シャローム!
50章もあると思っていた創世記も、もう今日で読了になります。「はじめに神が天と地を創造された」という経緯、人の堕落、洪水、バベルの塔、そしてアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ。ここから多くのことを学ぶことができます。
ダイナミックな創世記はどのように幕を閉じ、そして次の出エジプト記へ続いていくのでしょうか?
今日もみことばを朗読し、神様からの恵みを受け取りましょう。
今日の通読箇所:創世記48章~50章
■アウトライン
祝福と新しい時代
●マナセとエフライムの祝福:48章
・ヨセフへのメッセージ:1-7節
・ヨセフの子らの祝福:8-22節
●12人の子どもへの祝福:49章
・ルベンへの祝福:1-4節
・シメオンとレビへの祝福:5-7節
・ユダへの祝福:8-12節
・ゼブルンへの祝福:13節
・イッサカルへの祝福:14-15節
・ダンへの祝福:16-18節
・ガドへの祝福:19節
・アシェルへの祝福:20節
・ナフタリへの祝福:21節
・ヨセフへの祝福:22-26節
・ベニヤミンへの祝福:27節
・ヤコブの最期:28-33節
●ヤコブの葬りとヨセフの死:50章
・ヤコブの葬儀:1-14節
・ヨセフの兄弟たち:15-21節
・ヨセフの死:22-26節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【48章】マナセとエフライムの祝福
ヤコブは地上での使命を終えようとしています。床から起き上がれないほどの状態であっても、子どもたちを祝福するヤコブの姿に感動します。
5節では、不思議なことが起こります。ヨセフの息子、マナセとエフライムを養子にし、ルベンやシメオンと同列に置くというのです。
しかし、少し困ったことがあります。これでは、ヤコブの子は13人となり、12部族でなくなってしまいます。
のちに起こることですが、土地を分割するとき、レビは土地が与えられません。それで、ちょうど12部族になります。ヤコブはその事を預言してこの行動を取ったのでしょう。
8節で、ヤコブは「これはだれか」と言っています。「いやいや、さっき自分でマナセとエフライムの事を言ってたじゃないですか!」と突っ込みたくなりますが、ヤコブは目がかすんで見えなくなっていました。これから行うことが間違いなく行われるように、わかっていてもあえて確認したのだと思います。
14節でも不思議なことが起きます。ヤコブは手をどうしましたか?その形は何を想像させますか?
15節から祝福が始まりますが、マナセとエフライムに先立ってヨセフを先に祝福します。そ祝福の内容はどのようなものですか?
17節で、祝福を受けたヨセフは父ヤコブの手が交差していることを正そうとします。「右手」は力を表します。ですから、長子に右手を奥のです。ヨセフは、ヤコブが目がかすんで弱っていると思いそのようにしたのでしょう。それに対して、19節で父ヤコブは何と言っていますか?
20節では、エフライムをマナセの先にしています。そして、イスラエルは死が近いことを悟り、ヨセフに預言と祝福を伝えます。
【49章】12人の子どもへの祝福
ここではヤコブの子どもたちに祝福のことばが与えられます。中には呪いのように思えることばもありますが、これは預言でもあります。
ルベンに対しては、「水のように奔放」と書かれています。彼は兄弟の中でもリーダーシップを取ろうとしますが、実際はできませでした。また、彼は自制の実を働かせることができず、衝動的になってスキャンダルを起こしました。そして、長子の権利も失ってしまいました。
シメオンとレビはひとくくりとして取り上げられています。シェケムでの二人の行動の故でしょう。シメオンはこの呪いを受けるような民族となりますが、レビは神の恵みによって呪いを祝福へと変えられる部族になります。
ユダへの祝福は私たちも受けたいと思うようなものですね。長子の権利は罪を犯したルベンでもなく、シェケムの事件を起こしたシメオンとレビでもなく、ユダに受け継がれても良さそうですが、彼は妻にカナン人の女を迎えていました。それが長子の権利を受け継げなかった理由かもしれません。ユダへの言葉の内容をイエス様の十字架を通して見てみましょう。何か教えられることはありますか?
ゼブンルンがイッサカルより先に書かれています。これは預言的な祝福でしょう。こののち、それぞれの部族はそのようになっていきます。
イッサカルは厳しい労働に耐えますがこの世の事を求め、カナン人の奴隷となることが示唆されています。
ダンは「さばく」と言う意味ですが、その子孫にサムソンがいます。ダン部族は北の方に土地を得ますが、絶えずカナン人の偶像礼拝を慕います。そこで、ヤコブはあらかじめ主の助けを祈ったのではないでしょうか。
ガドは敵に襲われますが、それを通して勇士になることが語られています。
アシェルは「この上もない幸い」という意味の通り、彼らの住む土地は豊かに食物を産出します。
ナフタリに対しては、まるで雅歌の一節のような言葉が書かれています。すばやい特性を生かし、戦いに勝ち抜いていきます。
そしてヨセフです。長子の権利を受け継いだのはこのヨセフですので、祝福もとても長いものになります。多くの苦難を通して試された結果です。
エフライムとマナセは豊かな収穫を得、強力な部族となります。
26節を見てみましょう。これが祝福の原則です。それはどういうものですか?
最後にベニヤミンです。強力な祝福ですね。この部族からはエフデ、サウル王、ヨナタン、モルデカイもエステルもベニヤミン族です。
29節からは、少し切なくなりますね。ヘテ人エフロンの畑地にあるほら穴に自分を埋葬してほしいと願います。
その墓にはアブラハム、サラ、イサク、リベカ、そしてレアとヤコブも葬られることになります。ついにヤコブも自分の民に加えられます。
【50章】ヤコブの葬りとヨセフの死
誰も自分の父がだんだんと冷たくなっていく姿を見たいとは思わないでしょう。ヨセフも父の死を目の当たりにして泣きます。ひとときのお別れで、天国で再会できるとわかっていても、やはり地上での別れはさみしいものです。
新約聖書でラザロの復活の記事がありますが、そこでは「4日墓に葬られていたら臭くなる」とあります。
ヤコブのなきがらはこの後遠いところまで運ばなければなりませんでした。そこでヨセフはエジプトの最新医療を用いてヤコブをミイラにします。
4節では、親しい仲であったはずのパロに直接告げず、パロの家の者を通してカナンの地に行く許可を求めます。そして、「故郷懐かしさに帰ってこないのではないか?」とパロが心配しないように「私は必ず帰ってくる」と約束します。
7節を見ると、ヤコブは国の重要人物として葬儀が行われていきます。そして、荘厳な葬儀を行った後、ヨセフは約束通りエジプトに戻ります。
15節、兄弟は父の死後、どうなると考えましたか?それは本当ですか?
19節で、ヨセフはどのように反応しましたか?
悪いことをしたにもかかわらず、このような言葉をかけられた兄弟たちはどのような気持ちになりますか?イエス様も私たちにそのようにしてくださったのではないでしょうか?
ヨセフは三代目の子孫を見て、生涯を全うしました。25節のみことばを覚えておきましょう。
こうして創世記は幕を閉じます。
しかし、本来は創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記はひとつの巻物でした。そして、聖書全体66巻もひとつの書簡です。神様のご計画と愛は一貫しています。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
創世記拝読出来ました。毎日仕事の前に自分のデスクで神様からの手紙を受け取ります。どんなに仕事が山積みになっていても、先ずは第一のものを第一にしようと決心し始めました。私のノートの神様への返信は大抵一言、二言で簡単なものですが、もっと深く、神様と交換日記が出来る様になる事を期待し、継続していきたいです。
申命記まで一つのくくりではあるのですが、創世記を終えた区切りに、コメントを残しておきたくて、勇気を持って投稿しました。
毎日、送ってくださるご奉仕に、心から感謝致します。
ハレルヤママさん、コメントありがとうございます。嬉しいです。
捧げられた2枚のレプタ銅貨のように、主は毎日の礼拝を喜んでおられると信じます。
共に通読続けてまいりましょう!