シャローム!
イエス様ははじめからおられました。そして、とこしえまでおられるお方です。確かに、この地上に来られ、この地を歩まれたのは約2000年前です。しかし、創世記から黙示録まで、その前から永遠にまで存在されるお方です。
今日の箇所も、イエス様を明確に啓示しています。どこを読んでもイエス様を見ることができます。みなさんは今日の通読箇所でどれ程イエス様を見いだすことができるでしょうか。
今日の通読箇所:イザヤ書 10章〜12章
■アウトライン
●さばき:10章
・どこに自分の栄光を残すのか:1-4節
・ああ。アッシリヤ:5-6節
・彼の心にあること:7-11節
・高慢の実を罰する:12-14節
・最もがんじょうな者にやつれを送る:15-19節
・残りの者だけが立ち返る:20-27節
・ノブで立ち止まりこぶしを振り上げる:28-32節
・レバノンは力強い方によって倒される:33-34節
●実を結ぶ:11章
・エッサイの根株:1-5節
・主を知ることが地を満たす:6-9節
・国々の旗として立つエッサイの根:10節
・残りの者を買い取られる:11-16節
●マイムマイム:12章
・主よ感謝します:1節
・私のために救いとなられた:2節
・喜びながら救いの泉から水を汲む:3-6節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【10章】さばき
・どこに自分の栄光を残すのか:1-4節
律法学者や祭司は本来、神の律法を守り、それを行えるように助ける人たちです。ところが、彼らは自分たちの欲望のためにそれらをゆがめてしまいます。そして、悩み、貧しい者をさらに苦しめます。新約聖書の手紙の中に書かれている偽教師です。
彼らの特長は自分が律法に精通しすぎることを逆手にとって、都合の良いように神のことばを曲げてしまいます。正確に言えば、神のことばを守るために、自分たちで予防線を張って様々な規定を作っていると言うことです。その自分たちの作ったルールを守ることに一生懸命になり、神様の本来の願からずれてしまっています。
このようにして、北イスラエルはアッシリヤへ捕らえ移されます。助けを求めても助けられません。イエス様も、「主よ、主よ」と言う者に「不法をなす者、私はあなたを知らない」と言われました。
・ああ。アッシリヤ:5-6節
アッシリヤの最も大きな罪は、自分がすべて行っているという思いの高ぶりです。そのことに対して、最も強いお方、主が報いてくださいます。
・彼の心にあること:7-11節
それなのに、アッシリヤの人たちは主の心を知りません。自分たちが一番だと自分を誇っています。そして、彼らの願いは国々を滅ぼし、征服することです。彼らの考えは、「カルノもカノケミシュのよう、ハマテもアルパでのよう」と言っています。前もうまくいったから、今回もうまくいくという考えです。しかし、主はそのようなお方でしょうか。主の御前で前例は通用しません。その都度その都度、主に伺う必要があります。
・高慢の実を罰する:12-14節
主はシオンの山、エルサレムでご自分のすべてのわざを成し遂げられるとき、アッシリヤの高ぶりを罰せられます。
なぜかというと、「自分たちでやった」と言っているからです。自分を全能者と言っています。この中心は「私」です。
・最もがんじょうな者にやつれを送る:15-19節
アッシリヤは斧に例えられています。斧は強いですが、使う者がいなければ意味がありません。棒は人を動かすことができません。人が棒を動かすのです。このような主従の関係をはっきりさせておくことは大切です。私たちの主はイエス様です。わたしたちはそのしもべです。そのように、主は最もがんじょうな者にやつれを送られます。強大な国、アッシリヤが一瞬にして力を失い、卑しめられることが宣言されています。
イスラエルの光は火となります。そして、聖なる方は炎となります。残された者で、主に立ち返った者が用いられて王を滅ぼしていきます。
・残りの者だけが立ち返る:20-27節
またしても「その日」が出てきます。主がご自分のご計画をなされるときです。主が定めた時です。終わりの時です。その時、イスラエルの残りの者、ヤコブの家ののがれた者が、まことをもって主に頼るようになります。彼らは自分を打つ者に頼ることをしません。
それゆえ、主はアッシリヤを恐れるなと言われます。シオンに住む主の民の守りを保証してくださっています。
・ノブで立ち止まりこぶしを振り上げる:28-32節
ここに書かれている町をたどっていくと、だんだんと南に進んでいることがわかります。ノブはエルサレムの直ぐ近くの町ですが、そこでこぶしがあげられました。そこで主の使いがアッシリヤの軍を打ちます。
・レバノンは力強い方によって倒される:33-34節
万軍の主の勢いはものすごいです。恐ろしい勢いで枝を切り払うように倒していきます。
【11章】実を結ぶ
・エッサイの根株:1-5節
主はこのように高ぶった者を低くし、貧しい者を高くしてくださいます。ここも明確なメシヤ預言です。
すでに切られた木の根元から新芽が出ています。そして、実を結んでいます。これこそ、イエス・キリストの姿です。その通りに、ダビデの家系は時代と共に少なくなっていきます。このまま途切れてしまいそうだと思っていた、その中から救い主が誕生します。王宮でもなく、貴族でもなく、祭司でもない、ごく普通の、むしろ貧しい家庭に救い主がお生まれになりました。このお方は神と人に愛され、成長して豊かな実を結びました。
この方の喜びは何でしょうか。主を恐れることを喜びます。その通り、イエス様は死に至るまで天の父に従いました。
このお方ほど公平な方はおられません。このお方の口からでるみことばはどこまでも愛に満ち、また同時に牙のように恐ろしいものでもあります。
・主を知ることが地を満たす:6-9節
ここでは、一気に新天新地の様子が描かれています。エデンの園のように、いのちが失われることなく、肉食はなくなり、草食ですべての生き物が共生しています。シャロームの実現があります。
アダムとエバの神への不従順によってこのシャロームは失われました。しかし、イエス様がこれを回復してくださいます。
・国々の旗として立つエッサイの根:10節
その日、終わりの時、エッサイの根、つまりイエス様は国々の民の旗として立ちます。全世界がこの方の来られるのを見ます。
・残りの者を買い取られる:11-16節
その日、主は御手を伸ばして民を買い取られます。主の民を地の四方から呼び集めます。マタイ24:31を見てみましょう。
エフライムとユダはねたみの中にありました。アハズとペカは敵対関係にありましたが、主が仲裁してくださり、和解に至ります。
そして、残される御民の残りのためにアッシリヤからの大路が備えられます。まるで紅海が分かれたように、争う大国の中央に主が大路を備えてくださいます。
【12章】マイムマイム:12章
・主よ感謝します:1節
主の怒りが去っています。どうして主は怒られるのでしょうか。主が創造された人にあってはならない罪の性質があるからです。主の怒りは罪に対して向けられます。
主は私を怒られましたが、イエス様の故に怒りは去り、慰めてくださいました。
・私のために救いとなられた:2節
主こそ私たちの救いです。私たちのために救いとなってくださいました。信頼して恐れることはないと宣言しています。この事を心から言える者には、主のシャロームが満ちあふれます。
・喜びながら救いの泉から水を汲む:3-6節
あなた方は喜びながら救いの泉から水を汲むとあります。これが日本でもよく知られているフォークソングのマイム・マイムの歌詞の元になっています。
主が素晴らしいことをされました。それを全世界に告げ知らせます。そうです。言われて福音を伝えるのではありません。私たちの内に救いの喜びが満ちあふれるその喜びが黙っていても伝わるのです。まず、自分の心に福音を語り、いつも主の喜びで満たされますように。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
神は私の救い。私は信頼して恐れることはない。感謝します。
主の喜びで満たされるように祈ります。