シャローム!
今日からマルコの福音書の通読が始まります。短いので、すぐに終わってしまうかも知れませんが、とても重要な内容です。
マルコの福音書は、四つの福音書の中で一番初めに完成したと言われています。著者はマルコとなっていますが、ペテロがマルコに書かせたという人もいます。その証拠のひとつが、マルコの福音書独特の表現で「すると、すぐに」ということばです。ペテロはせっかちだったのかも知れません。
それぞれのたとえやエピソードは他の福音書と比べ短いのですが、それゆえに凝縮された内容となっています。今日もみことばから教えられていきましょう。
今日の通読箇所:マルコの福音書 1章-3章
■アウトライン
●イエスの宣教の開始:1章
・福音のはじめ:1-8節
・イエスの受洗:9-11節
・荒野の誘惑:12-13節
・福音宣教の始まり:14-15節
・弟子の召命:16-20節
・汚れた霊を追い出す:21-28節
・シモンのしゅうとめのいやし:29-31節
・多くの人のいやし:32-34節
・ガリラヤ全地へ:35-39節
・ツァラアトのいやし:40-45節
●パリサイ人の質問:2章
・中風の人と友人の信仰:1-12節
・レビの召命:13-14節
・レビの家での食事:15-17節
・断食:18-22節
・安息日と麦:23-28節
●安息日の本質:3章
・片手のなえた人のいやし:1-6節
・汚れた霊どもがひれふす:7-12節
・十二弟子の任命:13-19節
・聖霊を汚す者:20-30節
・わたしの兄弟姉妹、母:31-35節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【1章】イエスの宣教の開始
・福音のはじめ:1-8節
マルコの福音書は、イエス様をどのように見ているでしょうか。福音のはじめはイザヤ書の預言の成就から始まっています。その内容はどのようなものでしょうか?これは誰の事を指していますか?
バプテスマのヨハネは何を伝えましたか?4節を見てみましょう。この「宣べ伝えた」というのは「宣言した」と言う意味です。バプテスマのヨハネの所には誰が来ましたか?それは少数だと思いますか?大勢だと思いますか?また、彼はどこにいて、どのような恰好をしていましたか?それは派手な見た目でしょうか。彼が宣言した内容はどのようなものですか?
・イエスの受洗:9-11節
イエス様はどこから来られてどこで誰からバプテスマをお受けになりましたか?水から上がられるとどうなり、どのような声がありましたか?
・荒野の誘惑:12-13節
イエス様を荒野に追いやったのは誰ですか?イエス様は何日間荒野にいて、何を経験されましたか?イエス様の周りにいたものは何でしょうか?この地のものと天のものがいました。
・福音宣教の始まり:14-15節
バプテスマのヨハネが捕らえられます。その時からイエス様の宣教が開始されています。グラデーションのように働きの引き継ぎが行われています。そして、後のものは先の者にまさります。
イエス様はどこで宣教を開始されましたか?その内容はどのようなものでしょうか?
・弟子の召命:16-20節
イエス様がガリラヤ湖のほとりを通られると二人の人がいました。彼らの名前は何で、職業は何でしたか?彼らに対してイエス様はどのように声をかけられ、彼らはどのように応じましたか?
その少し先で声をかけた二人はどうでしょうか?彼らはどのように反応しましたか?これが弟子の大切な要素です。
・汚れた霊を追い出す:21-28節
イエス様と弟子たちはどこに行きましたか?イエス様は安息日にどこで何をされましたか?それを聞いた人々の反応はどのようなものでしたか?
23節をみると、汚れた霊につかれた人が叫びますが、その内容はどのようなものですか?悪霊はイエス様の事を知っていましたか?彼らは自分たちがどうなるかも知っていました。また、イエス様の権威を認めていることも注目すべきポイントです。イエス様はこの事態にどのように対処されましたか?そして、汚れた霊はどうなったでしょうか?人々は、イエス様が教えたことをどのように見ていましたか?
注目したいのは、「権威」ということばです。私たちが混同しそうになるのは権威と権力です。これは似て非なるものです。権力は力尽くで人々を導くものですが、権威は「あの人のためなら従いたい」という思いを持たせるものになります。イエス様はどちらの教えをされましたか?
・シモンのしゅうとめのいやし:29-31節
イエス様は誰を連れ、誰の家に行きましたか?そこには誰がどのような状態でいたでしょうか?イエス様が彼女にどうしたとき、何が起こりましたか?
・多くの人のいやし:32-34節
夜になってもイエス様は働きを続けられます。どのような人がイエス様の所に来ますか?どうして彼らはやってきたのでしょうか?彼らはイエス様のところに行けば自分がどうなると期待していたのでしょうか?彼らをイエス様はどうされましたか?そして、注目したいのは34節の最後です。悪霊はイエス様の事を知っていましたか?知りませんでしたか?どのように知っていましたか?
・ガリラヤ全地へ:35-39節
夜まで人々に対処されたイエス様は、疲れたからと言って昼頃まで寝ておられましたか?35節のイエス様の行動に注目し、できるようならこれを私たちもまねしていきましょう。
弟子たちはイエス様をおってきて、あることを伝えますが、それは何でしょうか?それを聞いてイエス様はどのように言われましたか?その理由はどうしてでしょうか?このようにして、イエス様は働きを続けられますが、ある所を拠点とされています。それはどこでしょうか?
・ツァラアトのいやし:40-45節
ツァラアトは、現在ではハンセン病などと言われています。現代では治る病ですが、この時は不治の病とされ、また汚れた病とされていました。旧約聖書では、ナアマン将軍しかツァラアトのいやしを体験していません。ただし、ほんの短い期間のツァラアトになったミリアムもいやしを体験しています。
旧約聖書の時代では決して治らない病気でしたが、なぜか律法ではツァラアトが癒やされた時の場合の対処が書かれています。それは、正にこの時のためでした。
ここでツァラアトに犯された人はイエス様の前でひざまずき、何で清くなると言っていますか?それに対して、イエス様の心はどのように動かれていますか?ツァラアトの人に触るなら祭司でも汚れるとありますが、イエス様はどうされましたか?そして、どのように声をかけられましたか?人々から差別され、さげすまれてきた彼に、イエス様のこの行動とことばはどれほど励みになったことでしょうか。すると、すぐに彼の身に起こったことはどういうことでしょうか?
イエス様は彼にこの一連を黙っておくように言われました。しかし、彼はどうしましたか?彼の喜びがここに現れているように思えます。
【2章】パリサイ人の質問
・中風の人と友人の信仰:1-12節
イエス様のうわさは瞬く間に広まります。2節にその様子が書かれています。光景を想像してみましょう。その時、ある事件が起こります。4人の友人がしたことはどのようなことでしょうか?もし、みなさんの家でイエス様が話しておられるとき、他人が来てこのようにしたらどう思いますか?
5節でイエス様は何を見て中風の人に何と言われましたか?それを見ていた律法学者は心の中でどう思いましたか?イエス様は彼らの心を何で見抜かれましたか?そして彼らに言われます。中風の人にとって、どちらを言うことがやさしいかと言うことです。中風は体が動かない状態です。その人にどちらを言うことが厳しいでしょうか。その逆が答えです。そして、イエス様は権威を彼らに示すため、あえて難しい方を宣言されます。すると、中風の人はどうなりましたか?それを見ていた人々の驚きはどれ程でしょうか。
・レビの召命:13-14節
ここでは、収税所にいるレビを召し出します。彼にどのように声をかけますか?レビはどのように反応していますか?迷いがありますか?私たちはイエス様から声をかけられたら、このように反応する必要があります。
・レビの家での食事:15-17節
イエス様がレビの家で食事をされます。そこにいた人々はどのような人々ですか?彼らは人々から愛されていた人たちでしょうか?それとも敬遠されていた人たちでしょうか?彼らの人数はどうであると書かれていますか?
そこであるパリサイ派の律法学者が弟子に質問しますが、その内容は何でしょうか?それを聞いて、イエス様はどのように答えられていますか?人々は必要があるからイエス様に従っていました。イエス様は誰を招くために来られましたか?これに該当するのは誰でしょうか?イエス様以外の全人類です。つまり、イエス様はすべての人を招くために来られました。
・断食:18-22節
ヨハネの弟子、パリサイ人たちは断食していました。そして、彼らはイエス様のところに来て、弟子たちに質問します。その内容はなにですか?イエス様はどのように答えられていますか?花婿は誰でしょうか?花婿に付き添う友とは誰でしょうか?しかし、なんと花婿が取り去られる時が来ると言われています。この当時の人々はこの事を聞いても理解できなかったのではないかと思いますが、私たちは知っています。
そして、イエス様はふたつのたとえを語られます。それはどのようなものでしょうか?これは一体、何を言わんとしているのでしょうか?
・安息日と麦:23-28節
安息日には労働が禁止されています。その日、弟子たちがあることをしていますが、それは何ですか?パリサイ人はこれを律法違反だと言いますが、実は律法違反ではありませんでした。彼らは完全に手段と目的が入れ替わっていました。安息日を守るために必死にあらゆる努力をしていました。人間が安息日のために設けられたのではないのです。安息日は人間のために設けられたものです。その本質を知り、本質を守ることが大切です。
【3章】安息日の本質
・片手のなえた人のいやし:1-6節
安息日の出来事が続きます。今度はどこにどのような人がいましたか?パリサイ人たちは何を注目していましたか?その目的は何ですか?それを知り、イエス様は片手のなえた人にどうしろと言われましたか?そして、パリサイ人たちに、イエス様は何と言われましたか?みなさんはどちらが正しいと思いますか?その質問にパリサイ人は答えることができましたか?彼らは神ではなく人を恐れていました。
5節を見ると、イエス様が怒っておられます。あの優しいイエス様がどうして怒られたのでしょうか?その怒りの原因は何でしょうか?イスラエルの人々が昔からもっていた性質、心のかたくなさの故です。私たちも同じです。
安息日には、労働を禁止されていますが、いのちを救うことはしなければならないことです。パリサイ人たちは、行き過ぎた律法主義で、人のいのちを救う医療行為も労働にあたると考えていました。それは律法の本質を見失っていることです。
6節で彼らはなぜこの行動を取ったのでしょうか?イエス様が安息日の律法違反を犯したことを報告するためでしょう。
・汚れた霊どもがひれふす:7-12節
イエス様は弟子たちと湖に退かれます。そこに人々が押し寄せますが、どこから来ているでしょうか?その大勢の人の安全を考えて、イエス様がされたことは何でしょうか?イエス様が癒やされた人はどれほどでしょうか?具体的な数は書かれていませんが、規模は推測できます。10節を見てみましょう。
また、汚れた霊どもはイエス様を見てどうしていますか?また、何と言っていますか?パリサイ人立ち寄りも、汚れた霊どものほうがよっぽどイエス様の事をよく知っています。
イエス様は癒やされた人々にこの事を知らせないように言われました。パリサイ人たちを必要以上に刺激しないようにするための配慮です。
・十二弟子の任命:13-19節
続いて、イエス様は山に登り、どのようにされていますか?そこでイエス様は正式に十二弟子を任命されました。イエス様に付き従う弟子は沢山いましたが主はその中から名前を呼び、彼らを任命して使徒と名付けました。そして、ここでイエス様の弟子訓練を見ることができます。どうすることが弟子訓練でしょうか?特別なプログラムはあるでしょうか?イエス様の弟子訓練はシンプルです。彼らを身近に置くことです。一緒に生活することです。その生き方を通して、彼らを訓練されました。その目的は、彼らを遣わして福音を宣べさせるためです。しかし、この事が実際に行われるにはもうしばらく時間が必要でした。
十二使徒の名前を確認してみましょう。イエス様はある弟子にはニックネームを付け、その名で呼ばれています。彼らの新しいアイデンティティーでもあります。
・聖霊を汚す者:20-30節
人々の必要に答えるあまり、イエス様や弟子たちは食事の暇もありませんでした。そこで、イエス様の家族がイエス様を連れ戻しに来ています。その理由はなにでしょうか?誰を気にしてイエス様を連れ戻そうとしているのでしょうか?何のためでしょうか?世間体を気にしているように見えます。また、律法学者たちはイエス様に対してどのように言っていますか?そこで、イエス様はどのようなたとえを話されていますか?
28節、二つの赦しがありますが、それは何でしょうか?一方、絶対に赦されず、とこしえの罪に定められることがあります。それは何でしょうか?私たちは絶えず、このお方を歓迎したいと願います。
・わたしの兄弟姉妹、母:31-35節
イエス様の母、つまりマリヤとイエス様の弟や妹たちが来て外に立っています。しかし、イエス様は何をする人がイエス様の兄弟姉妹、また母だと言っていますか?
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
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