聖書通読クラブ Day 10

聖書通読クラブ Day 10【創世記27章~29章】

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シャローム!

イサクは妻を得、子どもたちが与えられます。いよいよ、アブラハムに与えられた祝福が現実味を帯びてきます。ひとつの家族にフォーカスが当てられていましたが、まもなくそれは民族へと拡大されていきます。
ところが、それまでにはまだ経なければならない様々な出来事があります。

私たちは二つの学び方ができます。先人から学び、同じ失敗を繰り返さないようにするか。もしくは自分で失敗を体験し、痛い目を見て学ぶか。

みなさんはどちらの方を選び取りたいですか?

さて、今日はイサクからその子どもたち、エサウとヤコブに焦点が当てられていきます。みことばに期待しましょう。

今日の通読箇所:創世記27章~29章

■アウトライン

神の家

●エサウとヤコブの争い:27章
  ・イサクの祝福の願い:1-4節
  ・リベカの提案:5-17節
  ・ヤコブへの祝福:18-30節
  ・エサウの失望:31-40節
  ・エサウの怒り:41-46節

●ベテル:28章
  ・ヤコブの旅立ち:1-9節
  ・神の家:10-19節
  ・請願の石:20-22節

●ヤコブの妻と子たち:29章
  ・ラケルとの出会い:1-14節
  ・ラバンの策略:15-30節
  ・ヤコブの子どもたち:31-35節

(1)通読のために心を整える

心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。

(2)通読

今日の通読箇所をまず音読しましょう。

(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す

コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。

(4)コラムを読む

コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。

■コラム

【27章】エサウとヤコブの争い

以前、弁護士の先生に「どんな方からのご相談が多いのですか?」と聞きました。私は凶悪な犯罪などの相談が多いかなと思っていたのですが、先生は即座に「家族内の問題です」と答えられました。
一番近くにいるからこそもめ事が起こってしまうのかもしれません。その解決のヒントがここにあるかもしれません。

イサクは年をとったとありますが、このとき御年140歳弱と考えられています。その後、なお40年以上生きることになります。
しかし、イサクは自分がこの地を去ることを悟ったのでしょう。子どもたちを祝福したいと言い出しました。
このときの祝福は家族にとって、単なる祈りではなく、とても厳粛であり、世代を超えた祝福を受け継ぐ重要な出来事でした。

4節には、イサクは何のために食事がほしいと言っていますか?ここでは祝福がメインになっていますか?それとも、イサクの肉的な願いがメインと成っているでしょうか?考えてみてください。

リベカはこの事を聞きつけ、ヤコブに働きかけます。

お母さんのこういう場面ってありますよね!?突然「どうしたの?」と思えるくらい強引に、また誰も何も言えないくらいの行動力で道を開いていく。皆さんは経験ありませんか?

大事な祝福の場面で父を欺くという、一歩間違えれば、いのちに関わる局面を迎え、ヤコブは不安になります。しかし、母リベカは知恵と行動力でこの場面を乗り切ります。
13節ではどのように言っているでしょうか?みなさんが親であるなら、このような覚悟で子どもを愛せているでしょうか?

18節は、いよいよ父の前にエサウに扮したヤコブが近づきます。緊張の場面です。

21節、22節は、ヤコブにとって緊張のピークでしょう。SF映画の一場面を見ているようです。父イサクに「私はエサウです」と言います。

しかし、考えてみてください。いくらイサクが年をとっていたとしても、自分の息子の声を聞き分けることはできなかったのでしょうか?
多くの富を父アブラハムから受け継いでいたイサクは、現代に生きていたらオレオレ詐欺に引っかかってしまうのでしょうか?

22節に注目してみてください。イサクは「声はヤコブだ」と言っています。これは私の考えですが、イサクはすべて知っていたのではないかと思います。すべてを知った上で、これらの事を行ったのかもしれません。

24節でもう一度「ほんとうにおまえは、わが子エサウだね」と訪ねます。26節で近寄って口づけし、確かめます。その後に本来なら兄のエサウに与えられるはずの祝福がヤコブに与えられます。

その祝福の内容はどのようなものだったでしょうか。先にアブラハム、イサクに与えられた祝福と同じでしょうか?違っているでしょうか?

30節からは、何も知らないエサウが野から帰ってきます。少しかわいそうに見えますが、みなさんはどう感じますか?

多くの人は「ヤコブがエサウから祝福を奪った」と言います。それは本当でしょうか?確かに事実はそう見えるかもしれませんが、エサウを見るならそうでもないかもしれないと思わされます。

なぜなら、エサウは長子の権利をないがしろにしていたからです。一時的に腹を満たしなくなってしまう一杯の食べ物と、永遠につづく長子の権利、どちらが大切でしょうか?
肉に従うエサウの性格を見ることができます。ですから、イサクがエサウの祝福を奪ったというより、神様の選びによって祝福がイサクに移ったと見ることもできるでしょう。

ここは本当に理解できない場面です。人の目に正しくないようなやり方に見えるリベカとヤコブのやり方を通して、祝福の民が与えられていきます。

エサウは自分で長子の権利を放棄しておきながら、今更になってその長子の権利を奪われたことでヤコブを恨み始めます。
その怒りを知って、リベカはヤコブをラバンの元に送る計画を立てます。母は強いですね。

46節を見ると、リベカはエサウの妻に嫌気がさしていたようです。ヤコブにもそうなってほしくないという願いでラバンの元に送ったのでしょうが、それが神様のご計画であり、祝福の子孫へとつながっていきます。

神様は時に人の心に働きかけて、そうさせるように促されるお方です。

【28章】ベテル

家族の元を離れ、見知らぬ地へ旅をするヤコブ。どれだけ不安だったでしょう。確かに祝福は手に入れたかもしれませんが、多くの物を失いました。

10節からは、不思議な体験をします。天からのはしごを見ます。
一夜を明かすために一つの石を取って、それを枕にしました。ヘブライ語で石は「エベン」と言います。そのヘブライ語の前半部分は「アバ=父」を意味し、後半部分は「ベン=息子」を意味します。父と息子の文字に共通する「ベイト」と言う文字は「家」を意味します。
父と子が共に住む場所。それが「家」であり、石です。

12節を見てください。一つのはしごはどこに向けて立てられていると書かれていますか?ということは、どこからどこにむけられたものでしょうか?
イエス様が十字架にかかられたとき、神殿の幕はどちらから裂けましたか?(マタイ27:51)

そして、主がヤコブのかたわらに立たれ、神ご自身が祝福のことばを述べられます。ヤコブはどれほど励まされたことでしょう。

15節には神様はヤコブとどのような関係でおられると書かれていますか?新改訳聖書では「わたし」と一人称がひらがなで書かれている部分は、神様がご自身の事を言われるときにつかわれる表現です。
13節から15節までの祝福はヤコブだけに与えられた物でしょうか?私たちもこの祝福にあずかることはできるのでしょうか?

16節、これは私たちの生活にもよくあることではないかと思います。ハガルもこのことを経験しました。みなさん、主はどこにおられますか?そのことを知っていますか?

17節で、ヤコブはこの場所を「神の家」と宣言します。天と地が一つにつながる場所、それが神の家です。
1コリント3:16-17では、何が神の家(神殿)であると言われていますか?
みなさんの上にある天の門は閉じていますか?開いていますか?

22節、ヤコブはこの祝福に対してどのように応答すると書かれていますか?みなさんはこの事を実践できていますか?

【29章】ヤコブの妻と子たち

ラケルの兄、ラバンのところにたどり着いたヤコブは、運命の人と出会います。22節にはヤコブがどれほどラケルを愛していたかが書かれています。
みなさんは最も愛する方、イエス様をこれほど愛していますか?もし愛してるのであれば、毎日が光速のように過ぎていくかもしれません。そして気がつくと、目の前にイエス様が立っておられるでしょう。

ヤコブは半ば兄をだますようにして祝福を得ますが、その刈り取りをこの場面でしているのかもしれません。婚姻のときにヤコブに与えられた女性は姉のレアを与えます。ラケルのために7年も仕えたのに…です。

しかし、ヤコブは諦めません。レアとの婚姻の期間が過ぎてラケルを妻として得、その後なお7年仕えます。
最初の7年とこの後の7年、時間の過ぎ方が違っていたのではないかと思います。
しかし、このことでひとつの家族から12部族へと広がっていきます。神様の立てておられる計画は人の計画よりも遙かに高いものだと思わされます。

レア、ジルパ、ラケル、ビルハ。この女性を通して12部族が別れ出てきます。

31節からは、不思議なことが書かれています。やはり、私たちの視点と神の視点は同じでないことがあると教えられます。

レアの子が4名記されています。その子どもたちの名前はなんでしょうか?また、その名前の意味はなんでしょうか?ノートにまとめてみてください。

この子孫の家系から救い主の家系につながるものはありますか?主はいつでも弱い物を用いてくださるお方です。

(5)ノートに記す

文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。

 ・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。

 ・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。

 ・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?

 ・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?

 ・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?

 ・【祈り】実行できるように祈りましょう。

(6)祈り

実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。

(7)分かち合う

以下のところにアクセスして、ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。

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