シャローム!
今までの通読を通して、「家族とは何か」を考えさせられています。本当は一番大好きで、いつも一緒にいたいはずの家族と、どうして争いがおこってしまうのでしょうか?妬み、裏切り、時には殺人までしてしまうのでしょうか?
人類に繰り返し起こされるこの悲劇の連鎖をどのようにしたら止めることができるのでしょうか。
それはイエス様の十字架の赦し意外無いと痛感しています。
世界平和を祈ることも大切です。しかし、まず、身近な家族を愛し、赦すことが世界平和につながっていくと主が教えてくださっているような気がします。
「あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。」(ローマ12:18)
今日の通読箇所:創世記33章~35章
■アウトライン
兄弟の和解
●エサウとの再会:33章
・エサウとの再会と贈り物:1-11節
・エサウの応答と旅立ち:12-20節
●復讐:34章
・汚されたディナ:1-12節
・ヤコブの息子たちの復讐:13-31節
●ベテルへの帰還:35章
・祝福とベテル:1-15節
・ラケルの死:16-20節
・ルベンのスキャンダル:21-22節
・イサクの歴史の最期:23-29節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【33章】エサウとの再会
ヤコブはペヌエルである人と格闘し、もののつがい=自己中心を砕かれました。そこから、彼の中の恐れが消えていった事がわかります。
1節では、エサウが400人もの人を連れてやってくるのが見えました。以前のヤコブならどのように反応していたでしょうか?そして、今回はどのように対応したでしょうか?
今まで一番後ろを進んでいたヤコブは3節でどこを歩むようになりましたか?
ここで、ヤコブは再会したエサウに7回も地に伏しておじぎをします。これは完全な服従を意味します。このときのヤコブの気持ちはどうだったでしょうか?考えてみましょう。
4節は何度読んでもとても感動する箇所です。久しぶりに会ったエサウはヤコブに対してどうしましたか?それは社交辞令だったのでしょうか?それとも、心からそうしたのでしょうか?考えてみてください。そうされたとき、ヤコブの気持ちはどうだったでしょうか?
6-7節で、家族がエサウに紹介されます。その時の家族の態度はどのようなものでしたか?
少し脇道にそれますが、この箇所は、とても大切な品性教育です。ヤコブは家族にエサウに会ったときの挨拶の仕方を教えていたのでしょう。そうでなければ、自然にはこのような丁寧な挨拶をすることができません。
よく、小さな子どもが親戚の集まりなどに来たとき、親が「ほら、○○ちゃん、あいさつなさい!」と言って、子どもはモジモジして何も言えないでいると親は「すみません、うちの子、恥ずかしがり屋で…」と言います。
これはとても自然なように思えますが、本当ですか?本当に子どもは産まれながらに恥ずかしがり屋ですか?
私はそうは思いません。親が挨拶の仕方を教えていないだけです。そして、子どもはいざ大勢の人前に出されて、どうしていいかわからず戸惑っているだけです。
ところが親が「この子は恥ずかしがり屋で」と言うことを繰り返しているなら、子どもは「ああ、私は恥ずかしがり屋なんだ」と思い込んでしまい、その事を抱えて一生を歩むことになります。
面倒だと思っても、子どもには繰り返し繰り返し教えましょう。挨拶の仕方、食事のマナー、玄関での靴のそろえ方…。教えなければ実行できません。
親がまずやって見せて、それを10回でも、できるまで励ましながら何度も行います。そうすれば、子どもは言われなくても自然にそれらができるようになるはずです。
そもそも、親はなぜ「うちの子は恥ずかしがり屋で」と言うのでしょうか。教えていない自分を正当化するためではないでしょうか?そこにラバンの性質を見ることはできないでしょうか?
日本には素晴らしい文化がたくさんあります。聖書を通して残していく素晴らしい文化は子どもに教えていく必要があります。聖書で人々がどのように関わっているか、品性をも学ぶことができます。
今日のみことばに戻りましょう。
11節でエサウはヤコブの贈り物を受け取ります。エサウは多くの物を持っていたので、受け取らなくても困りませんでしたが受け取りました。
時には受け取ることで愛を示すこともできます。受取上手な人になりましょう。
12節は、まるで親戚の集まりからの帰り道のような姿を見ることができます。大役を果たしたヤコブは本当に疲れていたのでしょう。エサウの好意の申し出を断りました。
せっかく良い関係になったのに、もったいないと思うかもしれませんが、愛を持って自分の気持ちを正直に伝えることは大切です。我慢することが必ず正解とは限りませんが、ここは愛と知恵が必要です。
【34章】復讐
一難去ってまた一難、まるで自分の人生を見ているようです。今度はヤコブの娘、ディナがヒビ人のシェケムにはずかしめられます。
ところがみことばをよく見ると、100%シェケムが悪いわけではないことがわかります。もちろん、シェケムはとても悪いです。しかし、ディナは「その土地の娘を訪ねようとして出かけた」とあります。
わかりやすく言うなら、町の繁華街の中でも、特にいかがわしいところに娘一人で出かけるようなものです。みなさんは自分の子どもにこのことを許可しますか?
おそらく、ディナは何か刺激を求めてそのような行動に出たのではないかと思います。環境は大切です。どんなに強い意志を持っていたとしても、人は弱いのでまわりの環境に流されてしまいます。ロトの娘たちのところでその事を学びませんでしたか?
しかし、やはりシェケムは悪いです。もしかして、もっと悪いのは親のハモルかもしれません。自分の子のしたことを何一つ謝罪していません。この後、正しいステップを踏まず、自分の欲望に従った代償は大きなものであることを身をもって体験することになります。まいた種は必ず刈り取らなければなりません。
13節からはヤコブの息子たちの仕返しが始まります。この方法は正しい方法でしたか?この先を読みながら考えてみましょう。
14節では、ヤコブの息子たちはディナを嫁に出す条件として、ヒビ人に割礼をすることを提案します。
本来であれば神との契約に用いられる契約のしるしを悪用します。これは、神の民としての正しい選択だったでしょうか?
結局シェケムと民は割礼を受けますが、傷が痛んで動けない隙を狙って、剣で彼らを打ち、ディナを取り戻します。
ディナの刺激を求めてその土地の娘を訪ねさえしなければ、このような悲劇は起こっていなかったかもしれません。
みなさんはここから何を学べますか?自分の子どもにディナと同じような思いをさせたいですか?どうすればそれを防ぐことができますか?
緊急ではないですが重要な課題です。主に祈り求めてみましょう。
この復讐を計画したのはヤコブの息子たちでしたが、実際に剣を持って復讐したのは同じ父と母から産まれたシメオンとレビでした。
恋は人を盲目にさせます。自分の欲に先導される恋愛から、神にも人にも喜ばれる恋愛を祈っていきましょう。
【35章】ベテルへの帰還
34:30では、「ヤコブは子どもたちのとった行動で困ったことになった」と書かれています。
ということは、子どもたちは父ヤコブに相談してこのことを行いましたか?私たちは単独で何かをすることも大切ですが、大きな事は相談できる人に相談することが問題解決の近道かもしれません。
このようなすべての家族にとって痛みとなる事を経験した後、神がヤコブに語りかけられます。「ベテル=神の家に住み、祭壇を築け」というものです。
ヤコブは決心を固め、旅立つことにしましたが、その前にしなければならないことがありました。2節には何と書いていますか?
みなさんは大切な重要な人に会うときに泥だらけの着物や着古したパジャマ姿で会いに行きますか?見た目はすべてではないかもしれませんが、人の召し物にその人の性格が反映されることがあります。
3節はヤコブの人生で神様がどのようにしてくださったかがわかるみことばです。このようなお方に対しての信仰から来る行動は祭壇を築くことです。このことができているでしょうか?
4節では人々がヤコブの命令に従う姿を見ることができます。何と何をヤコブに手渡したと書いているでしょうか。
手にしていたすべての異国の神々がひとつです。手は実行を意味することばです。まことの神に頼らず、異教の神に頼っていた彼らの姿を見ることができます。
もうひとつは耳輪です。神の声をきこえないように耳を飾っていた者かもしれません。当時の耳輪はファッション要素よりも、お守り的につけていることが一般的でした。
聞いて行う事が神を愛することです。みなさんの手と耳をもう一度点検してみてください。
ベテルに着いたヤコブを神様は祝福されます。
名前の再確認、アブラハムに与えられた祝福を述べられます。
16節からはラケルがいのちと引き換えに産んだ子どものことが書かれています。子どもを生み出すことはいつもいのちがけです。このいのちを送り出してくれた母、そして父、何よりも神様に感謝します。
22節には、衝撃的な事が書かれています。このことの故に、長子であるルベンには長子の権利が与えられなかったでしょう。
波瀾万丈だったヤコブの人生も終わりが近づきます。
ヤコブが自分民に加えられたとき、誰がヤコブを葬ったと書かれていますか?
詩編133編も、みてみましょう。
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。