シャローム!
歴代誌が終わりに近づいています。そして、今日の箇所だけでもわかりますが、霊的にも非常に乱高下を繰り返しています。わずか1世代で正反対の事が起こってしまいます。
現代も激動の時代と言われています。明日はどうなるかわかりません。私たちの心はすぐに高ぶってしまいます。ですから、今こそ力の限り見張って、自分の心を見守る必要があります。
「自分は大丈夫」と言うのが一番危険です。そうならないためにも、今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。
今日の通読箇所:歴代誌 第二 31章~33章
■アウトライン
霊的な起伏
●主に立ち返った結果:31章
・偶像の破壊:1節
・祝福のあかし:2-10節
・忠実に聖なるものとしてあつかう:11-19節
・目的を果たす:20-21節
●天に届く祈り:32章
・臨戦態勢:1-8節
・セナケリブのおどし:9-15節
・さらなるおどし:16-19節
・祈りによる勝利:20-23節
・高ぶりとへりくだり:24-26節
・ヒゼキヤの仕事:27-31節
・ヒゼキヤの評価:32-33節
●悪行と悔い改め:33章
・悪行を重ねるマナセ:1-9節
・主こそ神であることを知る:10-13節
・宮きよめ:14-17節
・マナセの祈り:18-20節
・アモン王:21-25節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【31章】主に立ち返った結果落
・偶像の破壊:1節
過越の祭が回復しました。その後、なおきよめが続きます。偶像や祭壇を破壊し、それぞれの町へと帰っていきました。
部屋の片付けなども、一部をきれいにすると他も気になってきれいにしたくなります。内なる人のきよめもこのように、一部から全体へときよめが広がっていきますように。
・祝福のあかし:2-10節
その後は、この礼拝が継続していく必要があります。それでヒゼキヤはダビデが定めた祭司のシフトを復活させます。
さらに際したちが礼拝に専念できるよう、民にサポートを要請します。するとどうなったでしょうか。民は喜んで捧げました。
使徒の働きでは信じる者が増えたとき、もっぱらみことばと祈りに専念しました。それぞれに召しがあります。捧げる者は捧げ、みことばと祈りに専念する者をサポートしましょう。そうするなら同じ報いを受けます。
・忠実に聖なるものとしてあつかう:11-19節
たくさんの民からのささげ物をヒゼキヤは無駄にしませんでした。忠実に長期的に分配できるように具体的に指示し、手配しました。
16節からをみると、まだ祭司の働きをしていない三歳以上の祭司にも分配しました。将来に対する備えです。
それに加え、家族にもサポートが行き渡ります。これだけ生活が保障されていたら、安心して礼拝に集中できます。
日本の教会がもっと豊かになりますように。そして、働き人が豊かな報酬を受けますように。それによって働き人の生活が腐敗してしまいませんように。正しく富が用いられ、御国が前進していきますように。
・目的を果たす:20-21節
ヒゼキヤはこのように大胆な宗教改革を行いました。今の神殿である私たちの内なる人にもこの改革が必要かもしれません。もう一度どのように回復してきたかをみことばから受け取ってみましょう。
【32章】天に届く祈り
・臨戦態勢:1-8節
ここで今までのパターンと違った形が出てきます。今までは神様に不従順な王に敵を送りますが、こんなに忠実な王のヒゼキヤの所に主は敵を送られます。
敵であるセナケリブは陣を敷きますが、ヒゼキヤ王は彼らのいるところに注ぐ水を断とうと計画します。
ヒゼキヤはこのように治水工事を進め、現在でもヒゼキヤトンネルという観光名所があります。シロアムの池とギホンの泉がつながる地下トンネルです。
そしてヒゼキヤは防御を固めます。これは霊的な戦いですが、ヒゼキヤはできる備えをした上で8節の宣言をしています。このことばに民は奮い立ちました。
・セナケリブのおどし:9-15節
これだけの事をされて、セナケリブは戦い方を変えてきます。ことばによる攻撃です。
まるで神の多様性を賛美し、一神教を非難する内容です。
イエス様を知らない人々からこのようなことばをかけられたことはmないでしょうか。
・さらなるおどし:16-19節
セナケリブの家来たちは執拗なまでに、手紙まで送って追い打ちをかけます。さらに、なんと彼らが直接ヘブル語で語りかけます。
・祈りによる勝利:20-23節
ヒゼキヤにとって預言者イザヤは師匠のような存在です。そこで、悩みを打ち明け、共に叫び祈ります。
するとどうなったでしょうか。主は御使いを遣わしてアッシリヤの主だった人を全滅させました。これが主の戦いです。
肉によらないたたかい、霊的な戦い、祈りで勝利する戦いの結果は、多くの国々から尊敬されるというものでした。
祈りによる戦いを学びましょう。
・高ぶりとへりくだり:24-26節
ところがヒゼキヤは病気になってしまいます。主に癒やしを祈ると祈りが聞かれ日時計が十度戻った話です。列王記では詳しく書かれていますが、ここでは省略されています。
ここから少し残念な事が起こります。ヒゼキヤは病床で高ぶってしまいます。そこで神の怒りがくだります。
その時、ヒゼキヤは高ぶりを捨てます。これはなかなかできることではありません。王に続いて民もへりくだったので神の怒りはヒゼキヤの時代には臨みませんでした。
「私ひとりくらい高ぶっていてもいいだろう」と言うのは間違いです。まず私が高ぶりをみことばから示され、悔い改めなければなりません。
・ヒゼキヤの仕事:27-31節
おそらく、ここに書かれていることがヒゼキヤを高ぶらせてしまったのではないかと思います。
ヒゼキヤは自分に課せられた仕事をみごとに成し遂げました。
しかし、バビロンのつかさが来たときに、ヒゼキヤはすべての宝を見せてしまいます。自慢したかったのでしょうか。その事を「神は彼を試みて、その心にあることをことごとく知るために彼を捨て置かれた」とあります。
天の父と親しい関係を持っていたイエス様も、十字架の上で神から見放されました。
私たちも神様から突き放されてしまったような経験をするかもしれません。しかし、それは私たちを試すためです。私たちの心の底にある隠れた罪の性質にまるで炭酸水に刺激を与えるように刺激を与えて、それをあらわにされるのです。
神様が見えないと感じるときが私たちの勝負時です。どこまでも神様に信頼していきましょう。
・ヒゼキヤの評価:32-33節
ヒゼキヤは本当に素晴らしい王です。しかし、晩年が少し残念です。病になり、癒やされましたがその15年の間にマナセという子どもが生まれました。彼がこの後ユダの歴史に大きな影を落とします。
また、バビロンからの使者にうれしそうに自分の宝を見せたことにより、バビロン捕囚の足がかりとなってしまいます。
イエス様以外完全な人はいません。しかし、イエス様は山上の垂訓で「完全でありなさい」と言われます。イエス様の血潮を通して、完全な者とされていきましょう。そのために通される十字架の道があるなら、甘んじて受けましょう。
【33章】悪行と悔い改め
・悪行を重ねるマナセ:1-9節
次の王はマナセです。12歳で王になり、実に55年間も治めています。彼はどのような王だったでしょうか。
彼はなんとアハズが行った悪行を行いました。どのような事をしたかみことばを見てみましょう。
結局、マナセは9節を見ると、異邦人よりも悪いことを行っています。
・主こそ神であることを知る:10-13節
そのようなマナセと民に対しても、神様は語られようとします。しかし、彼らは聞こうとしませんでした。これが決定的なきっかけとなり、彼らはバビロンに捕らえられます。これは列王記には書かれていないことでした。この歴代誌が捕囚から帰ってきた後に編纂されたので、この箇所は非常に生々しいです。
ところがここで大逆転がおきます。実際に自分に苦難が臨んだとき、マナセは主に嘆願しました。そして大いにへりくだりました。
そして、なんとその祈りは聞かれたのです。あれほどの悪行をしたにも関わらず、マナセの祈りは聞かれました。
イエス様の十字架の時に一緒にかけられていた強盗がイエス様を主と認めたとき、彼は主と共にパラダイスに行きました。
イエス様を信じた者の中には悪い人も沢山いました。主の救いはすべてのひとに開かれているという、神様の考えられないほどの恵みを知ることができます。
・宮きよめ:14-17節
この箇所も列王記には書かれていませんが、マナセのその後の行動を見ることができます。心を入れ替えています。そして、悔い改めの実にふさわしい実を結んでいます。
イエス様を信じたザアカイが、自分のしたことを悔い改め、必要以上に取り立てた人につぐないをしています。
しかし、高きところでいけにえを捧げることは断ち切られていませんでした。
・マナセの祈り:18-20節
マナセは最初悪い者でしたが、自分の身に災いが起こると悔い改めました。本当の理想はその前に、律法によって悟りを得て悔い改めることです。しかし、このような事があってでも悔い改めることができるのは感謝です。
私たちもできたらあらかじめ悔い改めることを願いましょう。そして、気づかないうちに罪を重ね、神様からのこらしめがあったなら、すぐに悔い改める心を与えていただきましょう。
・アモン王:21-25節
続いてマナセの息子アモンが王となりますが、彼は悔い改めませんでした。
その結果、家来が謀反を起こして彼は殺されます。今までの歴史の繰り返しです。私たちは聖書から一定の原則を学ぶことができます。そして、それを自分の人生に当てはめることができます。
6000年の間の様々な人の人生経験が書かれている聖書から沢山の生き方を学ぶことができます。それを学ぶだけではなく、いい人の事はまね、悪い者の行動はまねしないように生きていきましょう。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
主の救い、恵みに感謝します。すぐに悔い改める心を主に求めます。