シャローム!
今日で詩篇の通読が終わります。聖書通読クラブも折り返し地点です。ここまで半年間、主が導いてくださったことを感謝します。後半も恵みの中、主に通読を導いていただきましょう。
今日の詩篇はハレルヤ詩篇です。黙示録の最後で、天での大群衆の主への賛美が満ちるような光景です。以前にもお伝えしましたが、ハレルヤは自分の主を自慢する、誇るという意味です。「私の主はこのように素晴らしいお方だ」と主を誇ることが賛美です。そのためには、日々、主がどのような方であるかをみことばから受け取る必要があります。これからも通読は続きます。主の素晴らしさを知り、ハレルヤと主をほめたたえていきましょう。
今日の通読箇所:詩篇146篇〜150篇
■アウトライン
●とこしえの王:146篇
・生きている限り主をほめよ:1-2節
・君主たちにたよるな:3-7節
・とこしえまで総べ治める:8-10節
●雪解け:147篇
・神にほめ歌を歌うのは良い:1-6節
・感謝を持って主に歌え:7-11節
・最良の小麦で満たされる:12-20節
●天と地の賛美:148篇
・主をほめたたえよ:1-14節
●あらゆる形で主をほめたたえる:149篇
・救いを持って貧しい者を飾られる:1-4節
・すべての聖徒の誉れ:5-9節
●:150篇
・ほめたたえよ:1-6節
(1)通読のために心を整える
心を静めて、知恵と啓示の御霊をお迎えしましょう。
(2)通読
今日の通読箇所をまず音読しましょう。
(3)自分なりの受け取ったことをノートに書き記す
コラムを読む前に、自分なりに受け取ったことをノートにまとめてみましょう。
(4)コラムを読む
コラムを読み、質問の答えを考えてみましょう。
■コラム
【146篇】とこしえの王
・生きている限り主をほめよ:1-2節
ここに書かれていることが私たち、信じる者が地上で行うことができる特権です。多くの人は自分を見て欲しいとSNSなどで自分の自慢を投稿します。しかし、私たちはそのように人から注目してもらわなくとも、私たちを創造されたお方にいつも注目していただいています。それで、私たちの心は満たされます。このお方に、いのちのある限り賛美をささげることをいつもたましいに教えていきましょう。
・君主たちにたよるな:3-7節
人は弱いので、神さまよりも身近な人に頼ろうとしてしまいます。もちろん、お互いに助け合い、成長していくことは良いことです。しかし、人に全信頼を置くこととは違います。
イスラエルの人々は、神に代わって王を求めました。その最初の王がサウルでした。その後も王がイスラエルを支配しました。しかし、どの王も完全にイスラエルを導くことはできませんでした。ただおひとり、イエス様だけが王の王として、完全にイスラエルを、全世界を治めてくださいます。
・とこしえまで総べ治める:8-10節
すべての創造主であるお方がまことの王として治めてくださいます。その上、盲人の目を開け、かがんでいる者を起こしてくださいます。在留異国人を守り、みなしごとやもめを支えてくださいます。力と愛に満ちたお方です。このお方がとこしえまで総べ治めてくださいます。
【147篇】雪解け
・神にほめ歌を歌うのは良い:1-6節
この詩篇は、ユダヤ人がバビロンから帰ってきて、ネヘミヤが城壁を再建し、完成した城壁の上を二手に分かれて賛美の行進が行われたっときに歌ったのではないかと言われています。
主にほめ歌を歌うのは良いことです。歌は体中の筋肉や神経を刺激します。何より、楽しくなります。世の歌は私たちを興奮させますが、主への賛美は私たちの心に平安をもたらします。
バビロン捕囚によって傷ついた心を主はいやしてくださいます。そして4節には興味深いことが書かれています。主は星の数を数え、そのすべてに名をつけるとあります。主がアブラハムを星空の下に連れ出し「あなたの子孫は子のように増える」と仰せられました。主はあの数えきれない無数の星の数を把握しているだけでなく、すべてに名前をつけておられます。まして、私たち一人ひとりを忘れることなど決してありません。私たちのすべてを知ってくださっています。このお方の英知は測りがたいものです。
・感謝を持って主に歌え:7-11節
主は天候をも治めておられます。雲で天を覆い、地のために雨を備えてくださいます。また、無く烏の子にまで食物を備えてくださるお方です。大きな視点も小さな視点もお持ちのお方です。
そして、何度か語られていますが、目に見える力に頼ってはならないと言うことが書かれています。主が好まれるものは何でしょうか。主を恐れる者です。御恵みを待ち望む者です。
・最良の小麦で満たされる:12-20節
主はエルサレムの門のかんぬきを強めてくださいます。その中の子たちを祝福してくださいます。地境に平和を置き、最良の小麦で満たしてくださいます。
そして、主は地に命令を送られます。そのことばは速すみやかに走ると書かれています。主が地上のあらゆるものを治めておられるので、その隅々にまで命令されています。
また、ヘルモン山に雪を降らせるのも主です。その寒さは耐えがたいものですが、やがて暖かくなると雪が溶け、その水で植物や人々が水の恵みを受けます。
私たちの人生においても、氷のような時代があるかも知れませんが、主はみことばを送ってこれらを溶かしてくださいます。
【148篇】天と地の賛美
・主をほめたたえよ:1-14節
この詩篇では、天においても地においても主をほめたたえる事が書かれています。主をほめたたえよと命じられているものは何でしょうか。すべての御使い、主の万軍、日、月、すべての輝く星、天の天、天の上にある水です。どうしてそのように言われているのでしょうか。それらすべてを主が造られたからです。
続いて7節からは地で誉め称えられることが書かれています。天に倣って、地では何がほめたたえるかを確認してみましょう。
13節をみると、これらにほめたたえさせよと書かれています。主はこの地を人に任せてくださいました。すべての被造物は主を賛美しています。まるで主への賛美がオーケストラのように、様々な声で響いています。すべての指揮者は主ご自身です。私たちはこの地でコンサートマスターのようなものでしょうか。まず、私たちが一番に主をほめたたえる必要があります。私たちは被造物の代表です。この地で主を積極的にほめたたえましょう。
【149篇】あらゆる形で主をほめたたえる
・救いを持って貧しい者を飾られる:1-4節
ここでは主に新しい歌を歌うことが勧められています。以前にもお伝えしましたが、新しい歌は正に詩篇です。詩篇はテヒリームというヘブライ語です。これは「歌の集まり」という意味のなのですが、その歌が即興的な賛美、主からの霊感を受けて欠いた賛美という意味もあります。
私たちは既存の歌を歌うことも素晴らしいことです。しかし、時にはあまりにも主が素晴らしすぎて、既存の賛美では表現できないことがあります。そのようなときは、自分でことばを自由なメロディーに乗せて歌うことがあります。
たとえ、人が聞いて上手と思わなくても大丈夫です。(上手に越したことはありませんが)私も音程を取るのが得意ではありません。しかし、それを超えて主への溢れる思いが出てきます。そのときにはなりふり構わず、主への新しい賛美が口から出てきます。みなさんもチャレンジしてみてください。
また、ここでは踊りを持って主をほめたたえることも書かれています。音楽を歌っているとき、直立して歌うことはとても難しいです。音楽にはグルーヴというものがあります。「ノリ」とも言われますが、同じ四分音符でも少し前に打点が来るか、後ろに来るかで全く違った雰囲気になります。その音楽に乗るときには体が自然に動きます。上質な音楽を聴くと頭が自然に前後や左右に動いたりします。私たちは音楽で心が動くとき、体も動くように造られています。ですから、主を賛美するとき、赦されるなら全身を使って踊りを持って主を誉め称えてみましょう。
また、タンバリンとたて琴で主をほめたたえる事が書かれています。私もドラムやギターを演奏することができます。そうすると、家にいるときに賛美したくなったらすぐに楽器を取り出して賛美ができます。また、教会の礼拝ではドラムの奉仕をさせていただいています。毎回神さまの御心を求めて、それを音でどのように表現すれば良いかを研究しています。日曜日に神さまの心を音で表現するために毎日基礎練習を欠かしません。そのすべてがとても楽しいのです。練習も礼拝です。主のために成していますから。
みなさんも今からでも遅くないので、何かの楽器にチャレンジしてみましょう。今は家にいる時間が長くなってきていると思います。音の問題があるにしても、最近は音が出なかったり、小さな音で奏でることができる楽器がたくさん販売されています。また、動画サイトなどを用いると、無料で上質なレッスン動画を見て、自分で学ぶこともできます。素晴らしい時代です。楽器を持って主を礼拝することにもチャレンジしてみましょう。
・すべての聖徒の誉れ:5-9節
聖徒たちは神さまの栄光の中で喜び勇んでいます。床の上でも、主を高らかにほめたたえています。口には神への称賛、手には諸刃の剣があります。エレミヤの城壁を再建するときのことを覚えているでしょうか。彼らは片手に武器を持ちながら城壁を修復していました。絶えず攻めてくる敵に対抗するためです。私たちも同じような状況でしょう。いつも口には主への賛美、そして手にはみことばの剣を持っておく必要があります。
【150篇】主をほめたたえより
・ほめたたえよ:1-6節
いよいよ詩篇の最後です。賛美の中の賛美、主をほめたたえ尽くしています。黙示録の新天新地での光景です。
神の聖所のある第三の天、そして御力の大空、第二の天でも主がほめたたえられています。すなわち、空中の支配者が敗北したことがわかります。
また、様々な楽器を使って主がほめたたえられています。しかし、その中でも最高の楽器は私たちの息です。ヘブライ語では「へー」と言います。これは霊、啓示という意味もあります。胸から出る息です。これは心を動かすものです。その息を使って私たちの声が発せられます。心にあることを実際に表現することです。これは意思と行動を意味しています。私たちが息を使って声を出して主を賛美すると言うことは、世界に二つと無い私たちの体が楽器となって主をほめたたえることです。
御国の賛美には私たちの声が欠かせません。誰ひとりかけてもいけません。すべての聖徒が主をほめたたえる必要があります。みなさんの声をもって、とこしえまで主を賛美し、ほめたたえていきましょう。ハレルヤ!
(5)ノートに記す
文中の質問、また以下の質問の回答をノートに記しましょう。
・【観察】今日の通読箇所の内容を簡潔にまとめましょう。
・【観察】神様はどのようなお方ですか?神様のご性質や神様がどのように働かれるかを書きましょう。
・【観察】ここからどんな真理や教訓を学べますか?
・【適用】自分の生活にどのようにあてはめることができますか?
・【感謝】受けた恵みや感謝はありますか?
・【祈り】実行できるように祈りましょう。
(6)祈り
実行できるように、主に切に求めて祈りましょう。
(7)分かち合う
ページの一番下にある「コメントを残す」というところに、受けた恵みを分かち合いましょう。
ハレルヤ 神様をほめたたえます。
神様から授かった息をもって今日も賛美します。
今日の礼拝でも、場所がそれぞれ違っても、家庭でも教会でもあらゆる場所で、
すべての聖徒と共に、心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、私の神である主を愛し礼拝します。
御名が聖なる者とされますように。
アーメン