聖書通読クラブ Day 129

聖書通読クラブ Day 129【歴代誌 第二 22章~24章】

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シャローム!

みなさんは鳥の雛が生まれて最初に見た物を親と認識してしまうことを聞いたことがあるでしょうか。
私たち人間はそれほどではないかもしれませんが、それでも目で見たもの、耳で聞いたものは私たちの人生に大きな影響を与えます。
誰でもイエス様を信じるなら、その人は新しくつくられた者です。ですから私たちはイエス様を見続け、イエス様のことばを聞き続ける必要があります。
最初はわからずとも聞き続けていると、その声がわかります。他人が聞くと聞き分けられない家族の声も、家族間では簡単に聞き分けることができるでしょう。毎日聞いているからです。
同じように、私たちが毎日神の声を聞き、神のみことばを見つめるなら、このお方の声を聞き分けることができるようになります。
「わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます。」(ヨハネの福音書10:27)

今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。

今日の通読箇所:歴代誌 第二 22章~24章

■アウトライン

何を聞き、何に従うか

●アハブの家の断ち切り:22章
  ・アハズヤ:1-6節
  ・神から出た滅び:7-9
  ・一族を滅ぼす母:10-12節

●それぞれの役目を果たす:23章
  ・王と共にいるレビ人:1-11節
  ・アタルヤの死:12-15節
  ・聖め:16-21節

●偽りの霊性:24章
  ・ヨアシュ王:1-3節
  ・主の宮を新しくする:4-7節
  ・献金箱:8-14節
  ・エホヤダの死:15-16節
  ・罪過による御怒り:17-19節
  ・繁栄を取り逃がす原因:20-22節
  ・ヨアシュの死:23-25節
  ・謀反を企てた者:26-27節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【22章】アハブの家の断ち切り

・アハズヤ:1-6節
アハズヤがイスラエルの民によって王とされています。エホアハズという名前で出てくる箇所もありますが同一人物です。
そして、みことばをよく見てみましょう。3節を見てみてください。いい年をした王が母の言いなりになっています。
ところで気になることがあります。2列王記8:26を見ると「22歳」で王になっています。ここでは42歳とあります。どちらが正しいのでしょうか。調べてみると、初期の写本の間違いの可能性があるとのことです。だからと言って聖書の権威が落ちるわけではありません。聖書は神のみことばです。
また、アハブの家の者がアハズヤの助言者となっています。問題はアハブがその悪い助言者を重んじて行動してしまったことです。
そして祖父であるヨシャパテが行った過ちを再び繰り返すことになります。
その事が原因でいのちこそ奪われませんでしたが、その後、主が建てた器によっていのちを落とすこととなります。

・神から出た滅び:7-9
7節にははっきりと「アハズヤが滅びたのは神から出たことだ」と書かれています。そのために用いられたのがエフーでした。
結局、主の律法を守らなかったヨシャパテは王国を治める力を失いました。
私たちは王である祭司として召されています。それであれば王国を治める力をつけなければなりません。当時の王は律法の書をお付きの人に読ませ、それを聞いていました。
私たちには手元に聖書があります。また、スマホなどで聖書を聞くこともできます。王としての生き方を目指していきましょう。

・一族を滅ぼす母:10-12節
アハズヤの母アタルヤは自分の子が死んだと知って怒り狂います。さすがイゼベルの娘です。ここにサタンの霊性が働いていることがわかります。
ダビデの末から救い主が出ます。その王家の血を途絶えさせようとサタンは働きます。そして今もなおサタンはその働きの手を止めていません。ところが、主はこのような事を用いて神の民に飢え乾きを起こさせ、祈りと叫びを起こさせ、残されたわずかな者から勝利を与えてくださいます。
王の娘エホシェバがしたように、神様は残された者(レムナント)を起こされます。

【23章】それぞれの役目を果たす

・王と共にいるレビ人:1-11節
人の目には王家の血筋は途絶えてしまったと思われていたかもしれませんが、その裏では極秘作戦が行われていました。王家の惨殺から守られたヨアシュを巡ってです。
1節の最後に「契約を結ばせた」とありますが、これは王の子が残されていると言うことを口外しないという契約です。
次いでエホヤダは礼拝をしきるレビ人、かしらたちを集めます。そこで宣言されたのが「王の子がいる」と言うことでした。
その上で、エホヤダはまず3分の1の祭司、レビ人を門衛に、3分の1を王宮に、他の3分の1を礎の門に配備させます。礼拝と共に警備を言い渡します。民が誤って入ってこないようにするためです。
もう一つの本当の目的は、アタルヤが入ってこないようにするためでした。なぜならアタルヤはこの宮でバアルを拝んでいたからです。
8節でレビ人、ユダの人はどのように反応していますか?従順な態度を見ることができます。
エホヤダは神殿の外にいる一般兵にも盾と投げやりを持たせて警護にあたらせます。仰々しいほどの警備がなされ、満を持して7歳の王が登場します。11節に王とされる課程が出ていますのでみことばを見てみましょう。

・アタルヤの死:12-15節
アタルヤは主の宮の方がいつもの様子と違うことに気づきます。人混みをかき分け目に入ってきたのは小さな子どもの王の姿です。
アタルヤは自分の衣も裂いて「謀反だ。謀反だ。」と叫びます。しかし、冷静に考えてみたらアタルヤの方が謀反です。悪者は多くの場合このように必要以上に自分の正当性を訴えます。
事前に配備していた守りの者たちは祭司エホヤダの指示でアタルヤを捕らえ、王宮で彼女を殺します。黙示録に書かれているさばかれた大淫婦のようです。

・聖め:16-21節
霊的に堕落していたユダに再び神の聖さが戻ってきます。秘密裏に進められた王の即位は主の守りによって成功しました。
バアルの祭壇と像が打ち壊されています。バアルの祭司が殺されます。19節を見ると、彼らは門衛を立てて、どんなことで汚れた者であっても、誰ひとり入り込ませないようにしました。
私たち個人でもこの事は大切です。自分の心を見張る必要があります。箴言4:23節には「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。」とあります。心に汚れた者が入ってこないよう、みことばと祈りで見張りましょう。
同時に、教会にもこのような考えが入ってこないよう、祈りによって教会の門番となりましょう。
また、この箇所では、モーセの律法に記されているとおり、ダビデの指示に基づいていけにえが捧げられるよう主の宮に人々が配属されています。礼拝が回復しています。
その事で、一般の人々は喜んでいます。そして、町も平穏を取り戻しています。悪の根が断ち切られたからです。
私たちも悔い改めの生活をして、罪の性質から解放されるとき同じようなことを経験するでしょう。今まで私たちを苦しめていた者はさばかれ、心に喜びと平安が戻ってきます。

【24章】偽りの霊性

・ヨアシュ王:1-3節
このような背景で、7歳のヨアシュ王が誕生します。特筆すべきは彼の納めた年数です。エルサレムで40年間王として治めます。非常に長いです。つまり、47歳までということになるでしょうか。
どうしてそのようにできたかは2節が主な理由ですが、前の章を読んでもわかるとおり、あらかじめ周りが礼拝を固めていました。ですから、これはヨアシュ王と共にそれを準備し、守った祭司エホヤダが素晴らしいのではないかと思います。

・主の宮を新しくする:4-7節
「その後のことであるが」という出だしですが、それがどれ程後かはわかりません。ただ、ヨアシュが宮を新しくすることを志したとあるので、自分で判断できる年齢になった頃であることはわかります。
今までのユダの流れとは全く違った流れを見ることができます。家族皆殺しという大きな痛みを通されましたが、主はここに好意を注いでくださっています。
このヨアシュの気持ちもわかります。今まで主の宮はバアルの礼拝に遣われていました。そこで同じ主を礼拝するのは気持ちが悪いです。ですから心機一転、宮を新しくすることを決断し、献金を募ります。

・献金箱:8-14節
どのように宮のための献金を集めたかというと、献金箱を作りました。9節を見るとこれは「税金」と書かれています。税金を課せられた民はどのように反応しているでしょうか。10節を見てみましょう。なんと喜んで捧げています。みなさんは喜んで税金を支払うことができますか?
ある方の証を聞いたことがあります。その方は建築資材の社長をされているのですが、その地域で一番の納税者だそうです。積極的な節税をせず、企業で利益を出し、沢山の税金を支払うことが彼のモットーだそうです。
そして、2011年、東北での大震災の時、彼は無償で東北に沢山の物資を送ったそうです。また、東北の市長を招き、もてなし、沢山の献金をしたそうです。
その後、東北の堤防の復興事業が必要となり、彼の会社がその資材を提供することになり、東京と東北を数えきれないほどトラックが往復し、さらに沢山の納税ができたそうです。
これは極端な例かもしれませんが、私たちの支払った税金によって誰かが助かるという信仰を持って税金を納めるのもひとつの信仰だと思います。また、その税金が正しく使われるようにととりなし祈るのも私たちの役目かもしれません。
とにかく、この時、民は喜んで税を納めました。主の宮がリニューアルされることを知っていたからです。
そして、残ったお金でその他の器具を作れるほど集まりました。
しかし、意味深なことばも書かれています。「人々はエホヤダの生きている間、絶えず、主の宮で全焼のいけにえをささげた。」とあります。祭司エホヤダがいなくなった後はどうなるのでしょうか?

・エホヤダの死:15-16節
このような働きをしたエホヤダは130歳まで生きています。非常な長寿です。そして、祭司でありながら王と同じ扱いをうけ葬られています。それほど彼の成した事は偉大なことだったのです。

・罪過による御怒り:17-19節
先ほどの意味深なことばが早くも実現しています。祭司エホヤダがいなくなるや、直ぐに主の宮を捨て、アシェラと偶像に仕えている者が出ます。ユダのつかさたちでした。そして驚くことに王も彼らの後を追っています。
この事でわかることは、王は主体性がなかった可能性があると言うことです。エホヤダがいたときにはエホヤダの言うとおりに、いなくなり、ユダのつかさが何かを言うとその通りにしています。
素直と言えば素直なのですが、王には蛇のようなさとさも必要です。7歳で訳もわからず、家族もおらず王になり育てられてきたということを考えると少しかわいそうな気がしますが、エホヤダか誰か、もう少し王が主体性を持てるように教えてあげたら良かったのにと思ってしまいます。
主は預言者を遣わし、神に立ち返らせようとしますが彼らは聞く耳を持ちません。これは今も私たちに迫る危機です。エバは神の声ではなくサタンの声を聞いて従ってしまいました。何を聞き、何に従うかは非常に重要なことです。

・繁栄を取り逃がす原因:20-22節
主は何度も民を立ち返らせようとしてくださる忍耐深く憐れみ深いお方です。今度はエホヤダの子ゼカリヤを遣わせて立ち返るようにさせます。そして、ヨアシュ王はエホヤダが自分にしてくれた恩をエホヤダの息子を殺すという仇で返します。
ここで有名なみことばを思い出します。「それは、義人アベルの血からこのかた、神殿と祭壇との間で殺されたバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上で流されるすべての正しい血の報復があなたがたの上に来るためです。」(マタイ23:25)
ユダヤ人の使っている聖書は内容は私たちと同じですが、並び順が違います。彼らの聖書の最後はマラキ書ではなく歴代誌です。
そして、最初の義人はアベルだとイエス様は言われています。ここから言えるのは、「最初から最後まで義人の血を流させてきたのはおまえたちだ」と言われているのです。

・ヨアシュの死:23-25節
今まで見てきた多くのパターンは、主の民が小さな軍勢で大勢を打ち破ると言うことですが、ここでは全く逆の事が起こっています。彼らが主を退けてしまったからです。
そしてヨアシュは悲しいことに自分の部下によって重い病床の中殺されてしまいます。
自らの意思で主を選び取ることのできなかったヨアシュ王は、どんな良いことをしたとしても評価されませんでした。王たちの墓には葬ってもらえませんでした。

・謀反を企てた者:26-27節
最後に、謀反を企てた者が書かれています。彼らの母はどこの出身でしょうか。アモン人、モアブ人です。彼らは神に反逆する霊性を持っていました。
私たちの母はどうでしょうか。ガラテヤ4:26にはこう書かれています。「しかし、上にあるエルサレムは自由であり、私たちの母です。」とあります。
もしかしたら、自分の母から良い霊性が流れてきていないと感じる方もおられるかもしれませんが、私たちは神の子どもとされていますので、それらの悪しき霊性はイエス様の十字架の血潮によって断ち切られたと信じます。
だから、私たちは聖書を基準として生きていきましょう。そして、母を恨むのではなくむしろ感謝し、祈り、愛を示していきましょう。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

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