シャローム!
今日から歴代誌の第二に入ります。サムエル記、列王記と同じ時代の出来事を違った視点から書かれているのが歴代誌です。
歴代誌の視点は「礼拝」です。イスラエルの民が礼拝の民だということが強調されています。
その中心は神殿でした。歴代誌第一はダビデが神殿の準備をし、礼拝のシステムを構築するところで終わります。
今日から息子のソロモンが神殿を建築していきます。イスラエルの民にとって礼拝がどれ程大切な者であるか、今日もみことばを朗読し、教えられていきましょう。
今日の通読箇所:歴代誌 第二 1章~3章
■アウトライン
神の神殿の建築
●知恵と知識:1章
・強固な王権:1節
・神の箱と会見の天幕:2-6節
・何を与えようか:7-13節
・ソロモンの軍備:14-17節
●ツロの王への伝言:2章
・ツロの王との交渉:1-10節
・ツロの王からの返事:11-16節
・在留異国人の人数:17-18節
●神殿建築開始:3章
・宮の建築開始:1-7節
・至聖所:8-9節
・ケルビム:10-14節
・二本の柱:15-17節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【1章】知恵と知識
・強固な王権:1節
ダビデの息子、ソロモンの王権は益々強固にされていきます。その理由はどうしてかわかりますか?1節の後半を読んでみましょう。
・神の箱と会見の天幕:2-6節
ダビデが言い残したリーダーたちとソロモンはこぞってギブオンの高きところに行きます。ここには荒野でベツァルエルらによって作られた会見の天幕が置かれていたからです。
しかし4節にあるとおり、神の箱はダビデの町に運び込まれていました。
ここでわざわざギブオンの高きところに触れるのは、礼拝がこの書物の中心だからです。ここでいけにえがささげられました。
・何を与えようか:7-13節
その夜の事です。神様がソロモンに個人的に語られています。そして、神様の質問はシンプルですが、とても核心的なものです。「あなたに何を与えようか。願え。」
もし、みなさんが突然夜に神様からこのようなことを語られたら直ぐに答えられますか?この後ソロモンと神様の一対一の会話がはじまりますが、ソロモンはどのように答えに至るのか見てみましょう。
10節を見ると、ソロモンは何を願っていますか?「知恵と知識」です。ここで、知恵と知識の違いを覚えたいと思います。みなさんは知恵と知識の違いを説明できますか?
知識はデータベースです。どれだけの量の情報を知っているかと言うことです。カードゲームで例えるなら、どれだけの手札を持っているかになります。
一方、知恵は判断力です。どのタイミングでなにをするかを決断することです。カードゲームで例えるなら、持っている手札の中から何をいつ出すかという判断です。
豊富な知識があり、知恵があるなら常に相手に勝てるカードを出すことができます。
ところが知識が少なく、知恵があったらどうでしょうか。いつ、どうすれば良いかはわかるのですが、手札が少ないので決定打に欠けます。
その逆はどうでしょうか。豊富な手札があるのに、それを良いタイミングで出すことができません。
知識と知恵、両方ないのは話になりません。
これは勉強でもビジネスでも家事でも何でも応用できる考え方です。私が思うのは先に知識を身につけることです。とにかく手札を増やしていくのです。その後、その使い方がわかってきます。
ですから、今の通読をお勧めしているわけです。まずは私たちの霊の倉にみことばをできる限り蓄える必要があります。そうするなら、必要なときに知恵と啓示の御霊なる聖霊様がひつようなみことばから語りかけてくださるのです。それが預言です。
また、箴言などを見ると、知恵はイエス様ご自身であることもわかります。ソロモンの答えは神様の心を喜ばせませました。それで、神様は知恵と知識に加えて富や財宝や誉れも与えてくださいました。
富は尽きてしまいます。しかし、知恵と知識があればまた富を築き直すことができます。無知は恐ろしいことです。
・ソロモンの軍備:14-17節
ソロモンは軍事力の強化をします。もちろん、この事でイスラエルに平和が実現するわけですが、もしダビデならどうしたでしょうか?私はダビデなら、まず礼拝者をさらに訓練し、増員したのではないかと思います。
申命記17章には「王は自分のために馬を多く増やしてはならない」とあります。つまり、自分の軍事力を増やしすぎてはいけないと言うことです。もし、自分の軍事力が強くなりすぎると、主を頼らなくなってしまうからです。
私たちが弱められているなら感謝しましょう。その弱さのうちに葛藤が起こり、祈りが起こり、主は私たちを助けてくださいます。
【2章】ツロの王への伝言
・ツロの王との交渉:1-10節
今までなかった神の神殿を建築することは大仕事です。ダビデが準備はしてくれましたが、実際に行うときには計画通り行かないこともあります。ソロモンは工事する者が足りないと判断し、助けを求めます。その相手はイスラエルの民ではなく、異邦人のツロの王ヒラムです。ソロモンがヒラムに使わした人が伝えた内容を見てみましょう。このような事を異邦人に語るでしょうか。イスラエルの民にも語らないのではないかと思うほど霊的な事を分かち合っています。
ここにソロモンとヒラムの信頼関係を見ることができます。ヒラムもイスラエルの神の偉大さを認め、ソロモンもツロの人々の有能な仕事ぶりを評価していました。
ソロモンの伝えた内容は、「天も天の天も神様をお入れできないのに、どうして私が神の宮を建築できようか」という内容です。ごもっともな事です。神様はすべてを創造されたお方です。神様は全宇宙よりも偉大なお方です。それなのに、小さな神殿にどうして神様が住んでくださるのか、知恵のあるソロモンでも理解できませんでした。
しかし、主語自身がこの宮を選んでくださいました。今は私たちが主の宮です。この罪の性質のある、小さな私の中に主は住んでくださっています。それは主の選びであり、神からの一方的な恵みであることを覚えます。
ダビデはツロから資材と職人の派遣を依頼し、その代わりに食料の供給を約束しました。
・ツロの王からの返事:11-16節
ここを見てもわかるのは、ツロの王ヒラムは主を恐れる者であったということです。ソロモンに知恵を与えられた主をほめたたえています。
・在留異国人の人数:17-18節
ソロモンはここで在留異国人の数を数えます。彼らは労働者として主の宮の建築に関わります。
これは私たちにとって大きな励ましです。神の神殿がイスラエルの人の手だけによって作られたのではなく、イスラエルと異邦人が共に立って建築をしていったことがわかるからです。
終わりの時、イスラエルと異邦人はっひとつとされ、キリストの花嫁として主の御前に進みます。その型を神殿建築に見ることができます。これもソロモンに与えられた知恵による者だったのでしょう。
【3章】神殿建築開始
・宮の建築開始:1-7節
こうして神殿が建築されていきます。ダビデが指定した場所で、ダビデが主から与えられた仕様書に基づいて建築されていきます。
以前にも分かち合いましたが、この文章の最後にソロモンの神殿の図を掲載しますので、それを見ながら通読してみてください。
・至聖所:8-9節
まずは至聖所が作られます。ここだけで使われた良質な金はどれ程でしょうか。600タラントです。約20トンの金が用いられています。
・ケルビム:10-14節
契約の箱の蓋にもケルビムはありましたが、それと別に至聖所に大きなケルビムが作られます。
また、聖所と至聖所を仕切る垂れ幕も作られます。イエス様が十字架にかかられたときにはこの幕が上から下まで真っ二つに裂けます。
・二本の柱:15-17節
ソロモン神殿の特徴はこの二つの柱でしょう。ヤキンとボアズです。ヤキンは「力を持って」と言う意味で、ボアズは「彼は設立する」と言う意味です。
こうして、神殿の建築は明日の通読箇所に続きます。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
主がいつもともにいてくださり、主に頼れることを感謝します。