・建築の再開:1-5節
気落ちしているユダヤ人に預言者が遣わされます。預言者ハガイとゼカリヤです。後に読むことになりますが、ハガイ書とゼカリヤ書を書いた人たちです。
大雑把に言うと、ハガイは厳しく叱咤激励をします。一方ゼカリヤは回復されたエルサレムの町の預言を語るという観点で励まします。
2節を見ると、彼らは預言するだけではなく、自ら工事に参加しています。偉そうに言うだけ言って何もしない者ではなく、へりくだって民と一緒に汗を流し、時間を過ごしています。
一見うまくいっているように思えますが、そこにまた邪魔者がやってきます。川向こうの総督タテナイとシェタル・ボズナイとその同僚たちです。タテナイは神殿を建てないようにさせます。
彼らはどのようにして神殿の建築をやめさせようとしていますか?「誰の許可で神殿を建てているのか」と言っています。真面目な合法的な方法で詰め寄ってきます。
しかし5節を見ると、ユダヤ人の長老たちには神の目が注がれていたとあります。武力によって神殿建築を止められ、モチベーションが落ちていた彼らはそれでも粛々と神殿を建て直しています。
まるで、出エジプト1章でパロの命令を無視して神のみこころを優先し、ヘブル人の子を生み出すのを手伝っていた助産婦たちのようです。

・ダリヨス王への手紙:6-17節
タテナイたちは先の者と同じように手紙でダリヨス王に書き送ります。彼らはユダヤ人の神を「おおいなる神」と言っています。それほど彼らはヤハウェなる主を恐れていたのです。
彼らはユダヤ人にした質問と同じ事を手紙で書いていますが、その答えもここに書かれています。
ゼルバベルは正直に答えています。自分の先祖、ソロモンが建てた神殿を建て直しているに過ぎないと答えています。その通りです。
12節では、自分たちがさばかれ、バビロンに捕らえ移された事も書かれています。この神殿が破壊されたのは自分たちのそむきの罪であるとはっきり認めています。
13節からは、合法的にバビロンのクロス王が神殿再建の許可を出したことを答えます。実際にシェシュバツァル、つまりゼルバベルに奪っていった神殿の器具を返したことも答えます。
それから15年近くたっている今も神殿が完成していないことを告げ、それだからもう一度宝物倉の中からクロス王の命令を探してくれとお願いしています。

【6章】再建される神の宮

・発見された巻物:1-5節
このような手紙を受け、ダリヨス王は文書保管所を探させたところ、一つの巻物が発見されました。
そこには、ゼルバベルが言ったとおり、クロス王の命令と具体的な予算まで書かれていました。
その上、奪ってきた神殿の器具も返還すると約束しています。完全にゼルバベルの言うとおり、形成が逆転しています。

・ダリヨスの命令:6-12節
ダリヨス王は神殿の再建の継続を命令します。タテナイたちは神殿を建てないように手紙を送ったのですが、それがかえってゼルバベルたちの正しさを証明することとなってしまいました。
ダリヨス王は建築の続行だけでなく、手伝いを命じ、さらに税金から神殿の建築費を出すことも約束します。
またそれに加え、いけにえや日々の糧までサポートしています。
そして、王と王子たちの長寿を祈れと命じています。
まったく驚きです。主のなさる大逆転です。ここでの勝利のポイントは何でしょうか。すこし考えてみてください。
私は、圧倒的に神の恵みが理由だと思いますが、ゼルバベルが正直に答えたことが大きいのではないかと思います。
一見不利に見えることも、神に祈ってそれを正直に言うことに導かれたなら、それを言うのです。一時的な不利を被るかもしれませんが、主の好意はそれを上回ります。主に信頼しましょう。

・神の宮の完成:13-15節
タテナイたちも王の命令には従わなければなりません。彼らはユダヤ人を責める者から手伝う者になりました。
そうしてついに宮の再建は完成します。14節には、何によってこの宮が建てられたと書かれていますか?まず第一に神の命令によって、それから王たちの命令によってです。これが主がなさることです。
私たちの目に不利に見えることがあっても、主に信頼し、主のみことばに留まり続けるなら、主はこのような事をしてくださいます。
こうして、紀元前515年の初春に、神の宮は完成しました。

・奉献式:16-18節
様々な困難の中、神殿が再建されました。イスラエル人はみな集まり、これを喜び祝います。そして沢山のささげものをします。それは律法通りです。

・過越のいけにえ:19-22節
続けて、過越の祭が行われます。過越の祭は春の祭りで、三大祭りの中でも最も厳粛な祭りです。
律法の通り、彼らは過越の食事に預かります。異邦人と関わった者は異邦人の汚れから縁を絶って加わっています。
そして過越の祭の後行われる種なしパンの祭りも喜んで守っています。22節の後半にこの理由が書かれていますが、それはどういう者でしょうか。
主は失望した私たちを絶えず愛し、受け入れ、励ましてくださるお方です。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

1件のコメント

  1. 励ましてくださる主に感謝します。主に信頼し、いつも生きた主との関係があるように祈ります。

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